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【YUKIKA】ソウルとソウル【SOUL LADY】

7月21日、Kポップという舞台で日本人のソロとして活動するユキカが、1stアルバムとなる『서울여자』をリリースしました。

ユキカ
(YUKIKA/유키카)
寺本來可
(てらもと ゆきか)
1993年2月16日(27歳)
静岡県 浜松市
164cm/A型
ESTIMATE
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【YUKIKA】あの頃の体現者【Cherries Jubiles】

 

ユキカは日本では「nicola」 の専属モデルなどを務めていましたが、2016年4月に韓国ドラマ「アイドルマスター.KR」のオーディションをきっかけに渡韓します。その後はドラマに登場するアイドルグループ「Real Girls Project」として活動し、現所属のESTiMATEエンターテイメントと契約し、2019年2月22日に「NEON(네온)」でデビューした日本人ソロアーティストです。

はっきり言ってしまえばユキカは、グループの枠に収まらない圧倒的な美貌や歌唱力、ダンスなどのスキルを持ち合わせているわけではありません。やはりそのアイデンティティは“日本人”であるということに尽きます。それは日韓関係によるしがらみや、近年のKポップ市場における経済的な役回りとは異なり、韓国人から見た“古き良き日本”の体現者という点です。

ユキカの才能を否定するような書き方をしてしまいましたが、それはあくまで現代のKポップや世界の音楽シーンを鑑みたときの話で、現代的すぎない容姿や、主張しすぎない透明感のある歌声はコンセプトによっては輝く素材であり、そういう意味ではアイドル的な才能を満たしていると言えます。

だからこそユキカというアーティストを語るとき重要なのは、それを支える作家人だと私は考えます。

本作『서울여자』は1stフルアルバムということで、これまでにリリースされたシングルも全て含まれています。

01. From HND to GMP
Prod. ESTi / based on Original by OREO

02. I FEEL LOVE
Prod. 추대관(MonoTree), MosPick / Lyrics by 프라이빗

03. 서울여자 (SOUL LADY)
Prod. ESTi / Lyrics by ESTi, 박지연(MonoTree), 최영경

04. 네온 (NEON)
Prod. & Lyrics by 이기, C-no, 웅킴(OREO)

2019年2月22日リリースのデビューシングル。

05. Yesterday
Prod. & Lyrics by GDLO(MonoTree)

本アルバムのリードシングルで、7月8日にリリースされた。

06. 발걸음 (A Day For Love)
Prod. 손고은(MonoTree), NOPARI(MonoTree) / Lyrics by 손고은(MonoTree)

07. 안아줘 (pit-a-pet)
Prod. TAK, seibin(ESTIMATE) / Lyrics by TAK

08. 좋아하고 있어요 (Cherries Jubiles)
Prod. & Lyrics by 추대관(MonoTree), GDLO(MonoTree)

2019年7月9日にリリースされた2ndシングル。

09. 친구가 필요해 (I Need A Friend)
Prod. ESTi starring 유키카 feat. 김하늘

10. 그늘 (SHADE)
Prod. 황현(MonoTree), 9rota(PRISMFILTER) / Lyrics by 황현(MonoTree)

11. All flights are delayed
Prod. ESTi starring Yukika Teramoto

12. NEON 1989
Remixed by ESTi / Original by OREO

13. 좋아하고 있어요 (Cherries Jubiles Acoustic New Ver.)
Prod. & Lyrics by 추대관(MonoTree), GDLO(MonoTree) / Acoustic Arranged by 적재


クレジットを見ていて目立つのはやはり、MonoTreeという作曲家集団、事務所の代表でもあり総合プロデューサーでもあるESTi(パク・ジンベ:박진배)、そしてOREOやMosPickなどKポップファンであれば一度は目にしたことがあるであろう著名な作曲たちの名です。各作曲家の詳細は前記事を参照ください。

彼らは年齢こそバラバラですが、楽曲制作の特徴として日本の音楽から影響を受けているという共通点があります。厳密に言えば70〜80年代の日本の音楽シーンで生まれ、近年ではKポップおよび世界的なムーブメントのジャンルである“シティ・ポップ”を源流としたJポップです。

私は前記事で、韓国に憧れを抱き海を渡ったユキカを、日本に憧れていた作曲家たちの体現者だとまとめました。

アルバム名およびタイトル曲の「서울여자 (SOUL LADY)」 は直訳すれば“魂の女性”です。しかし原題の「서울」はSOULと表記することも可能ですが、韓国の首都ソウル(서울)と同じで、英題の「LADY」はシティポップで多用される、品位がありおしとやかな女性を指す“淑女”とするのが適しています。

“ソウルの淑女”。ソウル(Soul)とソウル(Seoul)を掛ける言葉遊びが使い古された表現なのは、外国人の私にも容易に想像が尽きます。古めかしい表現だからこそレトロ・リバイバル、シティポップの感性に則したものと言えます。現代において“今”を表現することは重要ですが、危険なのは“少し前”を表現してしまうことです。“今”というのは流動的で、ともすれば容易に“少し前”になってしまいます。だからこそ古すぎたり、新しすぎたりすることは、変化に左右されないという意味で非常に重要です。

変わらない心、それすなわち魂(Soul)であり、ユキカという淑女なのでしょう。

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