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【BTS】私たちのBulletproof【MAP OF THE SOUL:7】

2月21日(金)、BTSが4thフルアルバム「MAP OF THE SOUL:7」(タイトル曲「ON」)で約10ヶ月ぶりにカムバしました。

【BTS】バンタンより愛をこめて【Halsey】

先に今作の感想を言ってしまいましょう。

凄いよ、バンタン。

と、今さら言うことでもないのですが、いや、やっぱり凄い。

こちらは2月22日10:00のMelOnリアルタイムチャートですが…なんだよコレ。エグすぎるだろ。例としてMelOnのチャートを載せましたが他も同様で、音源成績だけ見てもとんでもないです。今後の音楽番組でも無双している姿しか思い浮かびません。

タイトル曲「ON」のMVも凄いです。というかもはやどう表現していいのやらという感じで語彙力が完全にバカになっていますが、だってもう“凄い”としか言いようがないんだもの。
FAKE LOVE」のような「え、これ映画?」というセットや映像美で見せる訳でもなく、メンバーをはじめとしてバックダンサーの衣装までモノトーンベースというシンプルな色合い。
言ってしまえば、だだっ広いダムだかなんだかで踊ってるだけなんですが、この圧力はなんなのでしょう。もちろん立体感のある動きをするカメラワークと「もしかしてワンカットで撮ってたりして。だったらビビるけど」と考えたくなるようなカット割もその一旦を担っていることは確かですが、無駄なものを極力削ぎ落とすことにより彼らのパフォーマンスを際立たせ、かつそのシンプルさが逆に濃縮された凄みを与えているような気がします。

はっきり言ってしまえば、もうこの「ON」だけでも十分すぎるほどなのですが、そこは世界のBTS。

「MAP OF THE SOUL:7」は、タイトルからもわかる通り前作から新たに始まった「MAP OF THE SOUL」シリーズの2作目に当たります。
今回のアルバムには前作の「MAP OF THE SOUL : PERSONA」からTRACK1「Intro : Persona」、TRACK2「Boy With Luv (feat. Halsey)」、TRACK4「Make It Right」、TRACK6「Jamais Vu」、TRACK7「Dionysus」を加えた全20曲(TRACK20「ON Feat.Sia」はデジタルオンリー)が収録されているというボリューム満点な仕上がりです。

前作の「MAP OF THE SOUL:PERSONA」だけとっても、リリース10日前の3月28日にRMのソロ曲「Intro : Persona」がカムバックトレーラーとして公開されていましたが、今回はなんと3曲も先行公開曲がありました。なんと贅沢な。

「MAP OF THE SOUL:7」リリースの約1ヶ月前となる1月10日にはSUGAのソロ曲「Interlude: Shadow」が公開。

その1週間後となる1月17日にはスロベニアの現代舞踊ダンスチーム・MN Dance Companyが出演した“Art Film”「Black Swan」が公開。

2月3日にはJ-HOPE大先生のソロ曲「Outro: Ego」が公開されたのです。

アルバムトラックリストに目を戻すと「Intro : Persona」で始まり、「Interlude: Shadow」(Interlude:間奏の意 )を経て、「Outro: Ego」で締めくくられている訳ですが、「Persona」「Shadow」「Ego」という単語は、今回のシリーズのモチーフとなっている「ユング 心の地図」から引用されています。
それぞれ「Persona=外界へ適応するために必要な社会的・表面的人格」「Shadow=Personaにより抑圧された自己の内面」「Ego=自己からの分離による一部分のみが選択され、表面化されたもの」という意味があります。

先行公開された3曲に関しての考察は私なんぞがするよりも遥かに有意義な記事があるので、ぜひ一読される事をお勧めします。

ヒーローに宿る影の謎 BTS『Shadow』を『ユング 心の地図』翻訳者入江良平氏が分析【前編】
“2人のSUGA”の謎  BTS『Shadow』を『ユング 心の地図』翻訳者入江良平氏が分析【後編】
BTS新曲『Black Swan』 5分30秒の映像から読み解くグループの進化と深化
『MAP OF THE SOUL』シリーズは“BTSとは何者なのか”を問う物語に

また、タイトルに「7」と付いていますが、これはメンバーの数と2013年にデビューして以降の7年間を振り返る意味を持っており、タイトル曲「ON」は1stミニアルバム「O!RUL8,2?」のタイトル曲「N.O」と対を成し、収録曲「We are Bulletproof:the Eternal」はデビューアルバム「2 COOL 4 SKOOL」の収録曲「We are Bulletproof Pt.2」をつなぐ楽曲となっているように、今回のBTSはアルバムを通して「巨大な成功を収めた後に対峙する事となった“自分自身”」というものをテーマとしているのです。

ただしこれは「成功を収めた一握りの人たち」だけに限ったテーマではありません。

BTSは「学校3部作」「花様年華シリーズ」、彼らの人気を一気に押し上げる事となった「WINGS」とそのリパケ「YOU NEVER WALK ALONE」、「LOVE YOURSELFシリーズ」と常にその時々に向き合う事となる悩みや葛藤をテーマに据え、自身と世間との狭間に存在するアンビバレンスな感情と向き合い、「愛とは何か、夢とは何か、その“生(せい)”を生きる自分自身とは何者なのか」という問いの答えを模索してきたグループではないかと思います。

その中心にあるのは「普遍性」です。だからこそBTSはARMYやいちKポップファンに限らず、多くの人を魅了するのではないでしょうか。

今や多くの人々に「BTS」と呼ばれる彼らですが、元々のグループ名である「방탄소년단(韓:バンタンソニョンダン/日:防弾少年団/英:Bullet Proof Boys)」には「10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く」という意味が込められていますが、彼らが紡ぐ物語は“特定のファン”だけではなく、“全ての人”が人生を生きる上で、ありとあらゆる負の感情から守ってくれる「防弾」なのではないかと思います。

BTSは私たちである。

そう言っても大げさではないのかもしれません。

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