8月17日(月)、7人組ガールズグループ・DREAMCATCHER(※メンバーのハンドンは中国のオーディション番組「青春有你2」に参加していた為、現在離脱中)が5thミニアルバム「Dystopia : Lose Myself」でカムバし、タイトル曲「BOCA」のMVが公開されました!
![]() DREAMCATCHER (드림캐쳐/ドリームキャッチャー) |
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シヨン/ジユ/ガヒョン/スア/ダミ/ユヒョン |
デビュー:2017年1月13日 |
所属事務所:DREAMCATCHER COMPANY |
レーベル: 🇰🇷 kakaoM / 🇯🇵 PONY CANYON |
ファンダム:InSomnia(인썸니아/インソムニア) |
Instagram① / Instagram② Twitter / facebook / YouTube |
HP(JP) / Twitter(JP) YouTube(PONY CANYON) |
ドゥケ(DREAMCATCHERの愛称)は7月15日にモバイルゲーム「걸카페건(Girl Cafe Gun/少女咖啡枪)」の主題歌「R.oS.E BLUE」をリリースしたばかりですが、正式なカムバは2月18にリリースされた1stミニアルバム「Dystopia : The Tree of Language」(タイトル曲「SCREAM」)以来約半年ぶりです。
制作陣は「PIRI」以降(Japan 3rdシングル「Endless Night」を除く)全てのタイトル曲を担当しているLEEZとOllounderですが、前作「Dystopia : The Tree of Language」からは収録曲にジユ、シヨン、ダミ、ユヒョンも作詞に加わっており、今作はTRACK.5「Dear」にジユが作詞・作曲で参加しております。
さて、デビューから展開してきた「悪夢シリーズ」が終わりを迎え、前作から新章「Dystopiaシリーズ」が幕を開けたドゥケ。
しかしその「Dystopia : The Tree of Language」は「Story Spoiler」から「SCREAM」のMVまでわからないことだらけだったのです。
メインモチーフとなっている「言語の木」、老婆、光る物体、仮面、剣などなど、キーワードは散りばめられていましたが、それらが何を意味するのかはさっぱり。
けれどもそれは「BOCA」によってようやくシリーズの輪郭が見えてきました。
このシリーズにおける主題となるのはずばり「言葉」。
「メインモチーフが“言語の木”なんだから、そりゃそうなんじゃないの?」と仰りたい方もいるでしょう。いやまぁそうなんですが、そこはほら、まだぼやけていましたし、何より「BOCA」はスペイン語で「口(くち)」を意味するそうですから。
それはそうと、まずは前作「SCREAM」でポイントとなる歌詞をいくつかピックアップしてみました。
가면 뒤의 Trick 가소로운 Freak 커진 증오가 낳은 무작위 속의 Target |
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날카론 칼날처럼 날이 선 말이 鋭い刃のような言葉が |
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상처 되어 파고들어도 끊지 못하는 숨 |
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하나도 난 재미없어 누구를 위해서인지 누가 좀 말해 줘 Tell me |
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続けて「BOCA」の方をご覧ください。
Eh oh 아무런 표정도 없이 넌 이미 익숙하단 듯이 (I’m knockin’ door Now I’m knockin’ door) 벗어나지 못해 But I know |
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죄의식은 이미 그들에게 없어 罪の意識はもう彼らにない |
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소중한 시간들을 왜 증오로 채우는가 貴重な時間をなぜ憎悪で満たすのか |
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뒷걸음만 쳤다면 Uh 거기서 변하지 변하지 않아 |
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너 이제 그만둬 숨바꼭질 바짝 따라와 |
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Where is the love |
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Too many angels dying now I’m gonna change your mind |
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さぁ、どうですか。察しの良い方であればこれらが何を言わんとしているかわかったのではないでしょうか。
先ほど「今回のシリーズにおける主題は“言葉”だ」と書きましたが、それは我々が普段話す“言葉”ではなく「ネット上に飛び交う言葉」であり、「Dystopia=暗黒世界」とはその「ネット上に渦巻く憎悪や悪意」なのではないかと思います。
この事はMVに登場するいくつかのシーンで示されていますが、最も象徴的に表しているのが仮面を付けた人物です。
仮面を付けるという事は、個人が何者かを隠す役目を果たします。そしてこの仮面を付けた人物の描写が「インターネットという仮想世界に生きる人々」を表しているのです。
一見手には何も持っていないように見えますが、このシーンはPCとスマートフォンを使っている事を示唆しています。そしてこの人物たちはまさしくその姿が見えないところからネットを介して憎悪や悪意を浴びせてくるのです。
前作「SCREAM」は「魔女狩り」をモチーフに社会的なメッセージが込められており、ジユはアルバムに関して「現代社会では悪質な書き込みで傷つくことも多いです。それを木に例えて表現しました。悪いことを言われたら黒い実がなり、良いことを言われたら白い実がなる木が登場します」と説明していましたが、それは今回のティーザー画像でも踏襲されています。
Dreamcatcher(드림캐쳐) 5th Mini Album [Dystopia : Lose Myself] Teaser Image #01
2020. 08. 17 PM 18:00#Dreamcatcher #드림캐쳐 #다미 #DAMI#Dystopia #Lose_Myself pic.twitter.com/3yg71pZTto
— 드림캐쳐 Dreamcatcher (@hf_dreamcatcher) July 30, 2020
「SCREAM」のモチーフとなった「魔女狩り」は社会不安から民衆が引き起こした集団パニックだと考えられていますが、格差が広がっている現代の社会的背景にも通ずるものがあり、この「魔女狩り」はネット上に表出しています。
ネットの恩恵は計り知れませんが、一方でそれは顔の見えない世界が登場した事で、より個人に潜む悪意や憎悪を容易に曝け出せる場にもなったという負の遺産も生み出したのです。
「それもネットの文化だ」「誹謗中傷などがなくなる事はない」「炎上マーケティングだって市場を活性化させる一つのマーケティング手法だ」というのも理解は出来ます。しかしそれはもはや“表現の自由”というもので許されるものではありません。
「SCREAM」ではまだメインメッセージとなる「ネットリテラシーへの警鐘」がキーワード的に散りばめられていたのを、より明確に表現したのが今回の「BOCA」なのです。
と、なんだか「社会情勢を切る」みたいな固いトーンでここまで書いてなんですが、ニュースサイトに「無責任な言葉が乱舞する時代を語った曲」と書いてありました。
誰だよ、「このシリーズにおける主題となるのはずばり“言葉”」とかドヤってたの。時間返せ。
まぁなんにしても「BOCA」、そして「Dystopiaシリーズ」は彼女たちなりの世間との闘いであり、ドゥケの流儀を示すものだという事です。こういったメッセージをアイドルが発信するという事も非常に重要だと思いますし、今回の「Lose Myself=自分を見失う」というタイトルも含めてこのシリーズがどのように展開していくのか気が抜けません。まだまだよくわからないシーンも沢山ありますし。
このとろみのありそうな変な色した涙とか
周りに水滴が浮いているこことか
なんか「ドゥーン」ってなってるし。
謎。
こういったシーンを紐解く鍵はきっとここにあるはずです。
読めるかってんだ。一応一つはヒンディー語だという事だけわかりました。“だけ”ね。なので情報求む。違ったらスマン。
それと今回もこの人最高だった。
正式にかはわからないけど、サブラッパーポジションもゲットしたっぽいし、今後も楽しみにしているよ。ユヒョンペンだけど。だって「Deja Vu」の頃から成長著しいんですもの。次来日したらサイン貰おう。