ALL YOU NEED IS KPOP!

【KOREA & JAPAN】Change 韻 DA Flow【日韓交流】

国と国との交流。それは双方において文化や経済の発展、そして人々の繋がりを促進させるものであり、平和な世界を築く上でとても重要な役割を果たします。

2018年はKポップが非常に盛り上がった年ですが、これも一つの文化的交流に他なりません。本場である韓国ではアイドルを中心としたポップスと双璧を成す人気ジャンル。それがヒップホップです。

そのヒップホップ界隈がこの半年ほどで少し変化を見せ始めました。それは日韓のラッパー同士での交流がとても盛んになってきているという事です。

もっとも最近のものでは1月11日。
Sik-Kが日本のラッパーで自称“ネオギャル男”ことJP THE WAVYにフィーチャリングした「JP THE WAVY/Just A Lil Bit Feat. Sik-K」です。

Sik-Kに関しては昨年、当ブログでも取り上げておりますので、プロフィールなどはこちらからご覧いただければと思いますが、様々なアーティストとのコラボも多く、実力・人気共に次世代を担うラッパーの1人です。

そのSik-Kが共演したJP THE WAVYは、2017年に「Cho Wavy De Gomenne」という曲で話題になり、その後日本のラッパーであるSALUがリミックスした同曲がバズり、一躍脚光を浴びた人物です。

JP THE WAVY/Cho Wavy De Gomenne Remix feat.SALU

さて、2018年の変化が起こる3年前。
2015年には日本のラッパー・KOHH君が韓国のラッパー・Keith Apeの「잊지마 (It G Ma)」という曲に参加してバズった事から大きな話題となり、アメリカでも結構な人気を博したのですが、それが日本に波及してくるまでには至りませんでした。

Keith Ape/잊지마 (It G Ma) feat. JayAllDay, Loota, Okasian & Kohh

昨年からそういった交流が増えた背景には、当然KポップやKヒップホップの人気、そしてついに日本でも根付きつつある国内でのヒップホップの下地が整いつつあるからではないかと思います。
日本での人気は「フリースタイルダンジョン」に寄るところが大きいとは思いますが、その前段階としての「高校生RAP選手権」を含め、それらがいちブームで終わる事なく、各地でサイファーが出来たり、DOTAMAやR-指定を始めとした所謂「ラッパー=ギャングスタ」というようなステレオタイプではない、多様なスタイルのラッパーが数多く出てきた事も一役買っているのではないかと思います。

という事で、ここから日韓交流を果たした5曲を紹介したいと思いますが、各アーティストの詳細なプロフィールなどは省かせて頂きます。すげー長くなっちゃうからね。それぞれのアーティストがまた曲を出した時に改めてって事でご了承くださいませ。
では冒頭に貼った「JP THE WAVY/Just A Lil Bit Feat. Sik-K」から時間を遡る形でいきたいと思います。

SKY-HI/Name Tag feat. SALU, HUNGER, Ja Mezz, Moment Joon
2018年12月13日公開。
SKY-HIは日本の6人組パフォーマンスグループであるAAA・日高君のソロ名義です。フィーチャリングはSALU(JP)、GAGLEというヒップホップユニットのMC・HUNGER(JP)、Ja Mezz(KR)、韓国出身で大阪在住のMOMENT JOON a.k.a MOMENT(KR)です。
私はMOMENT JOONを始めて知りましたが、少し調べてみただけでも経歴やスタイルなど色々と興味深いところがあるので、いずれこのブログで取り上げる事があるかもしれません。
Reddy/Stand by You feat. SKY-HI
2018年12月11日公開。
SKY-HIが韓国のラッパー・Reddyにフィーチャリングした楽曲で、共演は2度目。Reddyは本格的に日本でも活動するために色々と準備もしているようで、この曲では日本語のラップにも挑戦しています。タトゥーもゴリゴリに入っていてゴリラみたいな顔をしているので、一見取っつきにくそうですが、笑顔がとんでもなくチャーミングです。
Ja Mezz/Pink is the New Black Feat. SALU
2018年11月14日公開。
「SKY-HI / Name Tag feat. SALU, HUNGER, Ja Mezz, Moment Joon」でも共演していたJa Mezz(KR)とSALU(JP)の最初の楽曲です。サムネを見てもわかるように、バックトラックにはピンクパンサーのテーマが使われています。
宇多田ヒカル/Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)
2018年11月5日公開。
2018年6月27日にリリースされた宇多田ヒカル御大の7thアルバム「初恋」収録の「Too Proud」をリミックスしたもので、フィーチャリングはXZT(CN)、Suboi(VN)、EK(KR)です。
EKはSHOW ME THE MONEY777にも出場した期待の若手ラッパーで、ついでに言うと、最近注目のYouTuber・NOBLEMANの“かませ犬”ことリー君の妹・サラちゃんの彼氏でもあります。
「L1 Remix」とは「Language1 Remix」の略で、「Language1 =母国語」でラップしているという事です。ショートバージョンなのが残念ですが、気になった人はApple Musicなどの各音源配信サイトでどうぞ。
SKY-HI/I Think, I Sing, I Say feat. Reddy
2018年8月21日公開。
SKY-HIとReddy最初の共演。MVは「Cho Wavy De Gomenne Remix feat.SALU」も手がけた映像監督・Spikey Johnこと早矢仕貴之。

はい、という事でいかがでしたでしょうか。

これが1、2曲ならば、まだ“流れ”と言うには弱かったと思いますが、宇多田ヒカル御大までも含まれると、やはり“何か”を感じずにはいられません。

ヒップホップを含めた韓国の音楽。そしてわが国の音楽。この二つには奇妙な共通点があります。

「テレビの地上波において」という前置詞が付きますが、日本では韓国語の曲が、韓国では日本語の曲が流れるという事は滅多にありません。それは明確なガイドラインなどではなく、両国の関係を忖度した各局の自主規制が働いているのだと思います。
インターネットを介し世界中の楽曲が聴ける現代において、それは余りにも前時代的なのではないでしょうか。グローバリゼーションはどこにいったのでしょうか。「一国は除く」なのでしょうか。まぁ地上波はスポンサーがどうの、コンプライアンスがどうのというのがあるのは分かりますが…ねぇ。

しかしこういった交流が増えれば、その辺りの事情ももしかすると少しは変わってくるのではないかと期待しています。

「音楽は世界を変える」などと大きな事は言いませんが、少なくとも小さな世界で流れは変わりつつあるのです。

最後に、2018年日韓音楽シーン交流の始まりとも言えるSKY-HIこと日高君の動画を載せて締めたいと思います。

なぜかって?

すげーカッコいいからです。

そしてこの「すげーカッコいい」事はとても大切です。

ビートルズ、クィーン、ジェームズ・ブラウン、レディー・ガガ、Run-D.M.C.、ケンドリック・ラマー。なんでも構いません。世界に響く音、歴史に残る音楽。それらは言葉がわかる・わからないではありません。

「カッコいい」ことは「パワー」です。

その「パワー」は国境をやすやすと飛び越え、忖度を打ち破り、人種という壁を消し去ります。

それが「カッコいい音楽」です。

公開は2018年8月6日。交流前夜です。

SKY-HI/Free Tokyo

 

最新情報をチェックしよう!