ここ最近はI.O.Iとして活動するための布石なのか、キティちゃんばりにコラボばっかりしている私の愛するチョンハ嬢。
8月22日にはR&B歌手のGRIZZLY
9月8日には覆面ラッパーのMommy Son
と共演を果たして参りましたが
アイゴー(아이고)…
3人目でついに、とんでもない大物とのコラボを果たしてしまいました!
その男の名はリッチ・ブライアン(Rich Brian)。
いまや世界のトレンドとして、アジアを牽引する音楽プラットフォーム兼レーベルの88risingに所属するラッパーです。
今回コラボが実現したのは10月11日に、その88risingからリリースされたコンピレーション・アルバム「Head in the Clouds II」に収録された「THESE NIGHTS」です。
Rich Brian a.k.a Rich Chigga |
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ブライアン・イマニュエル(Brian Imanuel) |
1999年9月2日(22歳) |
Instagram/Twitter SOUNDCLOUD/YouTube |
インドネシアの西ジャカルタ出身の少年ブライアン・イマニュエルはリッチ・リガという名前で、2015年7月17日「Living the Dream」という曲をYouTubeにアップしキャリアをスタートさせました。
2016年3月11日に音声ファイル共有サービスSOUNDCLOUDに1stシングル「Dat $ tick」をリリースすると、瞬く間に脚光を浴びます。
MVを通じてネットの世界に現れると、21 サベージ(21 Savage)、ゴーストフェイス・キラー(Ghostface Killah)、デザイナー(Desiigner)、トニー・レインズ(Tory Lanez)、メイドイントーキョー(MadeinTYO)など、アメリカのヒップホップシーンで活躍する、所謂本場のラッパーからリアクション動画として扱われたことも あり「Dat $ tick」の再生回数はさらに跳ね上がりました(2019/10/12現在、約1億3千万再生)。欧米人からはアジア人が幼く見えることもあり「この子供はなんなんだ」という衝撃が加味されていたとは思いますが、事実この時のリッチ・ブライアンは若干16歳でした。
そして驚くべきことにリッチ・ブライアンは全編英語でラップし、会話もネイティブレベルで流暢にこなしますが、留学経験もなくマックルモア(Macklemore)とドレイク(Drake)の動画をYouTubeで研究する中で覚えたという点です。
驚愕のエピソードとともに一躍ネット世代のラッパーとして名声を得たリッチ・ブライアンは8月9日にiTunesで2ndシングル「Who That Be」をリリースします。
12月21日にリリースされた3rdシングル「Seventeen」は共にYouTube、SOUNDCLOUDで軽々と100万再生を叩き出し、一過性のものではなかったことを証明します。
2017年5月12日、のちに銃撃によって命を落としたアメリカ人ラッパーのXXXテンタシオン(xxxtentacion)と韓国人ラッパーのキース・エイプ(Keith Ape)と共演し「Gospel」という曲をリリースし、YouTube、SOUNDCLOUDで前作以上の再生数を叩き出します。
2017年8月15日、88risingのYouTubeチャンネルを通じて「Glow Like Dat」をリリースしました。
10月に「Chaos」、11月に「Crisis」とそれぞれ21 サベージをフィーチャーしたシングルをリリースし、リアクション動画で評価されていた相手をも招く側になります。
2018年1月1日の「See Me」のリリースにより、ラッパーネームを「リッチ・チガ」から「ブライアン」に変更し、6日後に「リッチ・ブライアン」へと改名します。理由は「リッチ・チガ」に侮辱的な意味合いを含んでいたためですが、リッチ・ブライアン自身がここまで注目されることを想定していなかったことや、遊びの延長であったことがキャリアの動機として伺えます。
2月2日、初となるアルバム『Amen』を満をじしてリリースします。
MVはアルバム収録曲の「Cold」です。
このアルバムでリッチ・ブライアンはアメリカのiTunesヒップホップチャートで1位を獲得した最初のアジア出身のアーティストになり、ビルボード200でも18位を記録しました。
4月4日、名実ともにアジアNo.1のラッパーとなったリッチ・ブライアンは「Watch Out!」をリリースします。
88rising初となるコンピレーション・アルバム「Head in the Clouds」が7月20日にリリースされ、リッチ・ブライアンは「 Midsummer Madness 」「History」という2曲のシングルを収録します。
2019年6月26日、プロデューサー兼アーティストのBekonをフィーチャーしたシングル「Yellow」をリリースします。
続く7月17日にリリースされた「Kids」も含む2ndアルバム『The Sailor』を7月26日にリリースします。
