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【GWSN】公園の夜明け【RED-SUN(021)】

ついに来た!公園少女!

7月23日、公園少女(GWSN/공원소녀)が3rdミニアルバム『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part three』で、カムバックに辿り着きました。

まず説明しなければならないのが、このアルバムが公園少女のデビューから続く“夜の公園 三部作”、そのシリーズの完結編だと言うことです。

第一部
『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part one』

【GWSN】ついに公園デビュー【Puzzle Moon】

第二部
『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part two』

【GWSN】夜の公園が世界を変える【Pinky Star(RUN)】

デビューの記事ではメンバー紹介に終始してしまったので、三部作であることに触れてませんがデビュー前から扱っている当ブログでは、親心よろしく公園少女の活動を暖かく見守ってきました。メンバーの離脱もなく、順調に成長を重ね、町の小さい公園程度だった彼女たちも、今や代々木公園ぐらい安心して遊びに行ける場所になりました。そこはKポップなので漢江公園にしておきましょうか。

その成長を最も感じられるのが、アルバム『夜の公園(THE PARK IN THE NIGHT) part three』の充実ぶりです。これまでの2つのミニアルバムはともに6曲入りでしたが、今回はなんと8曲入りとフルアルバムばりのボリュームです。しかもタイトル曲である「RED-SUN(021)」はもちろんのこと、サブタイトル曲「All Mine(Coast of Azure)」を筆頭に、アルバム全体が素晴らしい楽曲ばかりで、質量ともに最高の三部作のフィナーレとなりました。

01★ RED-SUN(021)
作詞 LLANO(Stupid Squad)
作曲 LLANO(Stupid Squad), Maynine(Stupid Squad),HAN(Stupid Squad), 량길(Stupid Squad)
編曲 Maynine(Stupid Squad), HAN(Stupid Squad), 량길(Stupid Squad)
タイトル曲「RED-SUN(021)」の楽曲を制作しているのはStupid Squadという作曲家チームで、これまでのタイトル曲である「Puzzle Moon(퍼즐문)」と「Pinky Star(RUN)」も手がけています。つまり公園少女は三部作を彼らとともに歩んできたということになります。ジャンルとしてはディープハウスとビッグルームサウンドと言われるEDMのジャンルミックスで、これまでのタイトル曲以上に壮大さを感じられるサウンドとなっています。サブタイトル「021」は0to1の意味で、それぞれの日常を生きていた7人の少女たちが集まり公園少女として、永遠にともにするという意味を込めているそうです。グルー(ファンダム)との交流やメイキングなどの動画タイトルに【0to1CAM】と付けられ、YouTubeのオフィシャルチャンネルにもしばしば登場します。
02☆ All Mine (Coast of Azure)
作詞 서정아, 서지음
作曲 이우민 “collapsedone”, Justin Reinstein
編曲 이우민 “collapsedone”, Justin Reinstein
「Coast of Azure」はフランスの地中海の海岸線「コート・ダジュール(Côte d’Azur)」の英語表記で、暑い夏と地中海をイメージしたリズム感のあるギター・リフとクールでパワフルなドラムが印象的なポップダンス曲です。思い通りに今を楽しむ、まさにこの瞬間が素晴らしく輝いているという内容を盛り込んだとのこと。作・編曲のイ・ウミン(이우민)こと“collapsedone”JYPパブリッシング(JYP内の作曲家部署)所属の作曲家で、TWICEやDAY6、2PMなどの楽曲を多く手がけています。
03 밤의 비행 (The Interpretation of Dreams)
作詞 빨간머리앤(Red Anne)
作曲 Justin Reinstein, Sophia Pae, 빨간머리앤(Red Anne)
編曲 Justin Reinstein
眠れない深夜に抱える不透明な未来に対する不安を、夢の夜のフライトとして描いた幻想的で都会的なダンス曲となっています。「現実の自分の本当の夢を探す」というメッセージが込められており、公園少女の成熟したボーカルが際立つ、魅力的な楽曲です。
04 Total Eclipse (Black Out)
作詞 Le’mon
作曲 nomad, Cameron Neilson(153/Joombas), Lauren Dyson
編曲 nomad
熱い太陽が照りつける夏の日に起きる瞬間的な日蝕を涼しげな休憩として、グルーに向けたファンソングとなっており、韓中日英語による歌詞もメッセージとして公開されています。

この楽曲は『part two』に収録されているファンソング「Growing〜for Groo」の後続曲です。もしかしたら同じ様に、後ほどMVが公開されるかもしれません。

