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【WHEEIN】白いキャンバスに描く、別れの歌【MAMAMOO】

9月4日、MAMAMOO(마마무/ママム)フィイン『soar』をリリースしました。

フィイン(WHEE IN)
チョン・フィイン(정휘인)
1995年4月17日(25歳)
全羅北道 全州市
162cm/42kg/B型(Rh-)
円光情報芸術高等学校(卒業)
ボーカル/パフォーマンス
「フィイン」という珍しい名前は、少女漫画が大好きな叔母が登場人物から名付けたもの。所属グループのMAMAMOOにおいてほとんどのサビを担当している。またメンバーのソラファサのボーカルに併せてフェイクを被せるパートも多い。MAMAMOOの象徴的な歌声と言われており、事実MAMAMOOのプロデューサーであるキム・ドフンはインタビューで「MAMAMOOの中心人物はフィインファサである」と公言している。ファサとは中学の頃からの親友で、上記の円光情報芸術高等学校は音楽系の学校で2人揃って進学した。2人は当時から一緒に歌手になろうと夢を語り合っており、永遠の友情の誓いとして「Resonance(共鳴、響き)」と言うお揃いのタトゥをそれぞれ足首に入れている。

また、ボーカルグループとしての印象が強いMAMAMOOではあるものの、フィインはパフォーマンスを担当しており、ブレイクダンスの実力はガールズグループでも指折りだと言われている。実兄もプロダンサー。

ステージ上では寡黙な印象が強く、他のメンバーに比べるとあまりはしゃがず実直なシンガーとしての姿が印象的。しかしステージを降りると常に笑顔を絶やさないキャラクターで、他のメンバーをいじったり、明るい雰囲気を作るムードメーカー的な存在である。ただ羽目を外しすぎてしまうという難点があり、ライブ配信で泥酔したり、悪態をついてしまったりと、ちょくちょく炎上騒ぎを起こしている。

最近は「KCON 2019 LA」に参加する予定だったが、搭乗手続き中にめまいと体調不良を起こし緊急入院となり、スケジュール参加を見合わせた。のちに不安症状と緊張感、それによるストレスが原因であるとの診断結果が発表された。8月22日に開催された「SORIBADA BEST K-MUSIC AWARDS」には不参加で、Mnetで現在放送されている「QUEENDOM」ではパフォーマンス部分のみ参加している。本作『soar』でも、音楽番組等への出演は行っておらず、完全復活はもう少し先になるものと思われる。

フィインにとって2枚目のソロ・シングル『soar』は、2018年の4月にリリースされた1stシングル『magnolia』の続編となる作品です。

『magnolia』のタイトル曲である「EASY」では人気ラッパーSik-Kとのコラボレーションを果たし、“別れ”の激情を表現しました。本曲は『soar』にも収録されています。

『soar』のタイトル曲「別れよう(헤어지자)」では2017年にリリースされた「Anymore(負担になる/부담이 돼)」で共演した作曲家兼歌手のチョン・キー(Jung Key/정키)がプロデューサーに迎えられ、絵を媒介に「世界のすべてのものの形態が違うように、愛も様々なかたちを持っているが、すべてが同じ愛ということを言いたかった」という、フィインが考える愛についての表現がなされています。

【チョン】DAVICHI【キー】

チョン・キーの経歴に関しては過去記事で紹介しています。余談ですが当ブログは2018年の6月から毎日更新をしており、現在おおよそ450ほどの記事があるんですが上記の記事は最もビュー数の少ない記事となっていますwなので、この機会に一読いただけると嬉しいです。

MAMAMOOのYouTubeチャンネルには『Making Prologue』という楽曲制作の様子がフィインのナレーションとともに公開されており、楽曲に込められた想いを探求することができます。

Making Prologue #0
Making Prologue #1
Making Prologue #2

「#1」ではチョン・キーとのレコーディングの様子が収められており、「#2」ではMAMAMOOとは長年の付き合いとなる美術監督でMINIsTREEのオー・ミン(오민)とのやり取りが収録されています。MVの監督は、これまたMAMAMOOのMVを多く手掛けているZANYBROS(ジャニーブロス)です。

フィインはチョン・キーとオー・ミンを私の良き理解者として紹介しているのですが、興味深いのはフィインにとっては意外な素材を二人が用意してきたということです。

チョン・キーはフィインがこれまでに挑戦したどの楽曲よりも幅の広い音域の楽曲で、オー・ミンはフィインのイメージカラーにはなかった黄色を曲を象徴する色として用意しました。

チョン・キーも動画の中で「簡単にしすぎると怒られる」と冗談めかして言っていますが、二人はフィイン自身が思っている以上に表現者として評価している節が見受けられます。

フィインはMAMAMOOの最新作でもあり、自身が主人公のアルバム『White Wind』にソロ曲「25(Twenty Five)」を収録しました。これは25歳(韓国年齢)になったフィインがこれまでの人生を振り返るとともに、これからの希望を込めた自作曲です。

アルバムはタイトルからも察せられる通りフィインの象徴色であるホワイト基調としたデザインとなっています。チョン・キーとオー・ミンの二人は、今作でフィインの歌手としての可能性を“真っ白なキャンバス”と見立てることで、眠っている新たな才能を引き出そうとしたように思われます。

表現者として引き上げられたパフォーマンスは、プロフィール欄に記載の通り音楽番組に出演できていないため確認することは叶いませんが、ライブver.が二つほど公開されており、MV以上にフィインのボーカルにスポットが当たった動画となっています。

こちらはMAMAMOOのYouTubeチャンネルからの公開ですが、もう一つ「Vocals Only Live」という面白い動画が1theKから配信されています。

こちらはステレオ音源となっており、ボーカル(右)とインスト(左)でスピーカーが分かれています。イヤホン等で聴く際に片方を外せばア・カペラverとして、フィインの歌声を余すことなく堪能できます。こちらは稀にしか行われない企画で、裏を返せば相応しい歌唱力の持ち主にのみ許された企画とも言えます。

多分な期待が寄せられた「別れよう(헤어지자)」は、MOOMOO(무무:MAMAMOOのファン)だけに留まらない人気を見せ、公開翌日には主要音楽配信サイトであるMelOn、Genie、Bugs、Mnet、olleh music、Soribada、NAVER MUSICなどで1位を獲得しました。いわゆるオールキルを達成し前作『magnolia』と同様に好記録を達成しました。この記事作成(9/12)の前日までMelOnのデイリーチャートで1位となっており、ウィークリー・チャートでも4位と、音楽番組の出演なしの成績としては相当なものと言えます。

デビューから5年が経ち、MAMAMOOを象徴するボーカリストとしての尊厳を得ているフィインではありますが、ソロのシンガーとしては白いキャンバスに例えられるほどに無垢な存在です。

それは同時に歌手としての無限の広がりを意味し、MAMAMOOが築いてきた実績以上のものを手にするかもしれない可能性を表しています。

フィインの歌声が色彩を持ち、歌手としての本領を発揮するのは、まだまだ先のような気がします。

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