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【SOMDEF】これも愛。あれも愛。つまり愛。【Some Definition of Love】

私は映画が好きです。何を観ようかな、とレンタル店へ行くと多種多様なジャンルの作品が並んでいます。アクション、サスペンス、コメディ、ホラー。その日の気分で何のジャンルにするか選ぶ事もあれば、俳優で決める場合もあります。そしてもう一つの選択肢。それが監督です。好きな俳優が出ていても、過去にやらかした監督であれば選択肢から外れる確率が高い。逆に言えば、好きな監督であれば、例え無名の俳優、或いはあまり好んで観ない俳優でも手に取る確率が上がります。

私がKポップを面白いと思って聴いている理由の1つには、上記の「監督で選ぶ」という事に近いものがあります。それが「プロデューサー」や「ビートメイカー」です。例えば、BLACKPINKの楽曲をいくつも手がけているTEDDY PARK。間違いないです。そしてAOMG&H1GHR MUSICのCha Cha Marone、同じくH1GHR MUSICのGroovy Room、或いはAmoeba CultureのPrimaryなどなどなど。困った時のプロデューサー。そんな選び方も面白い、という事で今回はこちら。

SOMDEF/プロデューサー&DJ

「SOMDEF」は「Some Definition」の略です。「Definition」は「定義」なので「いくつかの定義」となるでしょう。彼はこのアーティストネームについて「人それぞれ、何かを定義することは違います。それぞれの定義を良いとか悪いとか軽々しく判断することは出来ません。作り手側の意図が“A”であっても、受け入れる側は“B”と考えるかもしれません。私はそういった点を重要視したいんです」と語っています。つまり一方的な解釈や決めつけをしない。多様性を許容する人物だと考えてもいいかもしれません。

初期はSom seriousというチームでDJ Someoneという友人とパーティなどでDJプレイをしていましたが、そのDJスキルやレコーディングテクニックなどのほとんどを独学で習得したため、彼には「音楽とはこうあるべきだ」というような定義がなかったようです。

転機となったのはソウルを代表するDJクルー「360 Sounds」に参加した事でした。
「360 Sounds」は2005年に結成された韓国で最も古いDJクルーで、ソウルを拠点として活動しており、韓国DJプレイヤー第1世代と位置付ける事の出来るDJ Soulscapeを筆頭に、DJ Jinmoo、Plastic Kidといった韓国を代表するDJやプロデューサーが属しています。10年以上も独自の公演を定期的に開催し、ファンク・ソウル・ディスコなどジャンルレスな音楽を提供する事で、多くのミュージシャンから一目置かれる存在となっています。
この「360 Sounds」への合流が、DJとしての自分やこれまで接してこなかった別の音楽の価値、音楽そのものに接する姿勢を見つめ直すきっかけとなり、アーティストとしての幅を広げたようです。2013年にリリースされた1stEP「SOMDEF」はアンダーグラウンドシーンで高い評価を得る事になり、後にファッションショーの音楽ディレクターや広告映像の音楽監督などにも携わるようになります。

2017年にリリースされたシングル「Ring Ring Ring」はフィーチャリングにVerbal Jint、Paloalto、DPR LIVEなどを迎え、これは「韓国ヒップホップ・アワード2018」の「今年のコラボレーション部門」にノミネートされるまでに至りました。

そんな彼が約1年半ぶり、EPとしては実に5年ぶりにリリースしたのが「Some Definition of Love」。フィーチャリングにはAOMGのLOCOやHoody、SHOW ME THE MONEY5の優勝者BewhY、そしてR&BシンガーのCrushなどが参加しています。

1st「SOMDEF」がアンダーグラウンド色強めだったのに対し、こちらはかなりポップで、多様な個性を持ったフィーチャリングの面々が、SOMDEFの手によって彩り豊かに表現されています。

彼は「Ring Ring Ring」リリース時にこんな事を語っていました。

「以前はビートや楽器編成のことばかり考えていましたが、今はより多くのことを悩むようになりました。アーティストはどのような組み合わせがより良いのか、どういった方向性を選ぶのが最善なのか。そういった事を多く気にするようになりました」

ジャンルレスに様々なアーティストと触れ合い、刺激を受け、彼の考える音楽性へと繋げていく。それが今回のタイトル「Some Definition of Love」に集約されているように思います。そして今後に関してこんな事を言っていました。

「SHINeeやRed Velvetのように新鮮で洗練された音楽をするグループが好きなので、いつか一緒に仕事をしてみたいです。『Palette』が大好きなのでIUさんとも共演してみたいし、いつかはKendrick Lamarとも一緒にやってみたい」

レドベル大好きの私としましては、この共演は是非とも見てみたいものですが、これ多分実現すると思います。その根拠は実際にリリースされた時に明かす事とします。まぁなんにしても、誰とやったとしても、彼がまた出した時点で無条件にチェックするのは間違いありませんが。

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