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【ジャネット・ソ】天才の系譜【サムエル・ソ】

2月28日(金)、期待の新人シンガー、ジャネット・ソがシングル「PRIMITIVE」(タイトル曲「Morning」)でデビューしました。

ジャネット・ソ
(Janet Suhh/자넷서)
1994年生まれ
所属事務所:GRID
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ジャネット・ソは2019年に放送されたtnNのドラマ「사이코 메트리 그 녀석(サイコメトリーあいつ)」のOST楽曲「Shadows on the Wall」に参加して注目を集めました。


このOST参加へのきっかけは、音楽監督を務めたナム・ヘスン(남혜승)が、YouTubeで観た彼女の声に魅了され、オファーを出したことに始まります。ナム・ヘスンは「사랑의 불시착(愛の不時着)」や「미스터 선샤인(ミスター・サンシャイン)」、そして「도깨비(トッケビ)」など多くのOST作品を手掛けた音楽監督で、ユニークで自分だけのカラーを明確に持つミュージシャンを好むと言われている事からも、中性的でありながら魅力的な声を持つジャネット・ソへの関心は非常に高かったと言えます。

そんなジャネット・ソは、何か特別に作詞や作曲を学んだという訳ではなく、ただ子供の頃から音楽が好きで、いつも音楽が近くにあっただけだと言います。とはいえ、彼女に多大な影響を与えた人物がいます。

幼い時、兄が毎週MP3に新しい歌を更新してくれました。エミネム、ドレイク、マリリン・マンソン、X JAPAN…。兄がその時々好きだった音楽を入れてくれたおかげで、ジャンルを問わず歌を聞くことができました。その影響で音楽への興味が増し、自分でも色々と探して聴くようになりました。

その“兄”というのがこの方です。

サムエル・ソ
(Samuel Seo / Seo Samuel)
ソ・サムエル(서사무엘)
1991年5月3日
大韓民国・ソウル特別市
所属事務所:MAGIC STRAWBERRY SOUND
所属クルー:GUE/UNITY
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サムエル・ソは幼少期を日本で過ごしますが、韓国へと戻った時に韓国の競争社会に衝撃を受け自らの進路について考えるようになります。中学生時代をカナダで過ごした彼はそこで自分の考えを整理し、「韓国社会の中で生き残る為には」という事を突き詰めた結果、昔からピアノをやっていたというベースもあり、音楽の道へ進む事を決めます。

当初はピアニストを目指していましたが、高校1年生の時に初めて韓国のアンダーグラウンドヒップホップを聞いた事をきっかけにヒップホップアーティストとして本格的な活動を開始。ただし、彼自身はヒップホップアーティストとしての自覚はないと言います。そのスタンスは「あくまで曲ができるまでの要素のひとつ」で、自分にとって何より大事なことは「多様性をもたせること」だと語っています。

2011年に最初のミックステープ「Now Or Never」を発表し、その後は軍への入隊で創作活動を一時中断。2013年の除隊後には復帰作で初のEPとなる「Welcome to my Zone」(タイトル曲「The Pink Room (Bubble Gum) Feat。2Tak」)を発表し、多くのミュージシャンやリスナーから好評を受けます。

2015年10月2日には、全ての楽曲を直接作詞・作曲した初のフルアルバム「FRAMEWORKS」(タイトル曲「Make Up Love」)をリリース。このアルバムは2016年の「第13回・韓国大衆音楽賞」にて「R&B・ソウル部門最優秀アルバム賞」を受賞しました。

2017年6月8日にリリースしたQim Isle(김아일/キム・アイル)とのコラボ曲「Mango」は、「2018・Korean HipHop Awards」の「今年のコラボレーション賞」を受賞。

2019年10月31日にリリースされた4thフルアルバム「The Misfit」(タイトル曲「Coastal Wave」)では「第17回・韓国大衆音楽賞」で再び「R&B・ソウル部門最優秀アルバム賞」を受賞。

3月11日には「The Misfit」から5ヶ月ぶりとなるシングル「Let us talk」をリリースしました。楽曲自体はミニマルな音作りで構成されたR&B曲ですが、公開されたLIVEバージョンの動画とは異なり、音源の方では全体にノイズっぽいエフェクトが掛かっており独特な趣きを演出しているという、まさしく彼が言うようにヒップホップアーティストという枠組みでは収まらない多彩な音楽性を持ったアーティストです。

デビュー前から“天才”と呼ばれ、いくつもの賞を獲得し、批評家や音楽好きのリスナーから絶大な支持を得ながら、彼が一つだけ手に入れられていないものがあります。
それが“大衆人気”です。彼自身も「賞よりも人気が欲しい」と語っていたそうで、それは過去にあったインタビューで韓国のミュージックシーンに対し「全てがトレンドから作られてしまう空気になっている」という懸念から「実力のあるアーティストがよりスポットライトを浴びられるように、自分が音楽活動を通じて有名になり、この現状を変えたい」と答えていた事からも推し量ることが出来ますが、彼が目指す場所は果たしてアーティストの作家性と大衆性は共生出来るのか、というポップミュージックの命題だとも言えそうです。

そんなサムエル・ソの妹であるジャネット・ソのデビューは当然期待と注目度も高く、「Morning」のプロデュースにはバーバル・ジントやDynamic Duo、Swingsなど数多くのアーティストと作業してきたASSBRASSがプロデュースを務め、収録曲の「Tuna Fish」ではサムエル・ソがプロデュースした事に加え、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、シンセ、更にはビートボックスまで彼が担当しています。

ジャネット・ソ自身は現在、2〜3日に1曲のペースで曲作りをしているらしく、今年中にシングル2枚とミニアルバムをリリースする予定だそうですが、果たしてどのような旋風を巻き起こす事となるのか。

そしてサムエル・ソの方も近々新たなアルバムをリリース予定という事なので、そこで遂に大衆的なブレイクを果たすこととなるのか。

期待の新人と天才の2020年に注目したいと思います。


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