05 Birthday Girl ~ 19 candles
作詞 LLANO(Stupid Squad)
作曲 PD.K
編曲 전자맨
事務所の代表でもあり公園少女のプロデューサーキム・ヒョンソク(PD.K)が『part one』に収録されている「Let It Grow〜a little tree」に続いて手がけた、ローファイ・ヒップホップをベースとしたミドルテンポのポップソングです。彼はBoAやパク・ジニョン、IUなどを手掛けた韓国を代表する大物音楽プロデューサーの一人です。村上春樹の短編小説である「バースデイ・ストーリーズ」からインスピレーションを受けて、19歳になる一日を小説のような軽快な歌詞で描いているそうです。
06 Kind of Cool
作詞 Le’mon
作曲 Le’mon, Honest(153/Joombas)
編曲
Honest(153/Joombas)
ジャズの大御所マイルス・デイビスの代表的なアルバム「Birth of Cool」と「Kind of Blue」を組み合わせたタイトルの曲です。昼間とは別の色と香りを感じることができる夜の公園の中では全てが特別になるということから、今この瞬間を楽しもうと歌っています。月明かりに照らされた夏の夜の公園を軽快なシンセサウンドとボーカルで想像させています。
07 Black H●le
作詞 Le’mon
作曲 밍지션(minGtion), Cazzi Opeia, Ellen Berg
編曲 밍지션(minGtion)
レトロな感性のシンセポップをベースとしたR&Bジャンルの曲で、ドラムのリズムと豊かなベースラインとシンセサウンドが合わさりグルーヴ感を引き出しています。この曲は、眠りに落ちる前に忘れていた記憶が浮かんできて、眠れなくなった体験をもとにしています。強い重力に引かれていくように夢の中での時間と記憶が歪曲され、現実とそうではない所を行き来しながら感じられる神秘的な経験の話を「ブラックホール」に例えています。本アルバムで3曲目の登場となるLe’monは公園少女の他にイダレソニョ、NCT DREAM、MONSTA X、HYO(少女時代)、Dreamcatcher、Weki Meki、OH MY GIRL、テヨン(少女時代)など、アルバム収録曲が主ではありますが、事務所やジャンルを超えた振り幅の作歴があります。
08 Recipe ~ for Simon
作詞 RAVI(GTCK)
作曲 RAVI(GTCK), YUTH(GTCK)
編曲 RAVI(GTCK), YUTH(GTCK)
ラストトラックはJellyfishとの契約を満了し、新たにGROOVL1Nというヒップホップレーベルを設立したラビ(VIXX)が手がけたミディアムテンポの曲です。メンバーのミヤが日本の実家で飼っている猫「サイモン(Simon)」への想いを歌っており、猫の鳴き声がアクセントとなっています。ミヤが作詞にクレジットされていないのは何故なのでしょう。

アルバムを通して“夢”という言葉がよく出てきますが、『part one』は深い眠りの夢を見ていない状態のノンレム睡眠、『part two』が夢を見ている睡眠状態のレム睡眠、そして本作『part three』が夢の中でさらに夢を見ている状態DwD(Dream within a dream)という設定があるからです。

公園少女は評価の高い楽曲とともにビジュアルも非常に充実しており、Kポップでもなかなかない斬新なアプローチが多く見られます。

『part two』ではポップ・イラストレーターのパク・ギョンミ(박경미)が手がけたGWSNized CONCEPT ARTという各メンバーのイラストが公開されました。

今回は独特な色彩感覚と幻想的なデザインに定評があるグラフィック・デザイナーのロジー・キム(로지 킴/Rozy Kim)がカバーデザインを手掛けています。

そしてメンバー自身のビジュアルも日進月歩、公園矢の如しで洗練されています。

ミヤ(MIYA)
ソギョン(SEOKYOUNG)
ソリョン(SEORYOUNG)
アン(ANNE)
ミンジュ(MINJU)
ソソ(SOSO)
レナ(LENA)

そして最も重要なビジュアルとしてのMVですが、『part one』『part two』を制作したFantazyLabが引き続き担当するかと思いましたが、今回はJAY PARK、ZICO、LOCO、SIMON DOMINICなど、比較的ヒップホップ系アーティストのMVを多く手掛けているAUGUST FROGSの手へと渡り、淡く色鮮やかで幻想的な世界が描かれています。

デビュー前に公園少女を知った時、私は特別なものを感じませんでした。Mnetのサバイバル番組「Produce101」出身のソギョン、日本出身のミヤという二人がいたから。その程度の興味しか持ち合わせていませんでした。

『part one』が出た時も、想像よりも良かったという程度で、深く知ろうとか、応援しようというほどの気持ちの高まりはありませんでした。それが『part two』を経て、『part three』に至る頃になると、その評価は当初のものとは大きく違っていました。ただ評価が一変する様な衝撃を受けた事象があるわけでもなく、印象は徐々に良い方に変化を遂げたのです。一般的にKポップのアイドルは長い練習生期間を経るため、ある程度完成された形でデビューします。しかしながら公園少女が見せたもの、それははっきりとした“成長曲線”でした。三部作という物語を紡いだことは、公園少女という物語にとっては序章にすぎません。

赤い太陽が昇り、公園がついに夜明けを迎えます。


9月20日追記

9月16日、やはりファンソングであった「Total Eclipse (Black Out)」のMVが公開されました!9月6日にデビュー1周年を迎え、動画の後半にはグルーに対しての感謝やメッセージが収録されています。

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