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【SURL】ブリットポップの継承者【Ferris Wheel】

韓国のバンドと言えば、どんなイメージがありますか?

CNBLUEやDAY6などのアイドルバンドを除けば、真っ先に名前が上がるのがHYUKOHだと思います。他にもSE SO NEONやADOYなど、日本にも多くのファンを持つバンドはいますが、それでも知名度でいえば“HYUKOHぐらいしか知らない”というのが一般的な見解ではないでしょうか。

そんなバンド不毛の地、韓国でHYUKOHに次いで世界的な名声を得ようとしている新鋭のバンドがいます。

SURL
(설/ソル)
オ・ミョンソク(Dr.)/イ・ハンビン(Ba)/ソル・ホスン(Vo, Gt)/キム・ドヨン(Gt.)
HAPPY ROBOT RECORDS
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SURLはメンバー全員が1998年生まれの高校の同級生4人組のロックバンドで、バンド名は“音楽でたくさんの人たちに共感できる話を聴かせたい”という意味で、漢字の「説」のハングル読み「설/ソル」を英語表記にしたものです。2018年12月6日に1stミニアルバム『Are not You?(F8L Ver.)』でデビューすると、インディーズミュージシャンの発掘プロジェクト「2018新韓カードルーキープロジェクト」大賞、新人ミュージシャン発掘プロジェクトの「2018 EBSハロールーキーwith KOCCA」優秀賞をそれぞれ受賞するなど、注目を集めています。

そのSURLが2ndシングルとなる『Ferris Wheel』を3月16日にリリースしました。

「Ferris Wheel」は夢と現実の狭間を回る観覧車に例えた曲で、「It’s going round round Yeah it’s going round round」と繰り返される歌詞が印象的で、グリーンバックを多用した微睡(まどろ)むような映像が特徴のMVとなっています。全編英語詞ということで、世界照準も見据えた狙いもあることでしょう。

ホスンの透明感のあるハイトーンボイスと、共鳴するような響くドヨンのギター、そしてミニマルに抑えられながらも粒立った音で印象を残すベースとドラムから繰り出される、独特のグルーヴ感はすでに多くのファンを獲得し、数多くの韓国の音楽フェスに出演してきました。2019年6月にはアメリカのオルタナティヴロックバンドNothing But Thievesの韓国公演のオープニングアクト、7月には日本のファンクバンドNulbarich韓国公演のオープニングアクト、9月には日本のインディー・ロックバンドミツメと対バンを果たすなど、その人気は国内外ジャンルを問わず拡大しています。

彼らの音楽的ルーツは1990年代に世界中を席巻したOasisやBlurなどに代表されるUKロック・ムーブメント通称“ブリットポップ”であることは明らかです。現にボーカルのホスンはOasisやThe Beatles(Oasisのルーツミュージックとして有名)のファンを公言しています。またエッセンス的に加えられたサイケデリックなサウンドは同年代に活躍したアメリカのBeck(ベック・ハンセン)、ジャンルレスな感じはブリットポップの潮流とは異なる形で台頭したイギリスのバンドRadioheadなどの影響も感じられます。

筆者は上記にあげたバンド世代なので単純に懐かしいなと思う一方、韓国の若い世代にリミックスされることでこんなにも新鮮さが蘇るのかという驚きを感じています。ブリットポップ誕生には当時のイギリスの労働者階級の貧困や格差社会が時代背景としてあり、現代韓国も似たような情勢下にあります。ロックは苦しい時代にこそ輝きを取り戻します。懐かしさと新鮮さを兼ね備えた新世代ロックバンドSURLは、まさに時代を写す鏡と言えるでしょう。

Discography

V.A.
bright#7
2018.9.9

1st EP
Are not You?(F8L Ver.)
2018.12.6

1st Single
Cilla
2019.3.28

「LIKE」OST Part.1
2019.10.10

2nd EP
I Know
2019.3.28

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