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【GFRIEND】不安と希望の交差点【Crossroads】

2月3日18時(KST)、ヨジャチング(여자친구/GFRIEND:以下ヨチン)が8thミニアルバム『回:LABYRINTH』、タイトル曲「교차로 (Crossroads)」でカムバックしました。

【GFRIEND】情熱洗練ヨジャチング【FEVER】

本作は7thミニアルバム『FEVER SEASON』から7ヶ月ぶりのリリースとなりますが、いつも以上に注目を集めています。

というのもヨチンが所属するSOURCE MUSICがBTSTXTが所属するBig Hitエンターテイメントに買収後、初の本国リリースとなるからです。

【GFRIEND】#ソウォンリーダーが拗ねちゃうのでまだ見てないなんて言わせないですよ【Fallin’ Light】

その間の10月30日には、日本1stフルアルバムとなる『Fallin’ Light』をリリースしていますが、日本版ではこれまでのヨチンらしく、大きな変化はありませんでした。本国版では、世界照準で展開しているBigHitが主体となるだけに、さらなる注目と期待が集まりました。

リリース直前の1月20日には「A Tale of the Glass Bead : Previous Story(ビー玉の物語:前日譚)」という、GFRIENDの歴代アルバムのタイトル曲のミュージックビデオを再編集した映像を公開しました。

共に平凡な日常を過ごしてきた6人の少女の過去ストーリーを盛り込んだ内容で、最後には「Was the power a blessing or a curse?(力は、祝福あるいは呪いだったのか?)」「Wishing we could turn back time.(時間を元に戻してほしい)」「We stand at a crossroads.(私たちは岐路に立っています)」と語られています。これはヨチンのこれまでの物語が新曲「교차로 (Crossroads)」へ至る物語であると示すと共に、その変化(岐路=Crossroads)に不安を抱いていることを表しているものと思われます。

ちなみに動画タイトルの「Glass Bead」とは、ヨチンのデビュー・ミニアルバム『Season of Glass』のタイトル曲「유리구슬(Glass Bead)」のことです。

公開されたMVはデビュー以来、初めてパフォーマンス(踊るシーン)なしにストーリーだけで構成されています。6人のメンバーが過去の時間を振り返り、これから何を選択すべきなのか悩む瞬間が美しい映像美と感性的なストーリーで描かれています。

余談ですが、ヨチンはこれまでMVを自身のオフィシャルチャンネルと、LOENが運営するMVチャンネル「1theK」から配信していましたが、今回の映像には1theKのロゴらしきところにボカシがあり、配信もオフィシャルチャンネルからのみとなっています。

BigHitの象徴的グループであるBTSは「花様年華(화양연화)」シリーズなどの3部作に代表されるように連続したアルバムを通じて物語や世界観を紡ぐというのが作品の特徴の一つでもあります。GFRIENDも「学校」シリーズの3部作などを通して、グループとしてのアイデンティティを築いてきたという同様の特徴を持ち合わせています。他にもBTSと同じく成長してきた(デビューから人気があったわけではない)グループだからこそ、大きな成長物語を描けるという共通点も含めて、買収に至った経緯が本作を通じて垣間見えたような気がします。

GFRIENDの売りであるパフォーマンスが収録されなかったことに不満を抱く方もいるかと思いますが、代わりにアルバム収録曲である「Labyrinth」と共にリリース日に催されたショーケースのステージが公開されています。

後ほど、いつものようにパフォーマンス・ビデオも公開されるはずです。

今や韓国最大手でもあり、最も勢いのあるBigHit傘下となったことは、本来めでたい事のはずです。普通であれば新たな門出として讃歌を明るく歌い上げるところですが、それを“コントロールできなほどの力”と捉え、不安を描いたことは挫折や孤独感などを繊細に描いてきたBTSのアプローチと非常に似ています。しかもそれなりに実績のあるヨチンが、すでに出来上がったものに後から加わるという視点は、BigHitの他のグループや他の事務所には出せない独自の強みとなるはずです。

おそらくSOURCE MUSICが買収されていなかったとしても、ヨチンの未来は明るかった事でしょう。しかしあまりにも強大な力のBigHitという後ろ盾を持った事で、不安定な未来へと変わってしまいました。しかしそれは大きな成功の裏返しとも言えます。BTSという他のどの事務所にもない成功の教科書は、ヨチンがこれまでに想定していなかった遠い世界へ連れていく可能性を秘めています。それは先を走るBLACKPINK、TWICE、Red Velvetでさえも辿り着いていない境地かもしれません。

ドラマ仕立てだったヨチンの物語は壮大さを増し、映画のような夢物語を描こうとしています。

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