10月11日に発売の88risingの2ndコンピレーション・アルバム「Head in the Clouds II」収録曲、チョンハとコラボした「THESE NIGHTS」をシングルとして10月3日に先行リリースしました。
88rising(88⬆) |
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HP |
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88rising はショーン・ミヤシロ(Sean Miyashiro )と中国系アメリカ人実業家のジェイソン・マ(Jaeson Ma)によって2015年に設立されました。
当初はCXSHXNLYとして知れており、インターネットで見つけた有望なアーティストを監督するクルーおよびプロデューシングチームとして始まり、初期に所属していたアーティストには、 アメリカ人ダンサーのブライアン・プポス(Brian Puspos) 、韓国系アメリカ人ラッパー・ダムファウンデッド( Dumbfoundead)、 台湾系アメリカ人DJ兼プロデューサーのジョッシュ・パン(Josh Pan) 、そして韓国系アメリカ人ラッパー・オケイション(Okasian)などがいました。
その繋がりから、ダムファウンデッドがキース・エイプ(Keith Ape)のシングルで日本人アーティストKOHHやオケイションなどもフィーチャーされている「It G Ma」のMVをショーン・ミヤシロに紹介します。
アジアのヒップホップの可能性を世界中に示した楽曲は、世界的エレクトロDJ・スクリレックス(Skrillex)が設立したレーベルOWSLAからリリースされ、CXSHXNLYはアメリカの投資家グループからの最初の資金を調達します。
そのOWSLAに所属するジョッシュ・パンが、14分にも及ぶ「It G Ma」のリミックスをリリースしています。
2016年5月には88risingとしてYouTubeに最初のビデオコンテンツをアップロードし、様々なアーティストとの共同作業を開始し、この中にはリッチ・ブライアンの名前もすでに含まれています。2017年5月にはWPPが88risingに戦略的投資を行ったことを発表しました。
2018年には88risingによるアジア・北米ツアーを敢行し、アメリカとアジアの両方からの多様なヒップホップとR&Bジャンルのアーティストがラインナップされました。2018年7月20日に88rising初となるコンピレーション・アルバム「Head in the Clouds」をリリースし、8月17日にはロサンゼルス州立歴史公園で「88Rising’s Head in the Clouds music festival」を開催しました。2019年10月11日に88rising2枚目となるコンピレーション・アルバム「Head in the Clouds II」をリリースしました。
現在所属しているアーティストはダムファウンデッド、日本の大阪出身でシンガー、ソングライター、ラッパー、元YouTuberおよびコメディアンであるジョージ・ミラーことJoji、中国を代表するラップグループ・ハイヤーブラザーズ(Higher Brothers)、キース・エイプ(Keith Ape)などがいます。KOHHは現時点で所属はしていませんが、蜜月の関係にあり前述の北米ツアー「88 DEGREES & RISING TOUR」の全箇所にもゲスト参加しています。
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簡単に言うと、リッチ・ブライアンと88risingは現代ヒップホップおよびアジアカルチャーを象徴する存在です。
チョンハがそこに招かれていること、それはとても素晴らしいことであり、誇らしいことは事実です。
それはチョンハが今まで歩んできたソロ・アーティストとしての力が認められたと言うことでもありますし、喜ばしいことは間違いありません。
同時に手の届かない、遠くの存在にどんどんなってしまうようで寂しく感じる部分もあります。
もちろんお前は何様なんだって話ではありますが、Mnetの「PRODUCE101」からI.O.I、ソロになってからも活動を追いかけて、日本のコンサートにも何度か足を運んでいるビョララン(BYULHARANG:ファンダム)の端くれとして、それぐらいの勘違いは許してください。
インドネシアの普通の少年だったリッチ・ブライアンはネットに曲をアップしたことで、人生を大きく変えました。
彼は最近公開されたSSENSEのインタビューで、こんなことを言っています。
俺のゴールはメインストリームに行くこと。「よう、こんなこともできるんだぜ」って感じで、アジアの若者が自分自身でいられる道を切り開きたいっていうのがあるから。 |
私もブログを通して、何かを発信していると言う点においては同じです。
「THESE NIGHTS(いつかの夜に)」このブログがメインストリームに躍り出る可能性だってあるのですから。
本文とは何の関係もありませんが、現在関東圏には観測史上最大とも言われる台風19号が直撃しています。
台風情報に注意し、安全第一でお過ごしください。
被害に遭うことなく、皆様が無事でいられますように。