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【Turn It】The LABOUMing Dead【On】

12月6日、LABOUM(라붐/ラブーム)が6thシングル『I’M YOURS』、タイトル曲「불을 켜(Turn It On)」でカムバックしました。

LABOUMは2014年の8月28日、Brown Eyed Girlsなどが所属するNEGA Networkと、U-KISSなどが所属するNH EMGが共同出資したGlobal H Mediaという事務所からシングル『PETIT MACARON』、タイトル曲「두근두근 (Pit a Pat)」でデビューした6人組です。現在は5人組ですが、その理由は後述します。LABOUMがデビューした当時のガールズKポップはセクシー路線真っ只中で、EXIDAOAGirl’s Dayなどが活躍していました。

共同出資とは言え、大手事務所ではないLABOUMは路線として「少女性への回帰」を掲げます。飽和状態であり、先も見えているセクシー路線からの脱却を狙ったのです。同時期にデビューしたGFRIENDMAMAMOO、SONAMOO、LovelyzなどもセクシーをコンセプトにしていないことからもKポップ全体として、そういう風潮が流れていたことが見て取れます。

その中でフランス語で“パーティー”の意味を持つLABOUMは少女性の表現として元気で若々しさに溢れる姿を打ち出します。可憐な儚さを持ったGFRIENDLovelyzなどとも違う清楚系アイドル像の一つと言えます。この3組は昨今のEDMガンガンのアイドルや、前述のセクシー路線でもない、いわゆる王道のアイドル性を備えており、それゆえ日本のドルオタから根強い指示を受けている(あくまでライブなどで見たファン層の印象ですが)という共通点があります。

そんなLABOUMも順調にキャリアを積み重ねて、人気と実力を地道に獲得していきます。そしてデビューから3年弱、2017年の4月にリリースした「Hwi hwi (휘휘/フィフィ)」をヒットさせ、ようやくグループとしての代表曲を手に入れます。

ただ、この曲が収録された2ndミニアルバム『MISS THIS KISS』買い占め疑惑というスキャンダルが浮上してしまい、この頃からキナ臭い匂いが立ち籠め始めます。

ケチがついた過去があるとは言え、この曲で先日11月7日に日本デビューを果たしており、未だLABOUMの代表曲であることに変わりはありません。個人的にも一番好きな曲です。いい曲はいい(語彙力低下中)ってことです。

そんな疑惑を払拭するため、清廉潔白な活動を求めたLABOUMですが、2017年9月にメンバーのユルヒFTISLANDチェ・ミンファンとの熱愛が発覚し、11月に脱退してしまいます。

ラッパーであり、キュート系のルックスを持つユルヒの脱退は、元気で若々しさに溢れる姿を披露してきたLABOUMにとっては痛手で、ここから大きく舵を切らざるを得ない状況になります。

騒動の沈静化を図るため、1年間の休養(その間もUNI.Tなどのサバイバル番組に参加したり、OSTに参加したりなどして個人的な活動はしています)を経て、2018年7月に5thシングル『Between Us』、タイトル曲「체온(Between Us)」でカムバックします。

5人になったLABOUMは、感性的なメロディーと香水をイメージした妖艶なダンスで、これまでとは180度異なる、成熟した女性としての姿を披露しました。大人にならざるを得なかった彼女たちは、新たなLABOUMとして再出発を図ったのです。ただ、その間も日本活動のためZNUNI.Tの最後の活動に参加しなかったり、ソルビンがBTSのジンを呼び捨てにしたことなど、ちょくちょくボヤ騒ぎを起こしています。(彼女たち自身や事務所のせいでもありますが)流石にここまで槍玉に挙げられていると、若干気の毒になってきます。

そんな炎上続きで、全焼寸前のLABOUMがリリースした新曲のタイトルは「불을 켜」で、その意味は“火を点けて”です。英題の「Turn It On」は“スイッチを入れる”“興味を持つ”といった意味で「Turn It Off」の対義語として“再び”というニュアンスが含まれていると思います。

新しく生まれ変わろうとしている私たちを見て!と願うLABOUMがMVで披露しているのは、蘇生した死者である“ゾンビ”です。

もちろん炎上という表現は日本のネットスラングなので、人気の再熱といった以外の他意はないと思います。ちなみにMVでゾンビを演じているのはNH EMGの先輩U-KISSのジュンです。

元気で若々しかった少女たちは様々なスキャンダルにまみれ、ある種アイドルとしての終焉を迎えました。しかしながら、それらが致命傷にならなかったのはLABOUM自体が大人気グループではなかったからだとも言えます。それと同時にLABOUMを支えようとするラテ(라떼:LABOUMのファン)が見捨てず応援し続けたことも関係あるでしょう。しぶとく復活を遂げる姿はまさにゾンビ・アイドルと言えるでしょう。

パーティーが終わり、ゾンビとして蘇生を遂げたLABOUMに、再び火は灯るのか?

それには彼女たちが“火のない道”を歩めるのか、ということが鍵になってきそうです。ゾンビも火に弱いしね。

 

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