ALL YOU NEED IS KPOP!

【S#aFLA】歌謡ドルのすゝめ【You’ve changed】

昨年10月18日に「DDu-Ru-DDu-PPa-Ra-Ppa」でデビューした4人組ヨジャグル・S#aFLA(シャプラ/Shafla)が、3月18日(月)に「You’ve changed(요즘 너 달라)」で5ヶ月ぶりのカムバック!

そのデビュー曲「DDu-Ru-DDu-PPa-Ra-Ppa」は大人なムードたっぷりのR&B楽曲という、新人アイドルらしからぬ渋いものだった訳ですが、それも彼女たちの経歴を知ると「なるほど」という感じでした。
というのも、まずメンバーの平均年齢が割と高めなのです。Girl’s Day(解散はしていないので、“元”はなし)のユラ以上、ジソン以下と言えばわかる人もいるでしょう。“200○年生まれ”というのが珍しくない昨今のヨジャドルたちの中においてなかなか特異ですが、それには理由があります。
それはメンバーの4人中3人はそれぞれ過去にどこかしらのグループでデビュー済みだということです。


リーダーであるジソンは、なんとユラとヘリ加入前のGirl’s Day初期メン。2曲のみで脱退してしまいますが、後に「New.F.O」というグループで2011年に再びデビュー。そして今回が3つ目のグループです。


メインボーカルのスヒョンはMaroo Entertainmentから「1PS」というグループで2014年にデビュー。


ラッパーのユジンは元YGエンタの練習生で、その後D-business Eertainmentという事務所から3人組ヒップホップグループ「D-UNIT」で2012年にデビュー。


マンネのスルギは唯一デビュー経験がありませんが、2009年に「スーパースターK」のシーズン1に出演し、その後はStardom Entertainmentで練習生生活を送っていました。

みんな、よくここまで諦めずに頑張ったなぁ。グループの解散や事務所の移籍で再起を目指すというのも相当大変な事だと思いますが、スルギなんてずっと練習生ですからね。それを乗り越えてのデビュー。歌やダンスが上手い、容姿が優れているというだけでなく、やはりアイドルに最も必要なのは強い意思とメンタルなのかもしれません。

そんな彼女たちの2作目である「You’ve changed(요즘 너 달라)」。切なげなアルペジオを奏でるギター、郷愁を誘うストリングスとピアノのメロディー、しっとりとした彼女たちの歌声。
“アイドルといえば”という巷に溢れるEDMを中心とした軽快なポップ・ミュージックとは真逆で、“歌謡曲”と言っても差し支えないようなテイストです。とはいえ、韓国のヒップホップには“歌謡ラップ”なるものもあるようなので、試みとしてはわかりますし、何よりここには競合がいない。しかもアイドルにはお馴染みのラップパートも3度あるので、もしかしたら彼女たちなりの新ジャンルを目指したのかもしれません。

ただ、惜しむらくはAメロ、Bメロ、ラップパートはそのままに、流行りのアイドルっぽく「You’ve, you’ve, you’ve changed」とか「요즘 너 너 너 너 너 달라(ヨジュム ナ ナ ナ ナ タルラ)」というようなタイトルを繰り返すサビがあったらもっと印象深くて良かったんじゃないかなと。いわゆるフック・ソングを取り入れたスタイルです。

そしてもう一つ。ここ重要。
どうやら現時点で音楽番組の出演がない模様。
確かにカムバには多額の費用がかかると言われているので、大手以外の事務所だと大変なのはわかります。しかし、です。Vine Entertainment。そこは頑張ろうよ。やはり音楽番組に出ないと認知度は上がりませんよ。世間の目に触れてなんぼでしょう。

とはいえ、アイドルのスタイルを残したままガチで歌謡曲をやってみるというのは面白いかもしれません。韓国歌謡界には「トロットの女神」と呼ばれるホン・ジニョン(SIXTEENでジヒョも歌った「愛のバッテリー」で有名)がいますが、アイドルで歌謡曲をきっちりやっているグループはいないはずです。
福沢諭吉は「学問のすゝめ」の中で「賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり」と書いています。彼女たちが経験し、学んできたこれまでの時間というキャリアは、年齢を含めてそのアプローチに説得力を伴ってくれるはずです。歌謡曲が醸し出す儚さ漂うムードはピチピチの若手グループには無理ですから。これは大いに武器になるでしょう。

10代〜20代前半が中心であるアイドル界において、是非とも彼女たちには頑張ってほしいところ。そして韓国でのテレビ出演が難しいならば、ぜひ日本に来ることをおすゝめします。「You’ve changed(요즘 너 달라)」が持つ懐かしさは、案外日本での方が人気出たりするかもしれませんし。新大久保だけじゃなくて、上野とか錦糸町とか良いかも。

という事で、Vine Entertainmentさん。フック・ソングの要素を入れた歌謡曲を歌う“歌謡ドル”、いかがでしょう?

最新情報をチェックしよう!