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【SURAN】Life is Right now, why not?【Surfin’】

サーフィン

それはサーフボードと言われる板の上に乗り、波が形成する斜面を滑走するウォータースポーツの一つです。

私自身も遊びの範疇ではありますが、何度か経験があります。その数回のきっかけを作ったのは自分の周りにいるサーファーと呼ばれる人種の友人たちです。彼らは週末や休みの日になると、自分のボードを持ち海に出かけていきます。何か誘いを断る時も「明日サーフィンだから」と、ただこれだけです。その表情や語気には力みや申し訳なさなど一切なく、まるで当然のことのようです。

そんな彼らがサーフィンと出会いたての頃、ある共通の変化が現れるのを私は見てきました。日に焼けて肌が黒くなったり、付き合いが悪くなったりということも、もちろんありますが、その変化は内面に現れます。それまでは、そんなことを口走るようなキャラではなかったのに、突然に環境問題や人生論について語り始めるのです。それは羨ましくもあり、不思議な感覚でもありました。

サーフィンとは常に自然と向き合うスポーツであり、自分の力ではどうしようもないことが数多く存在するため、大自然を前にすると個人の力とは何とチッポケなものかと感じるのだと言うのです。自然と対話し、自らと向き合うサーフィンはまるで人生のようだと、しばしば例えられます。

そして、サーフィンは“サーフミュージック”と呼ばれるジャンルが存在するように、音楽とも密接な関係があります。アメリカの伝説的なサーファーであるスキップ・フライ(Skip Frye)は、こんな言葉を残しています。

Photo: Bengt Nyman

“Surfing to me is like playing music. You play different melodies with different boards.”
「自分にとってのサーフィンは、音楽の演奏に似ている。違うメロディーを違うサーフボードで奏でるんだ」

前置きが長くなりましたが、7月19日、SURAN(スラン/수란)がデジタルシングル「서핑해 (Surfin’)」をリリースしました。

この曲はSURANと同じくMILLION MARKETに所属しており、Sik-Kなどへの楽曲提供知られる若手有望株のvangdaleとクォン・セヨン(권세영)による作曲家デュオGXXD(Girlnexxtdoor)がプロデュースしています。

SURANは、その数日前の15日に誕生日を迎え33歳になりました。ただ、自身のInstagramTwitterなどへの投稿は特になく、所属元であるMILLION MARKET側からも何もありませんでした。晩嬢(30歳以上の未婚女性)である彼女にとって誕生日というのはもはや意味のある日ではないのかも知れません。その点でも普段このブログが取り扱っているようなアイドルの人たちとは異なる人生観を持っていることが伺い知れます。

【SURAN】トベルウタ【Jumpin’】

最近のSURANは3月にリリースした2ndミニアルバム『Jumpin’』の活動以降はOSTへの参加以外は目立った動きはありませんでしたが、衝撃的だったのはその活動の一環で出演したテレビ番組で“乳がん”を発症していたことを打ち明けたことです。

20代後半にそれを経験して、私なりにショックでした。個人的にはその後に女性らしさがなくなり中性的に変わりました。服を着るスタイルや態度もそうだと思いますが、テレビで見た時、私を違う性格で見られているようで悩みが多かったです

_Kstyleより抜粋

SURANは年齢を重ね、大病を患い、その人生と身体に大きな変化が訪れました。ただそのことはシンガーとしては決して悪いことではありません。それは表現者としての力が増すからです。

SURANの歌唱力を評する時「CDを飲み込んだような安定感」と言う言葉が使われます。しかしながら私の評価は、それでは物足りません。稀にCDよりライブの方が素晴らしいと評価されるアーティストがいますが、まさにSURANがそれです。あえて評するなら「飲み込んだCDを噛み砕き、新たな音源として吐き出している」と言うのが私の評価です。冒頭に貼った動画はオフィシャル・オーディオで、いわゆるCD音源と同義のものです。それと比べて欲しいのが下記のライブ動画です。 できればイヤホンやヘッドフォンなど、ある程度の音響で味わうことをお勧めします。

私は、これらの動画を観た時に鳥肌が立ちました。歌に凄みを感じたのは随分と久しぶりのことのように思います。仮にあなたが何も感じなかったとしてもそれはそれで構いません。それはあなたの人生ですから。

このシングルにおいての紹介文は非常にシンプルで、歌詞の一部が抜粋されています。

서핑해
Right now, why not?
저 바다를 끌어안고
다시 한번 꿈을 꾸길 바래
サーフィンして
今すぐ、ダメなの?
あの海を抱いて
もう一度夢を見たいの

これが全文です。

私にとってのサーフィンは“Kポップ”でした。主にはアイドルを追いかけていますが、SURANのようなアーティストの存在が幅と深みをもたらしてくれるので、全く飽きる様子がありません。

私は元々人見知りで、何をするにもまず一旦考えてしまう。自分でも気を使い過ぎるきらいがある性格のように思います。フットワークも軽いとは言えず、家から出るのも無理くり理由をつけたり、気合を入れないと重い腰が上がらないタチの人間です。全てが克服されたわけではありませんが、Kポップと出会ってからは、その性格に少しずつ変化が現れています。

人混みが大の苦手ですが、コンサートには積極的に出かけていきます。アイドルのトレカなどは推しと交換するため声を掛けます。全てのレスポンスは早まり、少しだけ図々しく生きられるようになりました。

Right now, why not?

何かを始めることは、時に人生の風向きを大きく変えます。

あなたにとって、この曲が良い波でありますように。

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