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【CHUNG HA】コロナって、正直疲れる【Everybody Has】

2月29日、チョンハ(청하/CHUNG HA)がシングル『솔직히 지친다 (Everybody Has/正直疲れる)』をリリースしました。

CHUNG HA
(청하/チョンハ)
韓:キム・チャンミ(김찬미)
英:アニー・キム(Annie Kim)
1996年2月9日(26歳)
ソウル特別市 東大門区
161cm/44kg/B型
世宗大学 実用舞踊学専攻(在学)
MNH
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こちらは、チョンハの所属事務所であるMNHが仕掛けている音楽プロジェクト「New.Wav」の第二弾となるもので、第一弾は同事務所の後輩ガールズグループBVNDITが2月6日にリリースした『Cool』でした。

【BVNDIT】クールな美学とニューウェーブ【Cool】

「New.Wav」は“良い音楽”を追及するMNHが2020年から開始する音楽プロジェクトのことで、新しい波を起こすという意味の「New Wave」と、音楽ファイルなどに使われる拡張子「.wav」の造語で「新しい音楽の波を起こそう」という志を意味しています。第一弾であるBVNDITの『Cool』は大ヒットとまではなりませんでしたが、マニア層や評論家筋には概ね好評な印象で、プロジェクトの初動としては上々の立ち上がりだったように思います。

その第二弾である『솔직히 지친다 (Everybody Has/正直疲れる)』は、ソロ・アーティストとしてダンスナンバーを軸に活動しているチョンハが、普段は披露しないタイプの感性的なバラード曲となっています。

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ただ、最近のチョンハは正式なカムバック以外の活動、他アーティストとのコラボなどでは、感性的なバラード曲を披露するボーカリストとしての役回りが多く、ビョララン(BYULHARANG:ファン)にとっては馴染んできた姿とも言えます。

『솔직히 지친다 (Everybody Has/正直疲れる)』は、自分の中の小さく暗い「不安」が、育って広がっていき、大きくなって全身を襲う様子が描かれています。心が揺れ、体のバランスが崩れ、自分自身を保てない時に「大丈夫」という励ましや、立て直そうと努力すらことも重く感じられるときに、自分を見つめ直して導き出される言葉の大切さが歌われています。

MVには女優のチョ・ボア(조 보아)が出演しており、冬の街の中、精神的に疲れて、物思いにふける女性を演じています。監督はチョンハのMVを多く手掛けているVIKINGS LEAGUEのビショップ(비숍)が手掛けています。

チョンハ自身も、街を見下ろす存在として1:50/2:50/3:05〜と数カットだけ登場します。

ただ、それじゃビョラランが満足しないということで、Dingo、M2からはライブver.が公開されています。

冬や孤独、疲労のメタファーが散りばめられた本曲は、韓国芸能界や社会を長い年月に渡り苦しめている、精神疾患や鬱病に対する救済のメッセージが込められていることは間違いないでしょう。

そして楽曲制作やスケジュールのタイミングから制作時に意図されていた訳ではないと思いますが、現在東アジアを筆頭に世界的な問題となっている新型コロナウィルスによる社会的な不安感に対しても、当てはまる内容となりました。

チョンハは楽曲リリース前の2月9日、自身の誕生日に児童支援団体である「緑の傘(초록우산/チョロクウサン)子ども財団」に恵まれない子供たちのため、マスク1万個分に相当する2000万ウォン(約200万円)を寄付し、「今回、新型コロナウイルス拡散により、マスクを買いにくい低所得者層の子どもたちの役に立ちたい。すべての子どもたちが安全で健康に育つようこれからも関心を持ち続けたい」とコメントを発表しました。

しかもチョンハはリリース直前にイタリア・ミラノで行われたファッションショーに出席しており、帰国後、同行者のスタッフ2名に新型コロナウイルス感染で陽性の診断が下ったことがMNHより発表されており、社会問題としてではなく、身近な出来事として対処せざるをえない当事者となってしまいました。

【MNHエンターテインメント コメント全文】

こんにちは。MNHエンターテインメントです。

弊社のアーティストのキム・チョンハが、イタリアで行われたスケジュールを終えた24日に帰国し、ロケに同行したスタッフのうち1人が、発熱症状を見せ新型コロナウイルス感染症の検診後、確定診断を受けました。

さらに、すぐにキム・チョンハをはじめ、すべての同行者に自主的な隔離措置を要請して検査を進行し、追加の1人が確定診断を受け、結果による措置をとっています。

その他のスタッフたちは、すべて陰性診断を受けており、キム・チョンハも3月1日の検査の結果、陰性診断を受けました。検査結果により、疾病管理本部が要請する通り、自主的な隔離措置を進める予定です。

安全のため、当分の間、予定された日程はすべてキャンセルし、以後も最大限できる限りの措置をとり、忠実に対処します。

ウイルス克服のために力を貸してくださるすべての方々の苦労に感謝いたします。新型コロナウイルス感染症から安全と健康を守ることができるよう、さらに努力します。

診断の結果、チョンハ自身は陰性だったようですが、自主的な隔離措置となり、当分の間、予定されていた日程を全てキャンセルすることになったようです。

私たち自身の生活においても、ニュースを見たり、会社や学校に行けば「コロナ」の繰り返しで、日常は「コロナ」に埋め尽くされています。Kポップでも様々なイベントが中止され、休日でさえも「コロナ」を意識しない日はありません。今や社会は病原体そのものよりも「コロナ」という言葉の病魔に侵食されている状態とも言えます。

感染拡大を防ぐための処置自体は否定されるものではないとわかりつつも、少々過剰に感じるところもあり、いつものような日常を送れない社会の空気に「正直疲れた」というのも、私たちの本音ではないでしょうか。

チョンハの『솔직히 지친다 (Everybody Has/正直疲れる)』は、結果として当事者となった自分自身を慰めるものにもなりましたが、同時に私たちの社会に大きく寄り添った楽曲となりました。

「正直疲れた」私たちには、チョンハがいる。

それは不幸中の幸いではありますが、不穏な社会を生きる上で、救いの一つと言えます。

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