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【Tiffany Young】ティファニー・ヤン先生の特別授業【Teach You】

「コツ…コツ…」廊下に響く、ハイヒールの音

「ガラッ」教室の扉が開くと、生徒たちは一斉に顔を向けた「ざわ…ざわ…」

生徒たちの視線を意に介さず、女教師は黒板に名前を綴った

「はい、それでは授業を始めます」


〈1時限目〉歴史「ティファニー・ヤンの誕生」

T.Y.「こんにちは。本日、特別講師を担当するPTA教育委員会から来ましたティファニー・ヤンです」

生徒(以下:S)「あのー」恐る恐る、手を挙げる一人の生徒

T.Y.「なんでしょう?」

S.「間違ってたらすみません。先生は…、あの少女時代のティファニーさんですよね?」

T.Y.「違います。今日は少女時代のティファニーではなくティファニー・ヤンとして、この特別授業をするために来ました」

S.「あのー、先生は少女時代は辞められたんですか?」

T.Y.「あら?もしかして、あなたたち今日私がここに来ること聞いてないのかしら?ちょっと質問させてもらいますね。少女時代のティファニーを知ってる人は?」

教室のほとんどの生徒が手を挙げる

T.Y.「はい。では、ティファニー・ヤンってソロ・アーティストを知ってるって人は?」

パラパラと数人だけが、手を挙げる

T.Y.「困ったわね…。これじゃ授業になりませんね」しばらく考え込む先生。「わかりました。1時限目は予定を変更して私の近代史をおさらいすることにします」

T.Y.「では、まずはこちらを見てください」

T.Y.「これは2016年5月11日にリリースされた初のソロ“I Just Wanna Dance”です。少女時代ではテヨンさんに続いて二人目のソロデビューです。では、続けてこちらをご覧ください」

 

T.Y.「これはその後にSM STATIONからリリースしたサイモン・ドミニクさんとの“Heartbreak Hotel Feat. Simon Dominic”ですね。この二つ知ってるよー、聴いたことあるよーって人はどれくらいいますか?」

S.「ざわ…ざわ…」

T.Y.「うーん、仕方ないわね。確かに音源チャートでもイマイチだったし、知らなくても仕方ないですね。批評家からの評価は良かったんだけどねぇ」ため息をつく先生。

S.「今まで知らなかったけど、ボクは好きです」

T.Y.「ありがとう。内申点にプラスしとくわね。私の大好きなレッドブルも差し上げるわ。さて、ここからが本編ですよ。2017年の10月、私はSMエンターテインメントを離れる決意をします。生まれ故郷であるアメリカに帰国し、演技などの勉強をしながら準備を進め、3月14日にはディズニー映画“リメンバー・ミー(原題はCOCO)”のOSTに参加し、“Remember Me”をリリースしました。それがこちら」

T.Y.「そして6月13日にParadigm Talent Agencyと契約し、同時にアーティスト名も“ティファニー・ヤン”に改名しました」

S.「その“ヤン”ってなんですか?」

T.Y.「本名がステファニー・ミヤン・ファン(Stephanie Mi-Young Hwang)なので、少女時代のステージネームだったティファニーと合わせて“ティファニー・ヤン”としました。現在私はソシを離れていますが、“ティファニー ”は私のアーティストとしての、そしてソシとしてのアイデンティティーですから、過去と未来、両方を表現したいと思いこの名前に決めました。Paradigm Talent Agencyでは宣材写真も新しく撮りました」

S.「オォ〜」歓声をあげる生徒たち

「キンコーン♪カンコーン♪」

T.Y.「ちょうど良いところで時間が来ましたね。次の時間では“ティファニー・ヤン”としての活動を紹介するわね」


〈2時限目〉社会「ティファニー・ヤンの始動」

T.Y.「はい、では早速まいりましょう。まずはこちらに注目」

S.「ヒュ〜!ヒュ〜!」歓声をあげる男子生徒たち

T.Y.「授業開始から刺激が強すぎましたか?20代最後の年ですからね。思い切って攻めてみました。アメリカ仕様です」

男子S.「あ、あの、こ、これは、なんで、この…ハアハア」

T.Y.「興奮しすぎです。はい、これは6月28日にリリースされた“Tiffany Young”としての1stシングル、“Over My Skin”のものです。この曲は次のステージへと向かう私自身を歌ったものなんです。コンセプトアートも含めて“本当の私”“素の私”を見て、という意味なんですが…」

