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【VERIVERY】対するのは己と大根の弟【Lay Back】

1月7日(火)、VERIVERYが3rd.EP「FACE ME」(タイトル曲「Lay Back」)でカムバしました。

【VERIVERY】真夏のクラゲは闇に潜む【Tag Tag Tag】

約1年前となる2019年1月9日に、1st.EP「VERI-US」(タイトル曲「불러줘 (Ring Ring Ring)」)でデビューしたVERIVERYですが、今回のEP「FACE ME」ではこれまでといくつか異なる点があります。

その1 – タイトル
デビューEPの「VERI-US」、2nd.EP「VERI-ABLE」、1stシングル「VERI-CHILL」と、全てのアルバムタイトルに「VERI」が付いていましたが、今回はなし。これは、現在とは別の次元に飛躍しようとする新たなコンセプト「FACE itシリーズ」の始まりで、今後展開される物語全てを通したスローガンという事です。
「FACE it」は、「FACE ME」に先駆けて公開されたコンセプトトレーラーで明示されています。
その2 – リリーススパン
これまでおおよそ3ヶ月というスパンでカムバしてきましたが、今回は約5ヶ月という期間を経てのカムバです。その間に、日本でもコンサートが行われた事のある「不朽の名曲 伝説を歌う」のオムニバスアルバムや、2本のドラマOSTに参加していた事が影響したのかもしれません。
その3 – 製作陣の変更
プレデビュー曲である「Super Special」から、タイトル曲には一貫して「fromis_9/FUN!」のDrew Ryan ScottとSean Alexander、「DreamNote/WISH」のGabe Lopezという3人が携わっていましたが、「FACE ME」のタイトル曲である「Lay Back」にはVIXX、及びRAVIと数多くの作業をこなしてきたPUFF、「ASTRO/All Night」「THE BOYZ/Bloom Bloom」のKyler Nikoが作曲を担当しており、曲調もニュージャックスイングをベースとしていた従来の楽曲とは異なり、R&Bとディープハウスをミックスしたダンスミュージックとなっています。

そんな変化のあった「FACE ME」には、無限の可能性がありながらも疎外され、断絶されている中で傷ついた若者たちが自分自身と向き合い、自分を認め、愛するまでの過程が描かれていて、タイトル曲である「Lay Back」のMVには、その「自分自身と向き合う」というメッセージがサブリミナル的に挿入されています。

「mein zweites ich/私の分身」
「エゴ」
「ich im spiegel/鏡の中の私」
「un altro sè/もう一つの自己」
「True or Lie/真実か嘘か」
「Show Me Your Face/お前の顔を見せろ」

こういった「自己と向き合う」というテーマは、最近でいうところの「EXO/Obsession」と同様のものですが、爽やかで少年らしい溌剌とした姿を見せてきたVERIVERYが、シリアス路線へと移ろうとする背景には、とあるグループの存在が挙げられるのではないかと思います。

【ONEUS】ガジャガジャオリエンタル【LIT】

大根を姉に持つRBW所属のONEUS(ワンアス/원어스:ウォノス)は、奇しくもVERIVERYと同日デビュー。
VERIVERYはプレデビュー曲を含めて4枚の楽曲をリリースしていますが、対するONEUSは、RBWの双子・ONEWEとのシングル「데뷔하겠습니다」とEPを3枚と同数です。

しかし、です。

ONEUSは2019年8月7日にシングル「Twilight」で一足早く日本デビューし、12月28日には2ndシングルであり、日本オリジナル曲でもある「808」をリリースしています。

【ONEUS】エイッエイッオーエイ〜【808】

それだけではありません。彼らはVERIVERYがまだ行なっていない単独コンサートをソウルで9月に開催しており、更に11月には6州を巡るアメリカツアーまでやっているのです。

2nd.EP「VERI-ABLE」(タイトル曲「딱 잘라서 말해 (From Now) 」)ではONEUSより先にカムバしていましたが、その大根の弟が日本デビューやアメリカツアーをしている間、VERIVERYは何をしていたのか。

これといって何もしていません。

というと言い過ぎですが、KCONの出演や雑誌への掲載、11月に日本で行われた2ndショーケース「Let’s tag it〜」以外はせいぜいオフィシャルカラーが決まったくらいです。

ダメ押しすると、ONEUSにはMV再生回数でも倍近くの差をつけられており、同日デビューのライバルは3歩も4歩も先に行ってしまったのです。

VERIVERYはメンバー全員が作詞・作曲・振り付けに参加し、MVの企画、撮影、出演、編集までも行える「クリエイティブアイドル」という側面を持っていますが、まだ映像コンテンツ以外ではその強みを発揮出来ていないという印象です。
加えて、昨今のナムドルは、EXO、BTS、そして新人枠のTXT、ONEUS、ATEEZなど確固たる世界観を持ったグループが人気を博しており、「RingRingベル鳴らして/早く僕を呼んで」(「불러줘(Ring Ring Ring)」)や「僕は君が好きなんだ/他の言葉なんて知らない/君はどうなの/Yesと言って、いいね?」(「딱 잘라서 말해 (From Now) 」)という甘いスイーツ路線で来た彼らは、その姿を残しつつサビでマイナー調に転じる「Tag Tag Tag」でほろ苦さを加えてみたものの、結局はその中に食い込めていないというのが現状でしょう。

そういった背景があっての楽曲制作陣の変更でもあるのだと思いますが、果たしてこれが吉と出るのか凶と出るのかは、もう少し様子を見なければわかりません。

意識しようがしまいが、やはり同日デビューのONEUSは、きっとこれからも比較対象になってしまうでしょう。しかし、ライバルあってこその進歩。その為にまず必要なのは、「やれるのか?やれないのか?」と絶えず問い続けてくる己に打ち勝つ事です。

今後の「FACE itシリーズ」で、大根の弟をすりおろしてトッポッキに付けて食べてやる位の勢いを見せてくれる事を期待したいと思います。

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