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【イ・ハイ】扉の向こうに咲く、青い薔薇【B.I (iKON)】

YG ENTERTAINMENT所属のソロシンガー、イ・ハイ(LEE HI)が、5月30日(木)2ndミニアルバム「24℃」(タイトル曲「누구 없소 (NO ONE)」でカムバしました。

しかしこのカムバ、いつぶりかと言いますと、なんと3年ぶり。いや、厳密に言えば2016年4月20日リリースの2ndアルバム「SEOULITE」から3年と1ヶ月10日ぶりなのです。

2019年に入ってからはCLCやASTRO、ソロアーティストではMISOやGIANT PINKといった面々がそれぞれ約1年ぶりにカムバしていますが、その比ではありません。

3年1ヶ月10日。

2016年、アメリカではまだオバマ大統領で、韓国はパク・クネ大統領、iPhoneは7、Kポップのデビュー組はWJSN、NCT、I.O.I、gugudan 、BLACKPINK、PENTAGON、MOMOLANDなどなど、ついでに付け加えておくと、その間に2017年デビューのPRISTINが解散しちゃったからね泣

おい、YG、そしてヤンサよ…もう、本当に…このやろう。

とりあえず文句は置いておいて、ようやくです。

ミニアルバムのタイトル「24℃」は、ハイちゃんが24歳になった事に由来しています。
そしてタイトル曲の「누구 없소 (NO ONE)」。
「누구 없소 (ヌグ オプソ)」は「誰かいないの」という意味で、歌詞にはこの3年の想いがこれでもかと反映されているような内容になっていて、同じYG所属のナムジャグループ・iKONのブレーンでもあるB.Iがフィーチャリングに参加しています。

「누구 없소 (NO ONE)」

누구 없소
誰かいないの

나를 붙잡아줄 님은 없소? 
私を捕まえてくれる人はいないの?

눈을 씻고 찾아봐도 
よく探してみても

보이지가 않는데
見えないけれど

어디 있소
どこにいるの

나를 데려가 줄 님은 없소?
私を連れて行ってくれる人はいないの?

난 더 이상 못 참겠소 
私はもう我慢できない

내게 다가와 주오 
私に近づいてよ

똑같은 거리
同じ街

같은 달빛 속에서
同じ月明かりの中で

똑같은 자리  
同じ場所

같은 잠에 들겠지
同じ眠りにつくの

이제는 누군갈 더하고 싶어 
もう誰かと一緒にいたい

짙은 외로움 거두고 싶어
深い孤独を紛らわせたい

I don’t wanna be alone anymore
私はもう1人になりたくない

똑똑 누구 없소
トントン 誰かいないの

똑똑 난 여기 있소
トントン 私はここにいる

똑똑 거기
トントン そこに

누구 없소 
誰かいないの

똑똑 넌 어디 있소
トントン あなたはどこにいるの

대답해주오 
答えてよ

누구 없소
誰かいないの

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

대체 님은 어디에 
一体あなたはどこに

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

I don’t care about shit
たわごとなんて気にしないわ

全文ではありませんが、この歌詞のポイントはやはり「私はここにいる」だと思います。ハイちゃんは作詞に参加してはいませんが、担当したキム・ミング(김민구)、B.I、ユン・ミョンウン(윤명운)、彼女の気持ちがちゃんと分かっています。

B.Iとの掛け合いも興味深く、彼との最後のパートは、ちょっとしたYGやヤンサへの揶揄にも聴こえて面白いのではないでしょうか。

イ・ハイB.I

똑똑 누구 없소 
トントン 誰かいないの

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない   

대체 님은 어디에 
一体あなたはどこへ

똑똑, 여봐라
トントン こっちを見ろ

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない   

I don’t care about shit 
たわごとなんて気にしないわ

똑똑, 여봐라
トントン こっちを見ろ

누구 없소
誰かいないの

여보세요 거기 누구
もしもし そこに誰か

여보세요 거기 누구
もしもし そこに誰か

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

I don’t know
知らない

누구 없소
誰かいないの

여보세요 거기 누구 
もしもし そこに誰か

똑똑 누구
トントン 誰かいないの

여보세요 거기 누구
もしもし そこに誰か

똑똑 누구 없소
トントン 誰かいないの

날 미치게 할
私を夢中にさせる

숨 쉬게 할
安らげる

들뜨게 할
浮き立たせる

똑똑 누구 없소
トントン 誰かいないの

そりゃあほとんど3年間飼い殺し状態だった訳ですからね。これが本当に彼女の気持ちを汲んでいたとしても、ヤンサは何も言えないでしょう。

そしてMVです。これは探ってみればかなり色々なオマージュ元がありそうですが、ちょっと回収しきれず。そこで私は2つのポイントに注目してみました。

一つはB.Iのいる小さな星。

そしてもう一つは様々な形で登場する猫です。

ハイちゃんの手にするポストカードには月が写っていて、これはB.Iのいる場所を指しています。右下に書いてあるのは歌詞にもある「I don’t wanna be alone anymore(私はもう1人になりたくない)」。

B.Iの星は言わずもがな「星の王子さま」です。それは星に薔薇がある事からも明白ですが、見るべきはその色が青だという事です。
薔薇は本来、青の色素を持たないため、古くから青い品種を生み出すことが愛好家の間で夢となっていました。当時、その青い薔薇を想って付けられた花言葉は「不可能」。しかし2004年に世界初の青い薔薇が誕生した事から「夢かなう・神の祝福・奇跡」という言葉が付け加えられました。
そして「星の王子さま」の中では、語り部である“僕”と“王子さま”との間にこんなやり取りがあります。

「地球の人たちって」と王子さまが言った。「ひとつの庭園に、五千もバラを植えているよ……それなのに、探しているものを見つけられない……」
「見つけられないね」僕は答えた……
「だけどそれは、たった一輪のバラや、ほんの少しの水のなかに、あるのかもしれないよね……」
「ほんとうだね」僕は答えた。

一方の猫です。猫についてはその性格や逸話、伝承、ありとあらゆる作品への登場と、かなり多岐に渡りますが、今回のMVでモチーフにされたのはロバート・A. ハインラインのSF小説「夏の扉」ではないかと思っています。その一文です。

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。

MVのラストでは、ハイちゃんが実は猫だったという事が明示されます。

そのハイちゃんは、扉を開けて別の世界へと向かうのです。

物語的にはそれが家の中から外の世界を夢見る猫の想像だったというオチになる訳ですが、B.Iのシーンと猫を繋ぐもの。それは「真実」であり「いるべき場所」です。

イ・ハイにとっての「真実」と「いるべき場所」。

我々は彼女に一言だけ伝えれば良いのです。

お帰りなさい。

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