10月31日(木)、ついに最終回を迎えたカムバック合戦バラエティ「Queendom(퀸덤/クウィンドム)」。
前回までのおさらいはこちら。
残すは25日にリリースされた各グループの音源成績(最大15,000ポイント)と、ファイナルステージでのライブブロードキャスト投票(最大50,000ポイント)が加算され、最終順位が決定します。
各ラウンドで獲得した点数を合算したここまでの順位は以下。
1stステージ+2ndステージ+ 3rdステージ/1st・2ndラウンド 合計順位 |
6位 パク・ボム 4,237 + 4,937 + 7,098 合計16,272点 |
5位 AOA 4,726 + 6,924 + 5,577 合計17,227点 |
4位 LOVELYZ 3,643 + 4,986 + 10,504 合計19,133点 |
3位 (G)I-DLE 9,858 + 4,469 + 8,284 合計22,611点 |
2位 MAMAMOO 7,183 + 7,667 + 10,612 合計25,462点 |
☆1位☆ OH MY GIRL 6,386 + 9,955 + 11,572 合計27,913点 |
おそらく誰も予想していなかったオマゴルが1位、各ラウンドで安定して上位圏をキープしてきたMAMAMOOが2位となっていますが、どの出場者にも大逆転の可能性は残されています。
果たして「QUEEN」の称号を掴むのは誰なのか。
音源成績はこのような結果になりました。
第6位 パク・ボム/되돌릴 수 없는 돌아갈 수 없는 돌아갈 곳 없는(Wanna Go Back) |
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作詞 | Brave Brothers、チャグン(차쿤) |
作曲 | Mozaix、Brave Brothers、チャグン(차쿤) |
編曲 | Mozaix、Alawn |
第5位 LOVELYZ/Moonlight |
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作詞 | Fuxxy、VINCENZO、Any Masingga、Anna Timgren |
作曲 | VINCENZO、Any Masingga、Fuxxy、Anna Timgren |
編曲 | VINCENZO、Any Masingga |
第4位 AOA/Sorry |
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作詞 | ハン・ソンホ(한성호)、ジミン、Christopher |
作曲 | Sebastian Thott、Didrik Thott、Brooke Williams |
編曲 | Sebastian Thott |
第3位 (G)I-DLE/LION |
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作詞 | ソヨン |
作曲 | ソヨン、Big Sancho |
編曲 | Big Sancho、ソヨン |
第2位 OHMY GIRL/게릴라 (Guerilla) |
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作詞 | ソ・ジウム(서지음)、ミミ |
作曲 | STEVEN LEE、Joe Lawrence、Caroline Gustavsson |
編曲 | STEVEN LEE、Joe Lawrence |
☆第1位☆ MAMAMOO/우린 결국 다시 만날 운명이었지 (Destiny) |
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作詞 | キム・ドフン(김도훈)、パク・ウサン(박우상) |
作曲 | キム・ドフン(김도훈)、パク・ウサン(박우상) |
編曲 | キム・ドフン(김도훈)、パク・ウサン(박우상) |
そして全てのステージを終え、最終的に優勝を果たしたのは彼女たち。
MAMAMOOは、ファサがLOVELYZ・Keiちゃんと組んだ3rdステージの1stラウンド・ボーカル部門で1位を獲得したものの、それぞれ3つのステージでは全て2位という成績でしたが、最終的には音源成績、ファイナルステージ共に1位を獲得し、見事栄冠を勝ち取りました。
1stラウンドの代表曲対決、2ndラウンドのカバー対決、3rdラウンドのユニット対決と、その圧倒的なパフォーマンスはもちろんのこと、どのような楽曲やアレンジでステージを披露しても「MAMAMOO」というグループの個性を最大限に発揮し、他の出場者からも「MAMAMOOはMAMAMOO」という賛辞を贈られるほど、改めて彼女たちのスキル、存在感、そしてグループとしての一体感を大衆に示した結果だったのではないかと思います。
そして2位は、予想外の快進撃を魅せ、「コンセプトの妖精」と称されるグループの魅力を、ファンダム以外にも認知させる事に成功したOH MY GIRL。
MAMAMOOとOH MY GIRL以外の最終的な順位は発表されていませんが、音源成績順に辿るならば、 (G)I-DLEは、さすが2018年度の新人賞を数々獲得したグループだけあり、共演した先輩たちにも臆する事なく、そのリーダーシップを遺憾無く発揮したソヨンを筆頭に、ユニット対決で魅せたミンニのボーカリストとしてのポテンシャルや、まだまだグループとしての可能性を大いに秘めている事を感じさせる参加となったのではないでしょうか。
AOAは2ndステージ以外の成績はいまいち振るわなかったものの、それでも長い空白期間を経てのステージはファンダム以外も待ち望んでいたものだったと思いますし、今やAOAを知らない世代にも、メンバーの個性やAOAというグループにしか出せない魅力を披露する事ができたのではないかと思います。
一方で、LOVELYZはグループとしてのウィークポイントが出てしまったようにも思え、その一つに2ndステージのカバー対決でOH MY GIRLの楽曲を選択しなかった事が挙げられるのではないかと考えています。
似たようなスタイル同士のカバー対決になった2ndラウンドは、自分たちの個性を活かしながらも、楽曲に新たな解釈を加えて披露したOH MY GIRLに対し、グループらしさが消えたステージとなったLOVELYZの音楽的創造性の弱さが露見してしまったように思います。とはいえ、ユニット対決で魅せたKeiちゃんとイェインの表現力、そしてFan-dora’s Boxで披露したステージは、今後何を強みとし、どこをブラッシュアップしていけば良いのかという課題が明確になったであろうことは、グループとして大きな収穫だったでしょう。
そしてパク・ボムです。共演者から「やはりパク・ボムはレジェンドだ」と評されるほど、その存在感を示した彼女ですが、とはいえ、声量や体力的な部分での衰えは否めない部分もありました。けれども、今後はむしろそういった事をプラスへと転じさせ、それが“アーティストとしての味”となっていく事は間違いありません。
何よりも「大ベテランが若手に混じってサバイバル番組に参加することでのやりにくさ」という、共演者をはじめ、私を含めた視聴者が懸念していたであろう事も、杞憂に終わったと思います。それは意外にも他の出演者と共演した事で発揮された彼女の可愛らしさや、ソロとしての孤独感、それによるヒョジョンをはじめとしたメンバーへ見せる包み込むような愛情などが、多くの人の心を掴んだように思うからです。
今後はアーティストとしてはもちろん、バラエティ番組にも頻繁にお目見えする事になるかもしれません。
先にも書いたように、最終順位が発表されないなど、Mnet的なやらかしは多々ありましたが、それでもこれまでになかった「現役アイドルのサバイバル」という経験はそれぞれの出演者を成長させる大きな財産になったと思いますし、各ファンからしても、これまで“ただ見る、聴く”だけだった他のアーティストへの思い入れも変化したのではないかと思います。
すでにAOAとMAMAMOOは今月中のカムバックが発表され、(G)I-DLEも「LION」のMVを公開予定と、これからの動向が気になるところですが、まずは出場したパク・ボム、AOA、MAMAMOO、LOVELYZ、OH MY GIRL、(G)I-DLEの皆さま、お疲れ様でした。
そしてこれからの活躍を心から応援しています。