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【ZICO】8年の肖像【Thinking, Pt. 1】

9月30日(月)、ZICOがデビュー8年目にして初となるソロアルバム「Thinking, Pt. 1」をリリースしました。

ZICOは8月に所属するクルー・FANXY CHILDとして「Y」をリリースしましたが、自身の名を冠とするものとしては遡ること1年以上前となる2018年7月30日、IU嬢をフィーチャリングに迎えたシングル「SoulMate」ぶりです。

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「Thinking, Pt. 1」はダブルタイトル曲となっており、一つ目が冒頭に貼った「천둥벌거숭이(Daredevil)」。
その独特なフロウとリズムで魅せるラップスタイルは一貫しているZICOですが、サウンドにおいてはジャジーでファンキーな「Eureka (feat. Zion.T)」や、硬質な音で構成されたヒップホップ楽曲「BERMUDA TRIANGLE」、或いはオーガニックサウンドが印象的な「SoulMate」など、幅広い音楽性を持っています。
そんな彼の久しぶりとなるカムバ曲がどのようなものになるのか個人的にあれこれと想像をしておりまして。おまけにフォーチャリングに名を連ねているのは、先日公開されたサイモン・ドミニクの「GOTT」にも参加していたIndigo Music所属のラッパー、ジャッキー・ワイ。

そしてジェイ・パークの「All Day (Flex) feat.HAON」に出演し、こちらもサイモン・ドミニクの「POSE!」にフィーチャリングしていたFLEXおじさん・YUMDDA(ヨムタ)という2人。

この3人がどんなケミを起こすのかと非常に楽しみだった訳ですが、第一音となる、ややくぐもったドラムの音を聴いた瞬間に「あ、間違いないな」という確信を得たのです。軽快な中にちょっとした可愛らしさのようなものもありつつ、クールでカッコいい。
3人が画面に収まった様もアニメや活劇であるようなトリオ感があり、このまま別の映像作品を作ってもらいたいと思ったほどで、文句なしの満点です。

作詞・作曲にはZICO、ジャッキー・ワイ、YUMDDAに加え、BLACKLABELに所属し、過去にはレーベルのボスであるTEDDYを通じてBIGBANG、2NE1、EPIK HIGHのアルバムプロデューシングにも参加したPEEJAY。彼は「천둥벌거숭이(Daredevil)」でサウンドの中核を成しているドラムとキーボードの演奏も担当しています。

そしてもう一つのタイトル曲が「사람 (Human)」です。

こちらは「천둥벌거숭이(Daredevil)」とは打って変わり、シンプルなコード進行とリズムで構成されたトラックになっており、華やかな舞台にいる芸能人としてではなく、1人の弱い人間として様々な悲しみや痛みが込められた歌詞がより叙情的な雰囲気を作り出しています。ZICOは声で楽曲ごとの印象をガラッと変える事のできるアーティストで、もしかしたらその表現力は当代随一なんじゃないかと改めて思いました。

製作陣にはZICOがプロデュースを務めたPENOMECOの「L.I.E」や、個人的に最も注目しているアーティストの1人であるBiBiがデビュー前にオーディション番組「THE FUN」で披露した「언제 어디서 무엇을 어떻게」、そして古くはBlock B時代から幾度もZICOと作業してきたPoptimeが作詞・作曲に参加しています。

更に10月2日にはアルバムの収録曲である「극 (Extreme)」のMVも公開され、出血大サービスといった感じです。

その他の収録曲である「걘 아니야(Actually)」は爽やかなリードシンセと洗練されたベースラインが心地良いトラックで、「One-man show」にはH1GHR MUSICのSik-Kがフィーチャリングで参加しており、これまでのソロ曲で最も艶っぽく色気のあるR&Bテイストの楽曲に仕上がっているのではないかと思います。

収録された5曲はアイドルとして、ヒップホップアーティストとして、プロデューサーとして、そして先日自らが立ち上げたKOZ Entertainmentの代表として見てきたこと、感じてきたことが描き出された、自らを見つめ直す為の肖像のようなアルバムになっています。

と、ここで「アルバムなのに5曲?」と思った方もいるでしょう。そうなんです。しかしタイトルを思い出して下さい。

「Thinking, Pt. 1」

「Pt. 1」とあるので続きがあるのです。ということで、どうやら今月中に「Pt. 2」が出るようです。つまり「Pt. 1」「Pt. 2」を併せて完成されるアルバムという事になります。MVが3つも公開されて喜んでいる場合ではないのです。
「Pt. 1」がこれまでのキャリアを振り返るような内容だったので、「Pt. 2」は未来を見据えたものになるのでしょうか。

ZICOがいま何を考え、我々にどのような姿を見せようとしているのか。その答えは間もなく。

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