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【ソンミ】SUNMI Like a Butterfly【LALALAY】

8月27日、ソンミ(SUNMI/선미)が4thシングル「날라리(LALALAY) 」でカムバックを果たしました。

女性ソロ・アーティストのロールモデルであり、羨望の眼差しを受け続けるソンミ。現所属事務所でもあるMAKEUS移籍後は『Gashina(가시나)』『Heroine (주인공)』『Siren(사이렌)』『누아르(Noir)』と立て続けにヒットを飛ばし続けてきました。

5作目となる「날라리(LALALAY) 」も、やはり他のアーティストとは一線を画す仕上がりでした。

“FIRST”と銘打たれた最初のティザーには、能動的で自由に飛び回る蝶、5つの中で一つだけ違う色のウィッグ、前進する女性の脚と、それぞれのビジュアルが公開されました。

5という数字はソンミが在籍していたWONDERGIRLSのメンバー数でもあり、今回のシングル5作目を示唆していると思われ、その中で未開の領域に自由に羽ばたいていくという、独歩的な気概が表現されているものと思われます。

続いて“MOVER”という動くティザーが公開され「Float Like a Butterfly(蝶のように舞う)」という本作のキャッチフレーズが公開されました。

その後はお馴染みのビジュアルティザーが公開されましたが、モデルらしくスタイリッシュかつモダンで、いわゆるアイドル的なティザーとも違うファッショナブルな仕上がりとなりました。

他にもInstagramのシグネチャー・ステッカーやSNOWのフィルターなど、インフルエンサーとしてのアイテムもリリースされています。

MVのティザー公開前にも「Message Teaser」という動画が公開され、内面を象徴する赤色のドレスに身を包んだソンミが暗いトンネルの中を駆け抜けながら、本作で表現したい内容を吐露する様子が描かれています。

先鋭的かつ独歩的なアピールが十二分になされた「날라리(LALALAY) 」にはソンミというアーティストを熟知した、時代を象徴するような製作陣が揃いました。

本作は、ワールドツアー「WARNING」の3月に行われたメキシコツアー中にインスピレーションを受けてソンミ自身が手がけました。共同作曲者には『WARNING』の時も共作した旧知の作曲家Frantsと再びタッグを組んでいます。ドラム、ベース、キーボード、シンセ、パーカッションと収録音源の演奏も数多く担当しています。

振り付けにはTWICE「TT」など、多くのダンスアイコンを作ってきたソウル(江南)にある人気ダンススタジオ「1MILLION DANCE STUDIO」のチーフ振り付け師でもあるLia Kim(リア・キム)で、「Gashina(가시나)」「Siren(사이렌)」の振付師でもあります。

髪を指でつまみ両の手でひねる仕草はアイコニックであり、終盤でソンミだけが全く踊らず起立しているパートなどは革新的で「Gashina(가시나)」の時のようなムーブメントの再燃を予感させます。

ミュージックビデオはBTS(防弾少年団)などの作品で知られるLUMPENSが制作しています。

原題「날라리(ナルラリ)」は俗語で、少しやんちゃなニュアンスを含む“遊び人”の意味ですが「ナルラリ」は韓国の伝統管楽器の一つ「태평소(太平簫/テピョンソ)」の別名でもあります。

バックトラックには終始その「テピョンソ」の音が入っており、メキシコツアー中にインスピレーションを受けたラテンのリズムと合わさり、異国の雰囲気漂うサウンドとなりました。JAMBINAIという前衛バンドのイ・イルが「テピョンソ」の演奏に参加しています。

ソンミは小さくとも存在感のある音を出す「テピョンソ」から、自分の曲のアイデンティティを見出したと語っています。

リリース翌28日には、韓国の主要配信サイトであるMelOn、Genie、Bugs、Mnet、NAVER MUSIC、Olleh、Monkey3、Soribadaなど8つのリアルタイムチャートで1位を獲得し、「날라리(LALALAY) 」で5連続ヒットという快挙を成し遂げました。

ソンミのように、キャリアもあり複数のヒット曲を持つアーティストは、ある共通のプレッシャーを抱えています。

それは新曲が、これまでのヒット作と同じようなものだと受け取られた場合の停滞感と、逆に新しいことをやろうとしすぎたせいで失敗作と断罪される二つの恐れです。つまりは安定と挑戦のジレンマ、変化のバランスということになりますが、それに関してはどのアーティストも蓋を開けて見なければわからない部分であり、連続したヒットを求められるアーティストにとっては永遠の課題でもあります。

ソンミでさえも、発売記念のショーケースで「音楽配信チャートで当然1位をとるだろうという期待感にプレッシャーはないか?」という問いに「とても緊張している。昨日まで緊張し過ぎて眠れなかった」と答え、「いざ今日になったら、少し諦めることになる。その緊張感が私を押さえつけたら最初に披露するステージを、その緊張感のため全部披露できないと思って、諦めた。そしたら、今はずっと心が楽になった。でも音楽配信チャートで良いランキングを獲得できたら嬉しい」と続けました。

私はソンミが今回のヒットによって得たもの、それは“自信”だと思います。「날라리(LALALAY) 」は非常にソンミっぽい曲だなと感じる一方、これまでの何とも似ていなような気がします。強いて言うなら作曲家が同じ『WARNING』には近い雰囲気を持っているかもしれません。自分が良いと思ったものを作れれば、それは世間にとって新しいものであり、ファンにとっては待ち望んでいたものになるということをヒットによって証明しました。

自身がありのままでいるだけで、皆が受け入れてくれるということは最大の承認欲求が満たされた状態だと言えます。

本作のコンセプトであり、神秘的で自由を象徴する“蝶”にソンミはようやく成れたような気がします。

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