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【LANA】ロシアより愛をこめて【MAKE IT REAL】

12月16日、ロシア出身のソロシンガー兼ラッパーのLANA(라나)が、2ndシングル『MAKE IT REAL』をサプライズ公開しました。

LANA
라나
ユディナ・スヴェトラーナ・ドミトリーイェブナ
Юдина Светлана Дмитриевна
Yudina Svetlana Dmitrievna
1996年11月23日(23歳)
ロシア・サハリン
成均館大学 政治外交学科(休学)
170cm
Hi – CC

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LANAはロシアの極東にあるサハリン島・ポロナイスクの出身で、父親がタタール人(北アジアのモンゴル高原とシベリアとカザフステップから東ヨーロッパのリトアニアにかけての幅広い地域にかけて活動したモンゴル系、テュルク系、ツングース系およびサモエード系とフィン=ウゴル系など様々な民族を指す総称)の混血の為、ルックスから勘違いされがちですが純粋な欧州民族です。

LANAは幼い頃から歌手になることを夢見ており、2010年に韓国版のドラマ「 花より男子」を観たことで、韓国語の発音の美しさに魅了され、独学で勉強をはじめます。2014年の高校卒業後、韓国に留学して本格的に言語を学び始めます。

2017年6月5日にJTBCで放送されているトークバラエティ「アブノーマル会談(비정상회담)」のエピソード152に出演し、ロシアを代表するゲストとしてメディアに露出し、その後も何度かテレビに出演するようになります。

2018年8月に韓国スポーツ新聞『スポーツソウル』にインタビューが掲載され、2016年からThought Entertainmentの研修生となっており、2018年2月からソロでのアイドルデビューを準備しているため、すべてのメディア出演をやめたことを明らかにしました。しかしデビューすることは叶わず、 Hi-CCという事務所に移籍します。

2019年1月4日にはラッパーのJ-CAT (제이캣)のシングル「Face Time 」のMVに出演し、メディア露出が再開されます。

2019年6月27日にデジタルシングル『TAKE THE WHEEL』にてデビューし、Kポップでデビューした東洋人の血が入っていない初のソロ・シンガーという存在になりました。※グループとしてはDRミュージック所属の元RaNiaのアレクサンドラ・レイド(Alexandra Reid)がいます。その後はいくつかのテレビ番組に出演し、ロシア出身のソロシンガーとしての認知度を広げています。

2ndシングル『MAKE IT REAL』は12月10日にMVを公開し、 16日に音源が配信されました。インタビューによると、このシングルはLuminous/루미너스(ファン)に向けた、サプライズ・プレゼントということで正式なカムバックではないということです。

デビュー曲で見せた“Kポップらしい”スタイルとは異なり、ラップをベースとしたよりヒップホップ色の強い、新たな姿に挑戦しており、この曲を選択した理由として、よりメッセージ性を込められることを挙げています。諦めずに努力すれば夢は叶うというメッセージを込めており、テーマとしてはありきたりではあるものの、韓国にルーツを持たずにKポップの舞台で活躍するLANAだからこそ持てる意味合いがあるように感じます。

印象的なのは、2つのリリースを通して正反対のジャンルに挑戦したことで「今後はヘビィ・メタルなどにも挑戦するのか?」という問いに「私はKポップ・アーティストだから、Kポップというジャンルの中で様々なスタイルを見せたい」と答えていたことです。

Kポップでは世界の市場を相手にする為、グループに韓国系外国人を加えるという流れが昔からあります。近年ではその傾向が加速し、有名外国人アーティストとのコラボレーションや、Mnetで放送されていたAKB48との共同企画番組「PRODUCE48」など、外国人とKポップをミックスさせようという動きが目立ち始めています。その流れを汲み2019年5月にはMnetで世界各国の10人の少女たちが一軒の家に集まり暮らしながらKポップについて学ぶ番組「留学少女(유학소녀)」が放送されました。こちらには「PRODUCE48」に出演していた千葉恵里も出演しており、そのほかのメンバーも全て外国人で構成されていました。

留学少女は長い旅の終わりを記念する卒業パーティーとして「팝시클 (POPSICLE)」という、デビュー曲にして最後のシングルをリリースして有終の美を飾りました。

他にも2019年2月にも元乃木坂46の川村真洋がいることでも話題となったZ-Girls/Z-Boysも韓国人が一人もいないKポップグループとしてデビューを果たしています。

そして韓国にルーツを持たないLANAの存在は、Kポップの逆輸入化が始まっていることを最も顕著に表しています。

これらは韓国国内での音源成績は、それほど振るわしいと言えるものではありませんが、MVの再生回数などから諸外国にはそれなりに受け入れられている印象です。韓国人らしくない容姿から生み出されるKポップという存在を、これまでKポップを支えてきた外国人の目にどう映っているのかという事も含めて、今後の方向性を占う流れと言えそうです。

記事タイトルの「ロシアより愛をこめて」は大人気シリーズである映画『007』シリーズの2作目にあたる「007 ロシアより愛をこめて(1963)」からの引用です。『007』はこの作品が大ヒットしたことによりシリーズ化する流れとなり、その後の作品には全てサブタイトルが付くようになりました。

LANAが韓国国内で明確なヒットを飛ばすようなことがあれば、Kポップ×外国人という大きなムーブメントを生み出すきっかけになることでしょう。

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