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【NCT 127】人智を超えて【WE ARE SUPERHUMAN】

5月14日、NCTのセカンド・サブグループに当たるNCT 127(エヌ・シー・ティー・イリチル)が4thミニアルバム『WE ARE SUPERHUMAN』の先行公開曲として「Highway to Heaven」を公開しました。MVは“NEO CITY Tour Film ver.”と銘打たれていますが、通常のMV ver.が存在するわけではありません。1月26-27日に開催されたソウルコンサート「NEO CITY:SEOUL – The Origin」、2月2日-3月31日に開催された日本ツアー「NEO CITY:JAPAN – The Origin」、そして4月24日のニュージャージーに始まり、7月7日のロンドンまで予定されている現在開催中のワールドツアー「NEO CITY – The Origin -」までも含めたNCT 127初となる大規模ツアー「NEO CITY Tour」をイメージした映像となっています。

NEO CITY:SEOUL – The Origin NEO CITY:JAPAN – The Origin

「Highway to Heaven」にはAriana Grande(アリアナ・グランデ)の「7 rings」、「thank u,next」などの楽曲提供で知られる世界的なプロデューシングチームSocial House(ソーシャルハウス)が参加しており、世界規模のツアーに見合う大物と手を組んだ楽曲になっています。

そして、5月24日に待望の『WE ARE SUPERHUMAN』、タイトル曲「Superhuman」のMVが公開されました。

本作はエレクトロハウスのサブジャンルである“コンプレックストロ”で、語源はComplex + Electroです。 2010年あたりから世界的に流行しだし、一般的なエレクトロハウスが一つないし二つのシンセ音で構成されてリードとベースを構築しているのに対し、コンプレックストロは多数のシンセ音と楽器を動員して構成されているのが特徴です。ランチパッドでマッシュアップされている音楽がほとんどこのジャンルに属すると言われています。代表的なアーティストとしてはPorter Robinson、Zedd、Madeon、Skrillex、Virtual Riot、Nitro Fun、Pegboard Nerds、TheFatRatなどで、日本ではNhatoの名前がよく挙がります。

「Superhuman」には、世界的に有名なAdrian Mckinnon(エイドリアン・マッキノン)、TAK(タック)、1Take(ウォンテク)と、SMエンターテインメントではお馴染みの主要作曲家が参加しています。

歌詞には「個人の潜在力に気づき、ポジティブな力で夢を実現しようと思ったら誰でも“スーパーヒューマン”になれる」というメッセージが込められています。

これまでのNCT 127はグループのコンセプトや、楽曲のジャンルなど複雑性を極めており、新世代感満載でオタクの好きなポイントを絶妙についてるなと思う一方、大衆には敷居の高さを感じさせていそうだなと個人的には思っていて、前タイトル曲である「Simon Says」のレビューでは、当ブログ初登場だったこともあり、その敷居の高さからホモ・ソーシャル的に紹介しましたが、本作「Superhuman」ではパワフルなダンスも含めたMVにおける圧倒的なビジュアルとシンプルな歌詞で、これまで以上に大衆の心を掴んでくれそうだなと言う印象です。「なんだかわからんが、とにかく凄い」や「NCT 127のことはよくわからないが、スーパーヒューマンは好きだよ」と言う、いい意味のニワカが増えてくれそうな爆発力を感じます。

마크 / MARK

またTrack4の「시차 (Jet Lag)」では、メインラッパーでメインダンサー、メンバーのテヨンと並ぶNCT 127の顔役であるマークが作詞に参加しています。NCT 127とファンの間の感情を「Long Distance」になぞらえたアーバンR&Bポップジャンルの感性的な楽曲となっています。原題の“시차”は時差のことです。

アイドルというものはRed VelvetやMAMAMOOなど同性に支持される例外もありますが、往々にしてナムジャは女性ペンが、ヨジャは男性ペンが多数を占めています。しかしながら人気を獲得していくに従って、同性(既存のペンの異性)のペンが増えていく傾向にあります。

それはもちろん圏外の層にまで届くほどの知名度を獲得しているという証明ではあるのですが、同時に楽曲で「同性だけどかっこいい」「同性だけどかわいい」という印象を与えられるからだと思います。人気が先行するのか、良曲によって導かれるのか定かではありませんが、性別を超えた支持を得ることは、そのグループの格を大きく上げます。そしてその領域にたどり着けるグループはそう多くありません。

男性でもなく、女性でもない、大いなる魅力を持った人間「SUPERHUMAN」。

NCT 127はその存在価値を証明しようとしています。

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