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【MOONBYUL】月と星の二面性【Eclipse】

2月14日、MAMAMOO(ママムー/마마무)ムンビョルが、2ndミニアルバムとなる『Dark Side of the Moon』を公開しました。

ムンビョル
(문별 / MOONBYUL)
ムン・ビョリ(문별이)
1992年12月22日(27歳)
京畿道 富川市 中区
165cm/45kg/B型
遠美高校(卒業)
ラップ/パフォーマンス
RBW
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こちらは、2018年5月23日にリリースされた1stソロアルバム『Selfish』に続く、2枚目のソロアルバムになります。

『Selfish』では、友人でもあるRed Velvetのスルギとコラボしたことでも話題にもなったアルバムと同名のタイトル曲や、一人の部屋でより大きく感じる寂しさを歌った感性的なR&B「In my room」など全三曲を収録し、普段のMAMAMOOでは見せないコケティッシュな魅力やアーティストとしての幅を、それこそ“自己中(自分本位)”に表現しました。

約1年9ヶ月ぶりのリリースとなった『Dark Side of the Moon』では、MAMAMOOで培ってきた表現力がフィードバックされており、よりコンセプチュアルなアルバムへと進化を遂げました。

本作はムンビョルの名である“月”と“星”から着想を得ており、内面の二重性を表現しています。

タイトル曲「Eclipse」では、星になって明るく照らすことで悪から守ろうとする「ムーンスター」、光を飲み込んで闇に包む「モンスター」という相反するキャラクターによる予告が公開されました。

本編のMVでは、ムンビョルの2つの自我「ムーンスター」「モンスター」が衝突する様子が、月が太陽を隠す「日食」に喩えて表現されています。

Making Filmとしても「ムーンスター」「モンスター」それぞれのVer.が公開されています。

楽曲にはMAMAMOOのプロデューサーでもあるキム・ドフンをはじめ、ソ・ヨンベ、イ・フサン、ミンキー、Inner Child(MonoTree)など、所属事務所RBWの作曲家が多数参加したヒップホップダンス曲となっており、ムンビョル自信も作詞に参加しています。

RBWは「Eclipse」を「私たちが見ることができなかった月の冷たい裏面は、日食時に一番明るい太陽の光を受ける。そしてこの時、我々が見ていた白く輝いた月の部分は、太陽の反対側で暗くなる。この姿はまるで我々の内面で共存し、たまに顔を変える善と悪に似ているように見えるが、アルバムでは“門”の守護神であり、2人の顔を持っているヤヌスをムンビョルに投影させ、“月(MOON)”を通じてその両面性を最大化させた」と説明しています。

月の裏側を意味する『Dark Side of the Moon』にはMAMAMOOのコンサートのステージで披露した自作曲「mirror」「MOON MOVIE」の他に、先行公開曲で“OSTの妖精”と呼ばれるPunch(펀치/ポンチ)とコラボした「낯선 날(Weired Day)」、ムンビョルの誕生日企画として公開された「SNOW」などが収録されています。

【Punch】サントラ妖精ポンチちゃん【Love Me】

【MOONBYUL】月・韻・舞・歌・星【SNOW】

1年9ヶ月ぶりにリリースされたソロアルバム、それはムンビョルという人の成長記録でもあります。

MAMAMOOというグループを知る人の多くが、ムンビョルに対しては低音ボイスのガールクラッシュなラッパーというイメージが強いかと思います。

しかしながら、過去記事「【MOONBYUL】月・韻・舞・歌・星【SNOW】」で紹介しているように、最近はシンガーやダンサーとしての能力がメキメキと頭角を現しています。ファンの間ではムンビョルが隠れた実力者であることは知られていましたが、MAMAMOOとして、1年以上にわたるシリーズ「4 Seasons 4 Color Project」、2ndフルアルバム『reality in BLACK』、Mnetのカムバック合戦バラエティ「Queendom(퀸덤/クウィンドム)」などを経験したことで、ムンビョルの実力は隠しきれないものとなりました。

そうしてリリースされた『Dark Side of the Moon』で語られたのは、葛藤や矛盾、自己との衝突です。

つまりムンビョルは表現者として成長したことで、新たな課題を抱えるようになったのではないでしょうか。MAMAMOOのムンビョルと一人の女性ムン・ビョリはもちろん、アイドルとアーティスト、ラップとパフォーマンスなど様々な顔を披露してきたムンビョルの葛藤が二面性のメタファーとなっているのは間違いないでしょう。

ラップの上手いアイドル、歌って踊れるラッパーは数多くいます。しかしながら、ここまで本格的なヒップホップのスタイルでありながら、複数の男性バックダンサーを従えたダンス曲として仕上げられるのは、Kポップではムンビョル以外に私は知りません。

完成度もさることながら、表現者にとって葛藤を抱えることは、純度を高めるための熟成であり、さらなる成長へとつながるはずです。

手のつけられないモンスター、我々のムーンスター、それがムンビョルです。

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