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【ソンミ】人魚からの警報【SUNMI】

 

完全無欠のワンダーガール、ガシナ姉さんことソンミ(SUNMI/선미)の姉御が9月4日にミニアルバム『WARNING』でカムバックを果たしました。

男勝りのスーパーウーマン的な紹介をしてしまいましたが、彼女自身は普段ふにゃふにゃとしていて非常にソフトで女性的なキャラクターです。ただその万能感というか凄みみたいなものは、実際大したものでございまして、国民的アイドルグループであるWonder Girls(원더걸스/通称:ワンガ)で様々な功績を打ち立て、解散後のソロ活動においても『Gashina(가시나)』『Heroine(주인공)』とヒットを飛ばし続けています。Kポップ界において長らく不作だったアイドル出身の女性ソロシンガーというジャンルにおいて、長らく待ち望まれていた、まさにヒロインだと言っても過言ではありません。ワンガからの経歴を紹介してしまうと、一大叙事詩みたいになってしまうので割愛しますが、デビューが15歳だったので、12年のキャリアがありながらも未だ27歳ということもあり、そのアイドル性はまだまだ健在です。一方、その積み上げてきたキャリアも確かなもので、今回の『WARNING』でも収録7曲の全ての作詞を手掛け、うち4曲は作曲にも参加しており、タイトル曲の『Siren(사이렌)』は詞曲ともに手掛けています。自作自演のアーティストとしても、その実力は際立っています。さらに付け加えれば、女性シンガーとしては稀有な低音を操るボーカリストとして特別な個性があり、しかもモデルのような完璧なスタイル(食べても太れないらしい)と、非の打ち所がありません。元々芸能界を志したのも、病気で倒れた父親に代わり、長女として家族を養うためという、お涙頂戴シンデレラストーリーというバックボーンまで兼ね備えている始末です。

そんなカリスマティックなアイドルでアーティストでパーフェクトなスーパー・ソンミ様はスキャンダルすら少な目という…いや、もう女神かって…いや、地上に舞い降りた天使…はたまた現世に現れた人魚姫…というわけで、思いっきり急ハンドル切りましたけど、今回のソンミ姫は人魚のお姿となって我々にその御身を披露してくださっております。

タイトル曲の『Siren』は前作の『Gashina』『Heroine』に続く3部作のプロジェクトの最終章にあたり、ストーリーとしては『Heroine』→『Gashina』→『Siren』の順番になります。それら物語の完結編としてリリースされたのが本作のミニアルバム『WARNING』にあたります。ちなみに“ガシナ”とはソンミ嬢の出身地でもある慶尚道・全羅南道地方の方言で、意味は“小娘”です。


(『Gashina』『Heroine』『Siren』のアルバムカバー)

楽曲の共同作曲者にはFrants(フランツ)が名を連ねており、彼はJYPパブリッシングに所属するソロアーティスト兼作曲家でワンガ時代からも共同作曲者として手を組むことも多く、いわゆる勝手知ったる仲にあたります。他にはGOT7『see the light』、2PM『想像してみて』、TWICE『stuck』などを手掛けており、特にGOT7に最も楽曲を提供している人物として知られています。この『Siren』も実はワンガ時代にFrantsと共同作業して作った曲でして『Why So Lonley』と共にタイトル曲候補だったのですが、バンドサウンドとしては編曲が難しかったことから採用には至りませんでした。今回改めてリリースするにあたり複数のバージョンを作成し、ブラッシュアップを重ねて新たなコンセプトのもと新たなタイトル曲へと昇華しました。神話に登場する船員を誘惑する美しい人魚がテーマになっており、緊急時に危険を知らせる警告音がフックになることで、ミドルテンポでありながらスリリングな世界観を構築しています。ソンミはこれまでのパフォーマンスやスタイリングで幻想的で繊細な感受性を表現してきました。その独特でダウナー的な表現は唯一無二のものであり、この楽曲はそんな彼女の魅力を最大限に引き出すよう作られています。

