ALL YOU NEED IS KPOP!

【SAAY】見る音楽【ZGZG】

R&BシンガーのSAAY(セイ)が、6月7日(金)にシングル「ZGZG(ジギジギ)」でカムバックしました。

SAAYは1月31日に公開されたAOMG所属のラッパー・punchnello(パンチネロ)の「Winter Blossom」にフィーチャリングとして登場しましたが、SAAY個人としては昨年8月8日にリリースされた「HORIZON : THE MIXTAPE」以来、10ヶ月ぶりのカムバです。そんな彼女の経歴をお知りになりたい方は、以下のリンクをご参照頂ければと思います。

【SAAY】韓国のR&Bってどうなのよ?ヨジャ編【Horizon : The Mixtape】

そのSAAYのカムバ曲「ZGZG」、凄いです。
というのも、冒頭に記した通り彼女はR&Bシンガーですので、当然楽曲もR&Bだった訳です。エレクトロサウンドを取り入れたこれまでの楽曲陣はアーバンで浮遊感があり、ポップなアイドルソングとは一線を画した大人な雰囲気満点で、キラキラした夜の都会をドライブする時のBGMなどにピッタリなものだったのです。

それが今回の「ZGZG」は、SAAYが幼い頃から聴いてきた韓国の伝統音楽で、最も重要な役割をするという長短(チャンダン)というリズムからインスピレーションを得たという独特なバックトラックと、強烈にFuzzの効いたギター、SAAYの力強い「Hey!」という掛け声で始まります。そこに派手なホーンセクションが加わり、ワウペダルを使ったファンキーな音色を奏でるギターが盛り上がりをみせるブリッジから、サビは「장지기장지기지기장(ジャンジギジャンジギジギジャン)」という印象的で中毒性のあるリフレインになるのですが、そこをあえて抑えたトーンにするという展開。終盤にはSAAYのラップまで披露され、これまでのSAAYとはひと味もふた味も違う、まるで落ち着いたBarからClubへ移ったようサウンドになっています。

そこには当然MVの影響もあります。これまではモノクロやダークな色合いのMVばかりでしたが、セット、衣装、彼女の多彩な表情などなど、とても艶やか。


ヴェルサーチの衣装を身に纏い、ゴージャスに決めたかと思えば、


ラフな格好のSAAYもあり


「cheers」という飾りが表す通り、黄色い派手なファーを纏ったSAAYは完全にパーティー仕様


かと思えば扇風機の前では不敵な笑みまで見せるなど、曲に沿って様々な姿を披露してくれます。


ちなみにサビのこのダンス、「コチュジャンダンス」というそうです。なんでもコチュジャンを混ぜてるみたいだからだそうです。名前はふざけていますが、妙なカッコ良さがあります。

「ZGZG」は、「忙しく生きていく現代社会で“一度はすべてのものを捨てて楽しく遊んでみよう”というSAAYの信念とメッセージが込められた曲」という事ですが、まさしく遊び心が満載の曲&MVに仕上がっていたと思います。
そして「これまで私をボーカリストとして記憶されている方が多いと思いますが、私は歌だけでなく、ダンスも長く踊ってきました。そんな“パフォーマー”としての姿をもっと見せようと、SAAYだけにしかする事の出来ない爆発的なパフォーマンスを用意しました」と本人が語っているように、大勢のダンスチームを従えての見事な群舞も注目すべきポイントです。
SAAYは作詞・作曲・編曲だけでなく、振り付けやプロデュースなども全て自身でこなしますが、それは当然「ZGZG」も同様です。全てを統括する彼女がこだわったパフォーマンスシーンは、撮影になんと10時間を要したそうです。

オフィシャルYouTubeで公開されている「SAAY THE MAGAZINE」というビハインドシーンを撮った動画では、去年の彼女の活動から「ZGZG」の振り付け練習などまで観る事が出来ますが、その練習シーンはアーティストというよりもサバイバル番組の先生のようで、オーラが凄いです。

「ZGZG」のパフォーマンスver.も公開されたので、よろしければそちらもご覧下さい。

さて、先にも記したように、今回の「ZGZG」は、彼女が幼少期から聴いてきた韓国の伝統音楽(国楽)をインスピレーション元としています。つまり彼女は自身の音楽的ルーツに立ち返り、それを現在の自分と組み合わせてアップデートする事で新しいSAAYとしての姿を作り上げました。
彼女のInstagramやライブなどで見ることのできるSAAYのアーティストロゴは目をモチーフにしています。

それには「目に見える音楽をする」という意味が込められ、実際彼女は“目に見えるパフォーマンス”に多くの時間を割き、努力を続けてきました。今回の「ZGZG」は見事に「目に見える」音楽、そして強烈なリズムを感じる事の出来る音楽になっていると思います。

Kポップは欧米の最先端ミュージックを貪欲に取り入れる事で進化を続けてきた訳ですが、国楽と溶け合った「ZGZG」はまた新たなKポップの姿を私たちに見せてくれたのではないでしょうか。

最新情報をチェックしよう!