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【iKON】彼らが進む道【이별길(GOODBYE ROAD)】

YGエンターテインメントのナムジャ・グループ、iKONが前作の1st.EP「NEW KIDS:CONTINUE」から僅か2ヵ月でカムバックしました。

その2nd.EP「NEW KIDS:THE FINALのタイトル曲「GOODBYE ROAD」がめちゃくちゃ良いです。というか、個人的にものすごく好み。

2015年のデビュー曲「리듬 타(RHYTHM TA)」を聴くと、これ同じグループなのか?というほど音楽性がかなり変わりました。

正直なことを申し上げますと、このデビュー曲や2017年の1stシングル「NEW KIDS:BEGIN」のダブルタイトル曲「BLING BLING」「벌떼 (B-DAY)」辺りのiKON、私には全く刺さりませんでした。この↑サムネのようなナムジャグループのイキった感じがどうにも苦手でして、それならアイドルじゃなくて普通のヒップホップ 聴きます、という感じだった訳です。

が、グループ最大の危機とまで言われるほどの成績だった「NEW KIDS:BEGIN」の後、それまでイケイケナムジャ感を前面に出していた音楽性に変化が訪れます。おそらくグループの方向性を決定づけたであろう最大のヒット曲、「사랑을 했다(LOVE SCENARIO)」の誕生です。楽曲の作詞・作曲は、デビューからそのほとんどをメンバーであるB.IとBOBBYが手がけていますが、この「사랑을 했다(LOVE SCENARIO)」も同様。作詞にB.I、BOBBY、못말。作曲はB.I、승、MILLENNIUM。編曲は作曲にも参加しているMILLENNIUM。この方、YGお抱えの作曲家ということです。

収録は2018年1月1日リリースの2ndアルバム「Return」

メロディックでありながらも軽快な鍵盤と印象的なパーカッションの音色、愛の始まりと終わりを歌った叙情的な歌詞、そしてシンプルなメロディラインで構成されたこの曲は、「NEW KIDS:BEGIN」によって付きまとっていたファンを含めた聴衆の懸念を完全に吹き飛ばし、音楽番組では11冠を達成、主要音源チャートでも長期間1位を維持、MVも公開から半年を待たずに1億Viewを達成しました。この1億View達成は、当時、アイドルグループがデビューしてからの最短の記録となりました。「GOODBYE ROAD」へと至る胚芽はこの時に生まれたと言って良いでしょう。ちなみにB.Iは映画「ラ・ラ・ランド」から曲のインスピレーションを受けたそうです。

その後の2ndデジタルシングル「고무줄다리기 (RUBBER BAND)」は、マリンバのようなシンセサウンドを中心に構成され、爽やかさの中にもノスタルジーを秘めたような楽曲となっていて、ダブステップやフューチャーベース、ムーンバートンといったベースミュージックが多く使われる他のアイドルグループとは一線を画したスタイルが確率されつつあったように思います。

リリースは2018年3月5日

2018年8月2日にリリースされた1st.EP「NEW KIDS:CONTINUE」のタイトル曲「죽겠다(KILLING ME)」はベースミュージックの要素を取り入れた楽曲になっていますが、カムバックが木曜日だったということもあり、音源成績はイマイチ伸びないままでした。しかし個人的には「사랑을 했다(LOVE SCENARIO)」「고무줄다리기 (RUBBER BAND)」で得た手応えを改めて確認するための1曲だったのではないか、などと思ってしまいます。

そしてそこから約2ヶ月後の10月1日。2nd.EP「NEW KIDS:THE FINAL」がリリースされました。タイトル曲「이별길(GOODBYE ROAD)」は主にアコースティックギター、ベース、ドラムとストリングスで構成され、

「さようなら あの険しい別れ道を 僕から離れてどうか花道だけを歩んで」「気をつけて 孤独な別れ道を 道中僕の記憶は全て捨ていって」「goodbye goodbye 別れを知っていたなら あんなに愛さなければよかった」「どうせ離れるなら どんな未練も残らないよう これ見よがしに生きて 僕を離れて幸せになって 誰だってする別れだから悲しまないで 僕はまた君に似ているような 違う人を探しにいくから」

という歌詞が静かに、そして美しく奏でられます。
作詞はB.IとBOBBY、作曲にはB.Iに加え、プロデュースチームFUTURE BOUNCE、BLACKPINKの「BOOMBAYAH」「WHISTLE」「DDU-DU DDU-DU」に参加したアメリカのソングライター・Bekuh BOOM。
この曲は「Return」をリリースする際に「사랑을 했다(LOVE SCENARIO)」とどちらをタイトル曲にするか最後まで競い合った楽曲でしたが、最終的には秋に似合う歌だと判断されたようです。
個人的にこの判断は正解だったように思います。前記した2曲で得た方向性が、オーガニックサウンドというシンプルにそぎ落とされた楽曲によって、一層際立ったように感じるからです。

本作は2017年5月21日リリースの1stシングル「NEW KIDS:BEGIN」、1st.EP「NEW KIDS:CONTINUE」と続いた「NEW KIDS」シリーズの完結編であり、タイトル曲も「GOODBYE ROAD」。12月には本作のリパケが出るとヤンサが言っていましたが、果たしてiKONが見つめる先にはどんな道が延びているのでしょうか。それが他のグループのスタイルとは異なったオーガニックヒップホップという道ならば、彼らの地位はますます確固たるものになると思います。
まずはもう目の前に迫った12月を待ちつつ、願わくばブルピンもソロ以外にグループでのカムバもしてくれると言うことないのですが、そこまで望むのは贅沢でしょうか。

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