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【赤頬思春期】悲しみのあとには、熱き抱擁を【Hug】

5月13日(水)、赤頬ちゃんこと赤頬思春期(볼빨간사춘기/Bolbbalgan4/BOL4)が6thミニアルバム「사춘기집Ⅱ 꽃 본 나비(思春期集2 花を見た蝶)」をリリースしました。
それに先立つ5月7日には、先行タイトル曲としてEXOのベッキョンをフィーチャリングに迎えた「나비와 고양이(Leo)」が公開されています。

【赤頬思春期】それぞれの道へ【ベッキョン(EXO)】

前回の記事で、2016年のデビュー以降「デュオ・赤頬思春期」として共に歩んできたジユンが脱退した事はすでにご説明させて頂きました。
つまり今回の「사춘기집Ⅱ 꽃 본 나비(思春期集2 花を見た蝶)」は、1人体制となって再スタートをきる「赤頬思春期」として初のアルバムになる訳です。

「사춘기집Ⅱ 꽃 본 나비(思春期集2 花を見た蝶)」は先に公開された「나비와 고양이(Leo)」と、アルバムリリースと同時にMVが公開された「품(Hug)」のダブルタイトル曲になっており、製作陣は共に作詞:アン・ジヨン、作曲:アン・ジヨン/バニラマン、編曲・バニラマン、MVは過去にも「여행(Travel)」や前作の「워커홀릭(Workaholic)」などで赤頬ちゃんと何度もタッグを組んでいるZANYBROSが担当しています。

ZANYBROS(ジャニーブロス)
2001年にホン・ウォンキとキム・ジュンホンによって設立されたミュージックビデオやコマーシャルを主に製作している映像制作会社でKポップの中でも最も影響力のあるミュージックビデオ製作会社の1つに数えられる。子会社として「Astro Digital Lab」、ポストプロダクション会社、専門カメラチーム「Roll Cam」、照明会社「Strobe」などが含まれている。SMエンターテインメントJYPエンターテインメントから、インディーズ・アーティストに至るまで作歴も豊富である。2018年に子会社レーベルとして「ZB LABEL」を立ち上げた。最近ではCLC「美(ME)」(G)I-DLE「Senorita」MAMAMOO「gogobebe」DREAMCATCHER「PIRI」などを手掛けている。

そのZANYBROSが手掛けた「품(Hug)」のMVは、ジヨンの内にある「EYES」「BRAIN」「HORMONE」「HEART」「COMMUNICATION(EAR&MOUTH)」という役割を担う5人のジヨンが登場し、好きな男性に思いを伝えるためにその“ジヨンたち”が協力していくというストーリーになっています。

はい、この感じ、「どこかで観たことあるぞ」と思った方も少なくないのではないかと思います。そうです。このオマージュ元は2015年に公開されたピクサーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド(原題:Inside Out)」で間違いないでしょう。

その「インサイド・ヘッド」は製作費・1億7500万ドルの製作費に対し、最終的には全世界で約8億5700万ドルという興行収入を得て大ヒットとなった訳ですが、赤頬ちゃんの方もKポップチャートにおいてさすが音源強者と言われるだけあります。

リリース直後の13日19時に、まずは最大手となるMelOnでアルバム収録曲の5曲全てがチャートイン、20時にはBugs!で見事1位を獲得、21時のgenieでは「품(Hug)」が2位まで上昇(3位は「나비와 고양이(Leo)」)しており、22時の時点では1位の「IU/에잇(Prod.&Feat. SUGA of BTS)」まであと少しというところまで迫ってきています。


2020年5月13日 20:00 Bugs!リアルタイムチャート


2020年5月13日 22:00 genieリアルタイムチャート

チャートの成績に関してはまだ初日なので今後どうなっていくのか、というのは一つの楽しみではありますが、個人的に今回のカムバに関しては割とどうでも良くなってきたというのが正直な感想です。
「나비와 고양이(Leo)」から散々「音源強者・赤頬ちゃんはどのような成績を残すのか!?」と言ってきたので、「何だよ、それ」と梯子を外された気分になられるかもしれません。
いや、もちろん良い成績を残せば嬉しいに決まっています。けれどもそれ以上に私は「赤頬思春期=アン・ジヨン」というアーティストが今後どのような変化を遂げていくのかという事に大きく気持ちを持っていかれているのです。

「사춘기집Ⅱ 꽃 본 나비(思春期集2 花を見た蝶)」は、成長する過程で大切な「愛」「慰め」「感謝」そして「傷ついた心」という感情を込めたそうです。
その中には当然、ジユンへの気持ちも入っている事でしょう。実際、彼女はカムバックショーケースで「4年間という長い時間にわたって一緒にいた友人がいないため、緊張したり心配もたくさんしました。」と語っています。

MVのオマージュ元として紹介した「インサイド・ヘッド」には、「ヨロコビ(Joy)」「カナシミ(Sadness)」「イカリ(Anger)」「ムカムカ (Disgust)」「ビビリ(Fear)」という5つの感情を表したキャラが登場します。
物語の中では、生まれ育った田舎町を離れ、大都会への転校を余儀なくされた11歳の少女が、環境の変化によって徐々に心を閉ざしていき、「カナシミ」という感情が強くなっていくというところが大きなポイントになっています。
最終的にはその「カナシミ」を受け入れる事で本来の自分を取り戻していくのですが、この物語が教えてくれるのは、人は何か一つの感情で成り立っている訳ではないという事です。
悲しみを知るという事は、痛みを知る事でもあります。「人は悲しみが多いほど、人には優しく出来るのだから」というのは海援隊の「贈る言葉」に出てくる歌詞ですが、それはまた、自分という人間を強くしてくれる感情でもあります。

「インサイド・ヘッド」が大ヒットした要因として、誰でも主人公の女の子を自分という人間に置き換えて観ることが出来る映画だという事が挙げられます。
それは「赤頬思春期」というアーティストも同様なのではないでしょうか。身近に感じる歌詞を綴り、時にポップに、時にエモーショナルに歌い上げる彼女の歌は、だからこそ多くの聴衆に支持されるのだと思います。

今回4年間を共にした親友が離れた事で生まれた悲しみは、より彼女を強くし、アーティストとしてひと回りもふた回りも大きく成長させるでしょう。

けれども、1人で上がることになるステージではまだまだ不安が残るはずです。そんな時に必要なのは、優しい抱擁のような暖かいファンの声援ではないでしょうか。今はまだ直接彼女に声援を送る事は叶いませんが、SNSなどでその気持ちを伝える事は出来ると思います。

現在「사춘기집Ⅱ 꽃 본 나비(思春期集2 花を見た蝶)」からは収録曲である「빈칸을 채워주시오(Blank)」と「카운슬링(カウンセリング)」のショートフィルムが公開されています。

今後はオフィシャルYouTubeの方で、順次フルサイズの動画がアップされていくのではないかと思われます。

1人の赤頬思春期として新たな一歩を踏み出した彼女に、私はこれからも惜しみない声援を送り続けるつもりです。

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