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【APRIL】Sweet Dreamsへ続くDa Capo【LALALILALA】

永き眠りから目覚め、ついにあのグループが帰ってきたぞ!

という事で、DSP Media所属の6人組ヨジャグル・APRILが4月22日(水)に7thミニアルバム「Da Capo」(タイトル曲「LALALILALA」)でカムバックを果たしました。

2018年10月16日にリリースされた6thミニアルバム「The Ruby」(タイトル曲「예쁜 게 죄(Oh! My Mistake)」)からは実に1年半ぶり。

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永かった。永い眠りだったなぁ。
一応センターのナウンとメインボーカル・ジンソルはほとんど眠ることなくひっきりなしに様々なメディアに出演し、グループとしても「은주의 방(ウンジュの部屋)」「복수가 돌아왔다(ボクスが帰ってきた)」「어쩌다 발견한 하루(偶然見つけた一日)」という3つのドラマOSTに参加してはいましたが、本来の活動としては久しぶりも久しぶり。多くのFINEAPPLE(パイナップル/APRILのファンダム)も「もしやこのまま眠り姫か?」と気が気ではなかったはずです。

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VLIVEなどを除いてようやく6人揃って歌い踊る姿を拝むことが出来たのは、すでにカムバも発表されていた4月1日に公開されたKB国民カードとのコラボ曲「나랑 사랑해!」でした。

ご無沙汰しておりました。本当に。まぁその間の事を「DSPは何をやっていたんだこのやろ」ととやかく言っても仕方ありません。なんにしてもとにかくお帰りなさいな訳です。

さて、人が生きる上で絶対に欠かせないものは食事と睡眠ですが、彼女たちの永い永い眠りはグループとして十分な鋭気を養い、そして驚くべき成長を遂げる準備期間となりました。

チェギョン
チェウォン
ナウン
イェナ
レイチェル
ジンソル

これまでのAPRILは咲き誇るお花のようにフワフワしていて華やか、そしてカラフルなイメージでしたが、「寝る子は育つ」とは良く言ったもので、ビジュアルだけとっても少女から一気に大人の階段を上がった感があります。

しかし私が一番驚いたのは彼女たちの音楽的進化です。

APRILのデビューは2015年8月24日なのでグループとしては中堅どころに当たりますが、これまでリリースされた8つの活動曲では音楽番組の1位を獲得した事がありません。
ほとんどの音楽番組において最も重点を置かれるのがダウンロードやストリーミングの音源スコアですが、ここに大きく影響する1つ目はファンダムの大きさです。これは言わずもがな、ファンの数が多ければ多いほど音源スコアが伸びるのは当たり前だからです。

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ではファンダムが大きくないグループはどうすれば良いのか。それが2つ目となるファンダム以外である「不特定多数層の支持」です。
例えとして最もわかりやすいのはドラマOSTではないでしょうか。韓国では日夜多くのドラマが制作され、そのOSTがチャートの上位にくる現象が頻繁に見られます。ドラマOSTのチャートインは、固定のファンダムを持つアイドルグループとは異なり流動的なリスナーが支えています。これが不特定多数層であり、「ファンダム以外の大衆」と言い換える事も出来るでしょう。
つまり、「音楽番組で1位を取れない」という事は「=大衆人気を獲得出来ていない」とも言えます。

そうなるとアイドルグループで見られるのが大幅なコンセプトチェンジです。現在のヨジャグルであればそのメインにあるのがいわゆる「ガールクラッシュ」です。けれどもその方向転換は一つの賭けでもあり、見せ方を間違えば大衆人気はおろか既存のファンダムさえも失うという危険性を孕んでいます。

一定のファンダムはあるものの大衆人気を獲得しているとは言い難く、しかも1年半ぶりのカムバとなるAPRILが上記のような選択をする事は大いに考えられました。しかし彼女たちが魅せたのは既存のスタイルを維持したまま、見事にアップデートさせるという方法だったのです。

今回のタイトル曲である「LALALILALA」を手掛けたのは、前作「The Ruby」の収録曲で、日本2ndシングルにもなった「Oh-e-Oh」のカン・ミョンジン(강명신)とmooncの2人です。

「LALALILALA」はAPRILがこれまで披露した事のないダンストラックでありながら、彼女たちの音楽的特徴でもあるサビで広がってゆく叙情的なメロディ展開とダイナミズムは「Take My Hand」や「April Story」を踏襲したものである事は間違いなく、しかしそこに厚みを加えながらも洗練された音楽的変化はコンセプトチェンジとは異なる「アップデートされたAPRIL」だと言えるでしょう。

