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【DeVita】新機軸のBest Of The Best【CRÈME】

4月3日(金)、ヒップホップレーベル・AOMGの公式YouTubeチャンネル及びSNSを通じてアップされた

「Who’s The Next AOMG?」

という動画。最初はまた何かオーディションでもやるのかしらんと思っていたら、どうやらレーベルに新加入するメンバーの告知でした。この動画が何を意味するのか知った時、私を含めた少なからぬ人が「ついにきたか」と思ったのではないかと思います。それはYGフォロワーのみならず、多くのKポップファンがここ1ヶ月ほどの間、その動向に注目していた“あの人”を思い浮かべたはずだからです。

イ・ハイ(이하이/Lee Hi)。彼女は2019年12月31日にYG Entertainmentとの専属契約が終了。
1月にSUNMIなどのいるMAKEUS Entertainmentと協議中という記事が出ましたが、これについては本人がSNSで「慎重に悩んでいる段階」という投稿をします。
そして3月。Newspimから「イ・ハイがAOMGと契約を締結」という記事が出ますが、AOMG側は「まだ決定事項ではない」とコメント、イ・ハイ側も特に言及なしという状態だったのです。

そんな中でアップされた「Who’s The Next AOMG?」。動画内でCODE KUNSTは新メンバーについて「97年生まれだっけ?96年?」(字幕では「23歳だっけ?24歳?」となっています)と言い、サイモン・ドミニクは「ラップも出来る」と発言。これに対しSNS上では「イ・ハイは96年生まれだ!しかもライブではラップもするぞ!これは彼女の事に違いない!」と俄かにざわつき始めるのです。

それは先の記事や彼らの発言だけでなく、先日リリースされたCODE KUNSTのアルバム「PEOPLE」のタイトル曲を彼女が担当していた事、更には遡れば1年前にもCODE KUNSTとコラボしている事、そのCODE KUNSTとWOO(ウ・ウォンジェ)の3人で撮った写真があるなど、彼女の加入を期待させる布石のようなものがいくつもあったのです。

【CODE KUNST】人は音楽を作り、音楽は人を繋ぐ【PEOPLE】

で、結局「Who’s The Next AOMG?」はイ・ハイだったのか?

前置きが長くなってしまいましたが、答えはNoです。

Devita
(드비타/ドビタ/デヴィータ)
チョ・ユンギョン(조윤경)
1996年生まれ
大韓民国
旧ステージネーム:Chloe DeVita
Instagram
SOUNDCLOUD

DeVitaは韓国で生まれ育ち、2009年にアメリカ・シカゴへ移住。
2013年にはSBSで放送されたサバイバルオーディション番組「K-POPスター・シーズン3」(放送:2013年11月24日〜2014年4月13日)に出場(赤いチェックシャツを腰に巻いたコ)。ちなみにこのシーズン3にはIZ*ONEのチェヨン、ITZYのチェリョン姉妹、DIAのジュウンなども出場していました。

2018年8月28日にはAOMGのラッパー&DJのUgly Duckと共同名義でシングル「Sugar(Puff Daehee Mix)」を、2019年11月1日には当時所属していたレーベル・8BallTownからコンピレーションアルバム「Slow Step」をリリースしています。

アーティスト名である「DeVita」は、映画「Cinema Paradiso」のメインキャラクター「Salvatore Di Vita」とアルゼンチンの元ファーストレディー「Evita Peron」に由来し、鮮やかな色の音楽を通してリスナーの生活を刺激し、影響を与えたいという彼女の願望を表しているそうです。

そんな彼女がAOMGへと移籍したデビュー作として4月9日(木)にリリースしたのが、「best of the best」を意味するフランス語「crème de la crème」にちなんでつけられたEP「CRÈME」で、「EVITA!」「All About You」をダブルタイトル曲とする全5曲が収録されており、4月17日には収録曲である「Movies」のオフィシャルLive Clipも公開されています。

「EVITA!」は80年代シンセビートをベースに、レトロテイストに仕上げられたサウンドとパワフルながらも洗練されたボーカルが生み出す妙なコントラストが印象的な曲で、「All About You」は対照的にミニマルなトラック構成で彼女が持つボーカルの魅力とスキルが発揮された曲になっているなど、多彩な魅力とアーティストとしての幅広いポテンシャルを感じる事の出来るアルバムになっていると思います。

ヒップホップシーンは長らく男性優位社会と言われることも少なくありませんでしたが、AOMGはHOODYをはじめ、昨年は超個性派シンガー・sogummが加入するなど、昨今の世界的な流れでもある性差にとらわれる事のない音楽的多様性を打ち出したレーベルになりつつあります。それはDeVitaの加入でより説得力を伴うことでしょう。

これはシーンを牽引するAOMGだからこそ意義のある変化であるとも言えます。この流れが新機軸となれば、ヒップホップシーンに留まらず韓国の音楽全体がより多くの幅広い層へ浸透するきっかけにもなり得るのではないかと思います。

AOMGがヒップホップ という枠にとらわれることのない「Best Of The Bestのレーベル」と言われる日も遠くないのかもしれません。

後はこの人の加入ね。

ぜひ実現しますように。

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