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【Kid Milli】兄さん、事件です。【BOY】

1月26日(日)、Indigo Music所属のラッパー・Kid Milliが、自身の名前を冠とする音源としては9ヶ月ぶりとなるシングル「BOY」を公開しました。

そのKid Milliは、当ブログでも何度か名前が出た事はあるものの、ピンとしては初です。

Kid Milli
(キッド・ミリ)
チェ・ウォンジェ(최원재)
1993年10月26日
大韓民国・京畿道金浦市
177cm
所属レーベル:Indigo Music
所属クルー:WYBH/COZYBOYS
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SOUNDCLOUD

Kid Milliは元々、ラッパーになる前はガチでプロゲーマーを目指しており、アメリカのゲーム会社・Blizzard Entertainmentから出ている「StarCraft」のセミプロ選抜戦にも出場。
韓国のeスポーツチーム「IM」というところに所属していましたが、ゲーム漬けの為にメンタルの状態が崩れてきた事に加え、主戦場としていたStarCraftのリーグが八百長事件で消滅した事から、プロゲーマーの道は諦めたようです。
その後、高校中退だった彼は高卒検定試験の為に塾へ通っている時にBeenzinoの「If I Die Tomorrow」を聴いてラッパーの道を志すようになります。

2016年2月3日にシングル「TN」でデビュー。同年6月20日には1st.EP「TR」を、2017年2月23日には2nd.EP「Maiden Voyage」をリリース。
2017年4月には、数年に渡りラップのレッスンを受けていたSwingsが新たに設立したIndigo Musicに加入し、8月5日にはレーベル加入後初となるEP「Maiden Voyage II」(タイトル曲「Honmono」)をリリース。

2018年3月10日には自身初となるフルアルバム「AI、THE PLAYLIST」(タイトル曲「WHY DO FUCKBOIS HANG OUT ON THE NET」)をリリースします。

このフルアルバムは、ディープハウスのようなヒップホップ以外のジャンルをベーストラックにしている事が特徴で、フィーチャリングには元レーベルメイトのジャッキー・ワイをはじめ、Ja Mezzや現在とある事件で謹慎中のNO:ELなどが参加しています。
このアルバムで面白いのは、TRACK3「동물원」にフィーチャリングしている「Brain」が実在の人物ではないという事です。この「Braian」はKid Milliが声のピッチだけを上げたもので、フィーチャリング表記に入れたのはカニエ・ウエストの「I am a God(Feat.GOD)」という曲から着想を得たようです。
そんな遊び心がありながらも、アルバム自体は評価が高く、韓国国内外のヒップホップ、R&B、ソウルミュージックを中心とした音楽批評と情報提供を主にしているWebマガジン・RHYTHMERによる「2018年・国内ラップ/ヒップホップアルバムベスト10」で8位にも選ばれています。

7月31日にはGIRIBOY、NO:EL、Swingsと共に参加した「Indigo Music × dingo」の初コラボレーションシングル「flex Prod.GIRIBOY」がリリースされますが、この曲はMelOnでリアルタイムチャート9位を獲得、MVも2月5日現在ではなんと約2,800万再生を記録するなど大ヒットとなりました。

そんなKid Milliの人気を更に押し上げる事となったのが、同年に開催されたSHOW ME THE MONEY777への参加でした。この大会でKid Milliは見事に3位を獲得。

以降は2枚のEPをリリースしながらも数多くのフィーチャリングをこなし、本業であるラッパー以外にも「NONDISCLOTHES」というアパレルブランドを立ち上げ、2019・SSシーズンは発売2時間で品切れになるなど、韓国のヒップホップ界における代表的なトレンドセッターとして、いま最も勢いのあるラッパーの1人なのです。

と、実のところここまでは長い前振りで、というと言い過ぎかもしれませんが、先日Kid Milliの所属するIndigo Musicに事件が起こりました。

Indigo MusicのCEOであり、同時にJust Music、Wedaplugg Recordsという計3つのレーベルのボスであるSwingsがその座を突如辞任したのです。

詳しくはリンク先をご覧いただければと思いますが、「音楽と自分の距離があまりにも遠くなってしまった」事から辞任を決めたようです。
以前にもサイモン・ドミニクがAOMGのCEOから退いたという事はありましたが、AOMGに関しては共同代表であるジェイ・パークがいた、というかこの人がメインだったので、特に何がどうという事はありませんでした。
けれども3つのレーベルを手掛けるSwingsの辞任となると、「一体どうなるんだ?」と思わずにはいられません。特に昨年はGIRIBOYを筆頭としたJust Musicと、ジャッキー・ワイやKid MilliのいるIndigo Musicの勢いは凄まじいものがあったので驚きを隠せませんが、裏を返せばその分Swingsの負担も増していったのかもしれません。

とはいえ、これはあくまでも個人的な考えですが、基本的な権限を持ち、その方向性を決定づけるアイドルたちの所属する芸能事務所とは異なり、ヒップホップレーベルはアーティストのサポートという面に重きを置いているような印象があるので、自らトラックを制作できる所属アーティストが音源をリリース出来ないというような事態にはならないでしょう。

同時に、次のCEOは誰になるのかというのも興味深いですが、まさかJust Musicは稼ぎ頭のGIRIBOYが…?でもGIRIさん、SMに入りたいって真剣に言ってたみたいだしな。

まぁなんにしても、これはこれで面白い、というと語弊がありますが、大変珍しい出来事ですので、その行く末を見守っていきたいと思います。

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