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【WINNER】新たなシグネチャ・ソング【SOSO】

10月23日、WINNER(위너/ウィノ)が3rdミニアルバム『CROSS』でカムバックを果たしました!

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昨年末のシングル『MILLIONS』から、おおよそ10ヶ月ぶり、5月15日にリリースされた前作『WE』から5ヶ月ぶりとなる新作で、5ヶ月ごとのリリースという3部作のようなリリーススパンとなりました。

私はタイトル曲である「SOSO」のMVを一聴した時に「おぉ!」という感動とともに「これはWINNERの新たなるシグネチャ・ソングになるのでは」と思った次第です。

シグネチャ・ソング:シグネチャ・チューンとも言われる、そのグループの名刺がわりの1曲。人気・評価ともに高い水準を誇り、ファンならずとも認知のある代表曲のことを指す。

これまでのWINNERにとってのシグネチャ・ソングは、2017年4月にリリースされたシングル『FATE NUMBER FOR』のタイトル曲「REALLY REALLY」が当たるかと思います。

5ヶ月ごとにリリースされた前作・前々作に対してもシグネチャ・ソングになり得るのかという目線で語ってきたわけですが、私的にはどうやら、この「SOSO」こそが本命となりそうです。

そう感じた理由を4つのポイントに分けて説明したいと思います。

際立つ個性

前作『WE』から、5ヶ月の間にWINNERは音楽的に大きく進化を遂げました。それは最年長メンバーJINU(ジヌ)のソロ・デビューです。

Kポップ随一の美麗なビジュアルを持ちながら、歌もダンスも少し苦手でWINNERの楽曲制作にも携わっていなかったことでメンバーの中では最も音楽的活躍がありませんでした。一方で努力の人として知られており、メンバーは元よりINNER CIRCLE(ファンダム)から、長らく活躍を待ち望まれている状態でした。

ソロ・デビューとなった『JINU’s HEYDAY』及び、メンバーのMINO(ミノ)がフィーチャリングに参加したタイトル曲「또또또(CALL ANYTIME)」では、世界14地域のiTunesチャート、GAON小売店アルバムチャートで1位を獲得するなど成功を収め、WINNERが音楽的才能に溢れた4人の集団だということを改めて示しました。

ちなみにMV「또또또(CALL ANYTIME)」の監督はクォン・ヨンス(권용수)で、MV「SOSO」でも同じくメガホンを執っています。

逆境とタイミング

Kポップファンにはお馴染みかと思いますが、WINNERが所属するYG Entertainmentの現状は世間的にかなり風当たりの強い状況です。

今年の3月あたりから、元BIGBANGのV.Iことイ・スンヒョン(이승현)、YGの顔役だったヤンサことヤン・ヒョンソク(양현석)、元iKONのB.Iことキム・ハンビン(한빈)の3者が、様々な違法行為に手を染めていることが立て続けに発覚(一部疑惑)し、彼らは責任を取る形でYGの籍から外れました。それでも1度ついてしまったダークなイメージが簡単に拭える訳もなく、現状でもYG所属ということは所属タレントにとって重い足かせになっています。

一連の事件発覚後、YGからリリースされたのはSechs Kiesのウン・ジウォン(EUN JIWON)のソロ『G1』と、兵役復帰後の楽童ミュージシャンことAKMUがリリースした『항해(SAILING)』の2作のみです。

【AKMU】軍隊上がりの虐殺ヤクザ【SAILING】

私はヨジャ(女性グループ)からKポップに入っていったクチなので、YG=2NE1、BLACKPINKなのですが、やはり世間一般にいえばYGといえばBIGBANG、ヤンサというイメージは根強いと思います。ウン・ジウォン、AKMUはYGの中でもヤンサの影が薄いアーティストだったためかヒットに成功しました。特にAKMUはリリースから1ヶ月以上たった現在でもチャートの上位に君臨しており、稀に見るロングヒットとなっています。

WINNERはこれまでにもグループとしての危機がありました。「WIN:Who is Next?」というリアリティ番組を通して2014年8月に華々しくデビューし、フルアルバムとミニアルバムの2作をリリースした2016年11月末のこと、最年少メンバーでメインボーカルだったナム・テヒョンが心理的な問題を理由に、WINNERからの脱退及びYGとの専属契約を解除したと発表されました。

