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【IU】ツンカワからのYellow C A R D【BBIBBI】

まったく、このお方は何をしてくれているんでしょうか。先月の9月18日でデビューから10年、活動11年目に入った彼女(と言ってもデビューが15歳なのでまだ25歳ってのも驚き)ですが、ベテランらしさは微塵もなく、むしろ今隆盛を誇る第4世代を筆頭にカムバやイルデの嵐となっている、まさしく群雄割拠の戦国時代にいるアイドル達をまとめてドサ〜っとなぎ倒して黙らせてグゥの音も出せないほどのキュートさを完璧に維持したまま、これまでにないスタイルの曲でその実力をこれでもかと見せつけたIU嬢。音源強者ここにあり。いや、音源だけじゃない。IU、ここにあり!!もう私はグラウンドにひれ伏して、MV中に出て来たラインカーでIU嬢に轢かれるしかありません。いや、むしろ轢いてください!そして真っ黄色に染めて下さい!お願いします!! …おっと、彼女の凄まじい破壊力を前に取り乱してしまいました。申し訳ございません。

気を取り直しまして、まずはキラーカットのオンパレード、解説不要なIU嬢の眩しすぎるご尊顔を改めてじっくり眺めてみましう。

くぅ〜っ、たまらん!!大将!!熱燗持ってきて!!と思わずお酒を飲みたくなるようなキュート・オブ・キュート。これでも断腸の思いで削って削って、削った方です。

とはいえ、ただ可愛いだけで10年もKポップ界のトップに居続ける事は不可能。そこにあるのは紛れもないシンガーとしての実力です。歌唱・発声・呼吸法・声量・音感などが優れているのはもちろんのこと、歌詞に込められた意図を理解して歌にのせる表現力、ポップス・ジャズ・ロック・演歌とあらゆるジャンルを歌いこなせる柔軟性と感性、作詞・作曲もこなせる才能、そしてそれらを全て支える下地としての基礎と努力によって、音源だけでなくライブでも常に安定したパフォーマンスを魅せる事の出来る、まさしくKポ界最強のシンガーの1人。そこに異論を挟むものはいないに等しいかもしれません。

そんな彼女がデビューから10年を迎え、自身のオリジナル曲としては2017年4月21日リリースの「Palett」以来という、実に約1年半ぶりのカムバック。それが「BBIBBI(삐삐)」。プロデュースと作詞も嬢。

曲調はかつて彼女がやった事のない、というか私も初めて聞いたジャンルの「オルタナティブ・R&B」。ちょっとローファイな雰囲気もありつつ、中毒性もあり、「10周年をこれでくるか!!」という意外性まで伴って、素晴らしいの一言。嬢の声質がハマりすぎです。

英語読みなら「ビッビ」ですが、ハングル読みならば「ピッピ」。これ、どっちにも聴こえるんですが、私はもう曲をリピートしすぎたことで「ビッビ〜」でも「ピッピ〜」でもなく「ペッペ〜ッ♪」という境地にまで辿り着いてしまいました。それはともかく、この「BBIBBI(삐삐)」は警告音です。

彼女はアーティスト=芸能人ですので、当然パパラッチや様々なメディアの目に晒されています。ある程度は仕方のない事だとしても、度を越すような出来事も多々あったのでしょう。それは彼女自身だけのことではなく、ことネット社会である韓国ではありとあらゆる情報が行き交い、また誹謗中傷や根も葉も無い噂は絶えず、言いたい放題の世界です。そういった自身を取り巻く状況や、無法地帯とも言えるネット社会に対し「ちょっと待ちなさいよ」と彼女は警告するのです。

MV内において、例えば黄色の衣装やドレスを着ている彼女は「歌手・IU」であり、可愛すぎるほっかむり姿はメディアの目を気にする彼女、デニムジャケットはプライベートの彼女と見る事が出来ます。歌詞には「あのコ、なんであんな服好きなんだろう」「なんか雰囲気変わった?ストレス?」など好き勝手に言ってくる人たちが出てきます。それに対し「Yellow C A R D」「この線を超えないでよ」「マナーはここまで。it’s ma ma ma mine」「Please keep the la la la line」と歌うのです。

これは一見、最近日本でも認知されてきた指ハートに見えますが、イエローカードを出した時のポーズです。


こちらは「ここから入ってきちゃダメ」ポーズ。

それがわかると、終始無表情、というか、ツンとした顔でいる理由が分かるでしょう。これは何も韓国国内に限らず、日本も含めたあらゆる国で、揚げ足取り巻くり、誰も彼も監視しまくり、そして何か粗を見つけたら鬼の首を取ったかのように叩きまくる風潮への警告でもあると思います。もちろん良い方向へ行く場合もありますが、なんにしても節度とマナーを守って、みんな健全に仲良くしよう、という嬢からの素晴らしいメッセージを含んだ曲です。ビートの効いたトラックで強めにくるのではなく、彼女の歌い方でどこか抜けた感じを出しつつ、ピリッとしたメッセージを含んでいるところが、10年のキャリアと遊び心を感じ、さすが音源強者と言われるだけはあると改めて思った次第です。ちょっと雰囲気が近い感じがするので、もしかしたら先日フィーチャリングで参加したZicoとの「SoulMate」の影響もあったりして。なんにしても新たな10年の幕開けとなる曲であるのは間違いないでしょう。

しかし、私からしたらこのツンとした可愛すぎるMVも「ペッペ〜♪」なんですが。ヤバイって本当に。困ったもんだ。

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