10月28日、少女時代のテヨン(태연/TAEYEON)が2ndフルアルバム『Purpose』をリリースしました。
テヨン/Taeyeon |
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キム・テヨン(김태연) |
1989年3月9日(31歳) |
全羅北道 全州市 完山区 |
158cm/45kg/A型 |
少女時代/少女時代 テティソ/少女時代 Oh!GG |
リーダー/メインボーカル |
HP/Instagram/YouTube |
本リリースは当初10月22日が予定されていましたが、ソルリの訃報をうけて28日に延期になりました。
“信じて聴くボーカルクイーン”“世界を席巻するボーカリスト”など、Kポップを代表する女性ソロ・アーティストの名を欲しいいままにしているテヨンのニューアルバム『Purpose』は、2017年2月の『 My Voice』以来となるフルアルバム2作目です。
1年8ヶ月ぶりとなった本作は、その間に培われたテヨンのボーカリストとしてのスキルや魅力が詰め込まれており、様々なジャンルに挑戦した意欲的な1枚となっています。
タイトルの“Purpose”とは「目的・意図」という意味の単語で、テヨンがボーカリストとして生きていく意味や意義が込められています。
今回のアルバムには“Album Highlight”と呼ばれる全曲プレビューのようなものはなく、1曲ごとに「’Purpose’ Highlight Clip」として紹介されています。
#1 Gravity [Track10] |
ソウルフルなメロディと感情を拡大するコーラスが印象的なポップバラード曲で、一途な愛を重力に例え、変わらない心に感謝する歌詞とテヨンの訴えるような濃厚な声が深い余韻を演出しています。テヨンは「Gravity」の歌詞が、このアルバムの中で最も好きだと語っています。 |
#2 하하하 (LOL) [Track05] |
テヨンの魅惑的でありながらもカリスマあふれるボーカルが堪能できるオルタナティブR&Bジャンルの曲で、ジャジーな感じの楽器とR&Bのメロディが調和を成しています。歌詞では気持ちを表現できなくて照れている相手が近づいて来れるよう、誘惑する内容が描かれています。 |
#3 Wine [Track07] |
テヨンの繊細な感情表現が際立つR&Bポップジャンルの楽曲で、過去の恋人に対する信頼と愛情をワインに例えた歌詞が印象的です。 |
#4 Do You Love Me? [Track08] |
前奏がなくピアノ演奏と歌で始まるジャズベースのバラード曲で、隠してきた愛を告白する内容の歌詞が印象的です。ギター、コントラバス、ドラムの調和がまるでジャズクラブにいるような雰囲気を演出しています。 |
#5 Better Babe [Track06] |
ソウルフルなボーカルで別れの悲しみを表現したブルースロックジャンルの曲で、取り返しのつかない別れに平静を装いつつも、悲しみと痛みに苛まれる様子が歌われています。 |
#6 Love You Like Crazy [Track04] |
キャッチーなメロディーに、テヨン特有の伸びのある高音が魅力的なポップジャンルの曲で、愛の導きを表現した歌詞が印象的です。 |
#7 City Love [Track09] |
テヨンの甘い声色とソフトなギターの旋律が際立つレトロスタイルのR&Bジャンルの楽曲で、歌詞では恋に落ちて毎日が特別になったときめきが表現されています。 |
#8 Find Me [Track03] |
モダンなピアノの音が際立つ曲で、止まらず限界を乗り越えていくという情熱を表した歌詞に重厚なドラムサウンドが加わり、テヨンのパワフルなボーカルが調和しています。 |
#9 Here I Am [Track01] |
壮大な展開とコーラスで出てくるテヨンのパワフルなボーカルが印象的なバラードジャンルの曲で、喪失感に包まれた様子を描いた歌詞に切ないピアノとストリングスの旋律が加わり、寂しい雰囲気を増加させました。 |
CDにのみ3月にリリースされたシングル『四季/Four Seasons』の2曲が追加され、タイトル曲「불티 (Spark) 」と合わせて全12曲が収録されています。
タイトル曲「불티 (Spark) 」は、感情を揺さぶるようなメロディとテヨンの圧倒的なボーカルが合わさったオルタナティブ・ソウル・ポップジャンルの曲で、歌詞にはテヨンというアーティストの自我とビジョンを火花(불티:プルディ)に例えて表現し、強烈な雰囲気を漂わせており、円熟期を迎えたボーカリスト・テヨンの新しい魅力が爆発しています。
アルバムタイトルの意味はアルバム紹介の冒頭で触れた通りですが、実はもっと大きな意味合いがあります。
それはテヨンの首に刻まれたタトゥーと同じ言葉だからです。
過去にテヨンは「このタトゥーには、どういう意味が込められているのか?」と問われた際に、“無意味に生きたくない”という自身の意思を込めたと答えています。
そして今、テヨンにとっての“生きる意味”はTOWER RECORDSのキャッチフレーズ“NO MUSIC NO LIFE(音楽がなければ人生じゃない)”の一文も相まって、より明確になっています。
“音楽のために、歌うために生きる”
テヨンの所属するSMエンターテイメントは、2017年12月に亡くなったジョンヒョンに続き、ソルリという音楽的才能を失いました。
むしろ失ってしまったという表現の方が正確かもしれません。二人の亡くなった原因は共通しており“うつ病”です。そしてテヨン自身も“うつ病”を抱えていることを、6月に自身のInstagramにて告白しています。SMはうつ病”という病魔に対処する術を企業として問われています。それは様々な違法行為が発覚し、評判が地に落ちてしまったYGエンターテイメントの現状よりも業が深いかもしれません。
それでもきっと大丈夫。
SMはテヨンがいるから大丈夫。
ボーカリスト・テヨンの歌には、そう思わせる覚悟と生き様が刻まれています。