その「アップデートされたAPRIL」の正当性は音源チャートでしっかりと証明する事となりました。
なんとリリース初日の22日にはBugs!のリアルタイムチャートで1位を獲得、同時間のMelOnでは47位、23日の24時には最高40位まで上昇、他のチャートも含め過去最高の成績を納めたのです。

2020年4月22日 20:00 Bugs!リアルタイムチャート

2020年4月23日 24:00 MelOnリアルタイムチャート

現在の音楽番組カムバ戦線には(G)I-DLEとApinkパイセンがおり、どちらもブイブイ言わせている最中なので、そこに割って入るのは至難の業ですが、とはいえアルバム名に「Da Capo」(「はじめから」という音楽で曲のはじめに戻る指示を意味する演奏記号)とつけられた彼女たちの「仕切り直し」は大成功だったと言えるでしょう。

この「仕切り直し=新たなスタート」というメッセージはMVにも描かれています。

MVの中ではカルテに「EXPERIMENTER=実験者」という文字が書かれている事や、メンバーに接続されたシステムのソフトとなる「Sweet Dream」と刻まれたマイクロチップが登場する事から、彼女たちが夢の被験者である事が分かります。

カルテには「DREAM INFORMATION=夢の情報」という項目があり、「Gallery Space」「White&Black Hallway」というようにメンバーそれぞれのいる場所が書かれています。

しかしその「Sweet Dream」がバグを起こし「Dark Dream」になると、それまでの幻想的な状況が一変。彼女たちのいる場所は徐々にその様相を変え、ジンソルの手を取り梯子を上がろうとしていたナウンもその手を滑らせてしまい、ジンソルは広い宇宙の中へ落下していってしまいます。

悪夢のような展開に目を覚ましたナウンは、その「Dark Dream」を取り外し物語は幕を下ろします。

これだけ見るとなんだかスッキリしない終わり方のように思えますが、この物語を紐解くのは先行して公開された「STORY FILM」にあります。

ここでナレーションを務めているのはレイチェルですが、そこでは以下の事が語られています。

Dream.
夢。

An unexpected adventure where everything feels new.
すべてが新しいと感じる予期せぬ冒険。
Our dreams are dazzling,
but also frightening like the infinite universe where countless stars lie.
私たちの夢は眩いけれど、
無数の星が存在する無限の宇宙のように恐ろしくもある。
The light and the dark.
光と闇。
Sweet dreams and dark dreams.
甘い夢と暗い夢。
The polarity of it.
その両極性。
We are not afraid anymore whether it’s a sweet dream or dark dream.
それが甘い夢であっても暗い夢であっても、私たちはもう恐れていない。
We will always stay together even in our dreams.
私たちは夢の中でもずっと一緒だ。
Good night, sweet dreams.
おやすみなさい、良い夢を。

「夢」とはつまり彼女たちが今現在身を置くKポップの世界を表しており、「Sweet Dream」「Dark Dream」はデビュー以降経験してきた苦楽の事だと考えられます。その中にはもちろん長らく沈黙する事を余儀なくされた1年半も含まれるでしょう。それはバグを起こして「Dark Dream」へと転ずるMVのシーンと結びつける事が出来ます。
しかし彼女たちにはまだやり残した事がいくつもあります。それを叶えるため、「新たな夢」「明るく輝いた夢」を見るために目を覚ましたのです。

MV中には彼女たちの首元に記されたバーコードが見え隠れします。それが何を意味するのかというのも「STORY FILM」でハッキリと確認する事が出来るのです。

これはナウンのバーコードですがそこに書かれているのは「158249955」。「15824」はAPRILのデビュー日「2015年8月24日」、「9955」はナウンの誕生日である「1999年5月5日」を意味しており、これは他のメンバーでもその表記方法に従った数字が描かれています。
グループのデビュー日とメンバーの誕生日が記された数字。それは「APRIL」の「Da Capo」を示しているのです。

そんな彼女たちに向け、最後にこれだけは言わせて頂きたい。

「LALALILALA」、マジ最高。

ダンスも最高。

1位、取れるかなぁ…。

チャートでApinkパイセンを上回っているところもあるから

ワンチャンあるかなぁ…。

いや、取れる!

信じようぜ、Sweet Dreams!

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