MVでは曲のテーマになぞらえるとともに、ソンミ自身の葛藤が描かれています。


身支度を整えているソンミのもとに突如警報音が鳴りひびき、バスタブの中からはステージ衣装に身を包んだ、もう一人のSUNMIが現れます。


青いリラックスしたルームウェアに身を包むソンミ、そして赤を基調としたステージ衣装に身を包むSUNMI。対照的な色の属性を持つ二人のソンミは対峙し、SUNMIは踊りを持って誘惑的にソンミを攻撃します。このことから普段のソンミと芸能人としてのSUNMIにはギャップがあることがわかります。それは田舎の“小娘”であったイ・ソンミと、ステージに立つスター歌手SUNMIの人格としての隔たりとも言えます。


執拗で強迫的な誘惑から逃れようとするソンミですが。その先々には「Heroin」「Gashina」のSUNMIが待ち構えており、一番奥の部屋には「Siren」のSUNMIが待ち構えています。これらのシーンはソンミが単純にSUNMIに戻りたくないとも読み取れますが、これは8ヶ月ぶりのカムバックに対する恐怖心や、そのプレッシャーに対する心象に置き換えることができます。グループでもなく、大手事務所でもない(ソロ活動をするにあたりJYPからMAKEUS Entertainmentに移籍)ソンミにとってカムバックにかかるプレッシャーは、昔の比ではないのかもしれません。


キッチンに逃れたソンミは鳥かごに囚われたバラを見つめ考え込みます。この時の鳥かごは造られたSUNMIの世界を表しており、中のバラはソンミ自身です。「やはり、私はこの中でしか生きていけないのかしら…」しかし時間は逡巡を許してくれはしません。再び鳴り響く警報音、スター歌手の押し迫る過密なスケジュールは人間らしい選択をするという余地を奪っていきます。


再び誘われるソンミ。SUNMIだけがこちらを見ています。まるで「あなたが知っているのは本当の私ではない」とファンや市井の人々に訴えかけているようです。


追い詰められたソンミは、ついに家の外まで飛び出しますが、そこも封じられていることがわかり愕然とします。「Can not you see that boy?What?Can not you see that boy?I ain’t cry no more(わからないの?なに?わからないの?私はもう泣いてなんかいない)」呪術的なラップパートに突入し二人はついに融合します。イ・ソンミはSUNMIへと変貌しスター歌手としてのカルマに向き合います。


SUNMIとして踊ることで鳥かごの外へと解放されます。ステージの上は自由であり、すべてのしがらみから解放されることを表しています。



まばゆく光るスポットライトに魅せられて、堕ちていくソンミ「そう、私はヒロインなのだから…」と。


このMVにおいて、ソンミはほんの僅かなカットだけ、刹那的に笑顔を見せてくれます。ただしそれは、SUNMIとして踊ることを覚悟した、もしくは踊っている時に限られています。一人の女性としてのイ・ソンミ、みんなの憧れとしてのスター歌手SUNMI、それぞれの幸せを追求するほどに、その溝は深く深く乖離します。それでももう彼女は後戻りできない、本当の笑顔ができるのは、心から笑えるのは、あのステージの上しかないのだから。

三部作プロジェクト、その集大成としてのミニアルバム「WARNING」とタイトル曲「Siren(사이렌)」で、より成熟した姿を披露した特別なスター歌手SUNMI。アイコンとして、アーティストとして生きていくことの覚悟が詰め込まれたこの一枚は、歌手SUNMIと人間イ・ソンミの新たなる出発点となることでしょう。

 

 

 

 

と、まぁすげー真面目に語っちゃっいましたけど、この人が本当に魅力的なのは

酔っ払った姿です。

酒が入ると3割ぐらい歌が下手になるんですが、可愛さが80倍ぐらい増します。ちなみに周りにいるのはバックダンサーで、横で渋〜くアコギ弾いてんのがFrants氏です。

というわけで、ソンミのカムバに…

チャ〜ン!

 

 

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