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【(G)I-DLE】古きをたずね新しきを知りドゥル【Uh-Oh】

6月26日(水)、(G)I-DLE(アイドゥル)が2ndデジタルシングル「Uh-Oh」で4ヶ月ぶりにカムバしました!

デビュータイトル曲「LATATA」と1stデジタルシングル「HANN(한/一)」ではムーンバートンをベースとし、前作「Senorita」ではアンプラグドサウンドを取り入れたエキゾチックなダンスポップサウンドでありながらも、リーダー&サウンドメーカーであるソヨンの世界観を落とし込む事で他のアイドルグループとは異なるスタイルを提示してきたアイドゥル。

ここにきて彼女たちの独自性は更にその色を濃くした感があります。

まずはビジュアルからしてキテます。

ミヨン

ミンニ

スジン

ソヨン

ウギ

シュファ

ソヨンがロングをバッサリ&金髪、ミンニは前髪パッツン、明るい茶髪がデフォルトだったミヨンはダークカラーにチェンジというところにも驚きましたが、全体的に衣装がやや露出高めで、ヤングが見たらちょっとオロオロしそうなセクシーさです。
このティーザー写真だけ見てもシュファ…攻めたな。
しかし攻めてるばかりではありません。例えばウギのヘアアレンジやメイク、ミンニの衣装サイズやキャップなど、絶妙に10代の女の子らしさも散りばめられていて、その辺りのバランスはさすがアイドゥルといったとても良い塩梅なのです。

バランスといえばパート割です。
今回はいつも以上にソヨンが目立ちますが、ヒップホップベースの曲調なので当然といえば当然かなと思います。曲の魅力を最大限に魅せるにはそうなって然るべきでしょう。しかしそれでも前回「ユッフッフッフウ♪」というコーラスばかりだったウギの歌唱パートが復活し、更にはようやくシュファも「ウォウウォウ」だけではなくなりました。

엉망진창 Only see now
(本当にひどいわ 今だけ見て)

몰랐지 오리 속 Swan
(知らなかったでしょ アヒルの中の白鳥)

황홀한 케이크 위 Blow out
(うっとりするケーキの上 吹き消して)

내 머리 위에 Crown
(私の頭の上には王冠)

なんと4小節もあります。おまけにこれは空耳なのかもしれませんが、シュファの発音の仕方がなんとなく中国語風にも聴こえて、それがアイドゥルというグループの多国籍感を増長させたような気がしました。もしこれが勘違いではなく意図的なものならば、これは一つの色として確立されるんじゃないかと思います。
なんにしても良かったなぁ、シュファ。これから益々パートが増える事を願っているぞ。

さて、その楽曲ですが、今回はヒップホップにおける「Boom Bap」というジャンルに挑戦しています。
「Boom Bap」は80年代末から90年にかけ、アメリカ東海岸(イーストコースト)で発生した制作スタイル、およびジャンルの事を指します。
年代的には“ニュースクール”と言われる時代で、強いバスドラとスネアのループを軸に、パーカッションなどをサンプリングし、複数のエフェクターを使用する事で作られるサウンドが特徴です。
代表的なアーティストはNasやWu-Tang Clan、Commonなどが挙げられ、いわゆる90年代的なサウンドとも言えます。
ここ数年のヒップホップシーンは、韓国を含めてトラップの隆盛が続いていますが、NYヒップホップシーンのカリスマと言われるJoey Bada$$(ジョーイ・バッダス)によって復活の兆しを見せているようです。
もし興味がある方は、以下の2つの動画を見て頂けると「あー、これがBoom Bapね」と感じてもらえるかもしれません。

そのBoom Bapを再解釈し、強いドラムループをベースに、深く味わいのあるベース、ピアノ、ストリングス、アナログシンセサイザーをサンプリングし、メンバーたちの声を使用したスクラッチまで取り入れられた「Uh-Oh」は、いわばヒップホップの基本とアイドゥルらしさを組み合わせた、まさしく彼女たちだけが出来る楽曲になっています。
ソヨンによれば90年代の音楽にチャレンジしようと考えて作った歌ではなく、ただヒップホップをやりたいと思い、(G)I-DLEならではの、ありきたりではないジャンルについて悩んだ末、Boom Bapにたどり着いたとの事です。
この辺りのチョイスはさすがソヨンという感じで、飽和状態にあるトラップではなく、オールドスタイルを取り入れたJoey Bada$$の流れを意識しているのであれば、今まさしく韓国の若者の間で流行っているニュートロ(New-tro/New+Retro)を魅せたと言えます。

実際「Uh-Oh」はiTunes総合ソングチャートでコスタリカ、ヨルダン、モンゴル、スウェーデン、ニカラグアなど世界の5地域で1位を獲得し、本日(7月2日)放送の「THE SHOW」では早くも1位を奪取している事からも、世間のニュートロへの関心と、彼女たちの人気の高さが証明された結果だとも言えるでしょう。

今回のスタイルにはもう一つ、利点になり得る可能性があります。

それは最近だいぶアイドゥルに寄ってきた先輩チェシャ猫との差別化、いや、パイセン達をその路線でより引き立たせる事が出来るかもしれないという事です。

CLCは良くも悪くも、現在のスタイルを変更する事は出来ないでしょう。けれどもアイドゥルはまだまだ様々な可能性を秘めています。もしこれまでのガールクラッシュとは違った、今回のようなチャレンジを続けていったとしても、きっとアイドゥルらしさが損なわれる事はないでしょう。
そうなれば同じ事務所に所属するCLCとアイドゥルという2つのグループの共存は十分に可能な訳です。

前回の「Senorita」では若干不発気味だったような気がしないでもない彼女たちですが、それはむしろ期待値の裏返しだったとも言えます。
思えばまだデビューして1年足らず。にも関わらずグループとしてのイズムをしっかりと保ったまま、今回は更に古きを温(たず)ね新しきを知った(G)I-DLEというグループ。
彼女たちの進化はまだまだ止まりそうもありません。

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