S.「先生ー1人鼻血出してまーす」

T.Y.「仕方ないわね(笑)えーと、どなたか彼を保健室へ連れていってもらえますか?」連れ出される鼻血くん「さて、気をとりなおして、こちらをご覧ください」

T.Y.「こちらは、かなりセクシャルな歌詞となっていますので、彼は早めに退場しておいて正解だったかもしれませんね。この曲はアジア系アメリカ人によるヒップホップ・グループとして史上初めて全米1位ヒットを送りだしたファーイースト・ムーヴメントのケヴ・ニッシュ氏にプロデュースを依頼しました。ちなみに楽曲製作には私も参加しています。MV自体もセクシーでスタイリッシュ、そしてパワフルに仕上がっていると思いませんか?」

S.一斉に頷く生徒たち

T.Y.「どうやら私の魅力がわかってきたみたいですね。みんなにレッドブルあげたいわ。いよいよ、次の授業は本題の『“Teach You”を教えてあげる』です」


〈3時限目〉芸術「“Teach You”を教えてあげる」

T.Y.「はい、ではこの時間は9月28日にリリースされた私の最新2ndシングル“Teach You”についてです。まずは一緒にMVを観てみましょう」

T.Y.「いかがでしたか?」

男子S.「カッコいいです!すごくカッコいいです!ただ、ちょっと……こ、怖いっす。サイコっぽいってゆーか…」

T.Y.「まぁそういう感想もあるでしょう。この物語は“今の女性と立場について”歌った曲で、未だに女性蔑視な部分がある世間に対してのアンチテーゼとしての意味を込めていますから、男性が恐怖を感じるのはそのせいかもしれませんね」

女子S.「私は映像がすごく綺麗で、先生もとても素敵だと思いました!」

T.Y.「やっぱり女子はわかってるわね。レッドブル差し上げましょう。MV制作はEXO“Call me baby”、SEVENTEEN“Oh My!”、RedVelvet“Dumb Dumb”、RM&Wale“Change”、BLACKPINK“whistle”などを手がけたVM Project Architectureですからね。私もとても満足しています」

S.「少女時代のヒョヨンさんとスヨンさんが出ていますけど、今でも仲良いんですか?」

T.Y.「私にとってソシは家族のようなもので、メンバーは血を分けた姉妹みたいなものです。それはSMを離れたり、ソロ活動をしているからって変わるものじゃないんです。今でもソシのことを想うと、あの輝かしかった美しい日々が昨日のように想い起こせるわ」先生はメガネを外し、目頭を拭った

涙を隠すように先生が教室を出ると、ちょうどチャイムがなった


ホームルーム「ティファニー・ヤンのこれから」

T.Y.「はい、みなさん、いかがでしたか?ティファニー・ヤンというソロ・アーティスト、つまり私のことですが、わかっていただけたでしょうか。今回の“Teach You”のMVはストーリー仕立てにしました。というのも現在私はアメリカに住んでいますが、今もKポップと韓国映画に対する愛情は変わりありません。芸術的で美しい色彩で構成された私自身の小さな韓国というものを表現することで、離れていても私は韓国Kポップのことを想っているという気持ちを表現したかったんです」

S.「今回の曲、昔のと聴き比べると別人みたいですけど、これは先生本人の声なんですか?」

T.Y.「実はですね。私は声帯ポリープを3回も手術しています。その度に少しづつ声色が変化してっているんです。ただ自分の声が変化していくことで、今まで歌えなかったジャンルの曲に挑戦できるようになりますし、それを成功させていくというのもアーティストとしての成長だと考えているんです。ティファニー・ヤンというソロ・アーティストがより大きくなるための美しい試練だと思っています」

S.「素敵!」「頑張って!」自然と拍手が起こる

T.Y.「ありがとう。みんなすっかり私のファンになってくれたみたいですね。最後に1つ、良い知らせをお教えしますね。それは来年早々にはEP(アルバム)を出したいと思っていることです。曲自体はすでに出来ているので、いま準備をしている最中です。次回の特別授業はそのEPのリリースに合わせて行いたいと思います。それまで予習復習を怠らないようにして下さいね」

S.「はい!」一斉に元気よく返事をする生徒たち「起立、礼。ティファニー・ヤン先生!ありがとうございました!」

鳴り響く、終業のチャイム

 


放課後

保健室、そこには鼻血を出して運ばれた男子生徒が寝ている

「コツ…コツ…」廊下に響く、ハイヒールの音

「ガラッ」扉が開き、ティファニー・ヤン先生が入ってきた

S.「あ、先生。さっきは興奮しちゃって、すみませんでした」

ベッドから起き上がろうとする男子生徒

T.Y.「ふふ。いいのよ。そのまま寝てなさい」

S.「あ、いや…でも」ベッドに座る先生

T.Y.「あなた、授業最後まで聞けなかったでしょ?」

S.「あ、あの、ち、近いです、先生」

T.Y.「特別授業よ。二人だけの“Teach You”教えてあ・げ・る…

※この物語はフィクションですw

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