空白期間を経た1年2カ月後にリリースされたのが前述のシグネチャ・ソング「REALLY REALLY」です。BIGBANGの弟分でもありヤンサの影響が色濃いWINNERの成否はYGの将来を占うことになりそうです。

危機感の規模は別種ながらも同じサビを繰り返す印象的なサウンドの「SOSO」は「REALLY REALLY」の曲調やリリースタイミングを思い起こさせます。そして歌詞では別れた後に淡々としていて強がっている表向きの表情とは違って、実際は痛みが渦を巻く感情が表現されており、さながらWINNERの現在の心境を表しているようです。

逆境に強いWINNER、その真価を発揮する舞台は整っています。

印象的なダンスパート

数多のパンチをかいくぐり一蹴してみせる振りから、サビの手のひらをゆっくりと返しは戻す仕草まで、印象的なパフォーマンスに彩られたコレオグラフィーは非常にキャッチーでありつつも、YGやWINNERの現状を表しているようで感慨深くもあり、脳裏に焼き付くような4人のシルエットを演出しています。

振付には「EVERYDAY」、MINOのソロ曲「아낙네 (FIANCÉ)」、上記で紹介したJINUの「또또또(CALL ANYTIME)」などを手掛けた世界的なヒップホップクルーKINJAZが参加し、WINNER史上最も激しいと言われるパフォーマンスを演出しています。

刺激的なビジュアル

明るいパーティ・チューンの雰囲気を持っていた『MILLIONS』『AH YEAH』から180度の方向転換を図り、暗闇の中で光に照らされた4人は悲壮感漂うカリスマ性を表現しました。

特に驚くべきは大胆な坊主頭に挑戦したHOONY(スンフン)で、無垢でありながらも洗練された姿を披露しました。

また公開されたMVでは全裸での姿も披露し、さらに刺激的な姿で驚きを与えてくれました。HOONYは撮影秘話として以下のコメントを寄せています。

「芸能人なので、見た目は華やかな職業をしているかのように見えるが、自分の一番奥にある寂しくて傷ついている、自分の素直な姿を表現しました。これまで華やかに飾ろうとしていたヘアスタイル、衣装、アクセサリーなどを外して、率直に大変で傷ついている姿を見せたかった」とコメントした。

続けて「現代社会でたくさん傷ついて寂しい思いをしている人々の姿をビジュアルを通して代弁するイメージでした。他のどんな衣装で表現するよりも、最も自分らしい姿を表現したいと思い、露出シーンを盛り込みました」と説明した。

Kstyleより抜粋


今回のアルバム『CROSS』は、アルバムのタイトルのようにそれぞれの方向性や特色を持った4人のメンバーが集まり、WINNERの新たな交差点となった彼らの関係性や音楽、ストーリーを盛り込んでいます。

タイトル曲「SOSO」の他に、サブタイトル曲である「OMG」、HOONYの初のソロ曲「FLAMENCO」、YOON(スンユン)のソロ曲「바람 (WIND)」、MINOがプロデュースした「끄덕끄덕 (DON’T BE SHY)」などが収録されています。

『CROSS』リリース直後の10月26・27日には、ソウル芳夷洞(バンイドン)KSPO DOME(オリンピック体操競技場)にてコンサート「[CROSS] TOUR IN SEOUL」を成功させました。このツアーは11月24日/台湾・台北、12月21日/インドネシア・ジャカルタ、2020年1月11日/タイ・バンコク1月18日、マレーシア/クアラルンプール、1月25日/フィリピン・マニラ、2月8日/シンガポールと、各公演が予定されています。

そして来年2月12日には、日本デビュー5周年を記念した、WINNER第1章の集大成となるベストアルバム『WINNER THE BEST “SONG 4 U”』のリリースが発表されました。

4つの点が、線となった光の十字架は結実を示す「+」となりました。

『CROSS』には、それを飛躍に変える「×」としての力があると、私は信じています。

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