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【今月の少女】その正しさが僕を苦しめる【Why Not?】

10月19日18時(KST)、이달의 소녀(イダレソニョ/今月の少女/LOONA)が、3rdミニアルバム『12:00(Midnight)』タイトル曲「Why Not?」のMVを公開しました。

ちなみにこの日は第一の少女ヒジンの誕生日でもあります。

이달의 소녀(イダレソニョ)
今月の少女/LOONA/LOOΠΔ(様式化)
ゴ・ウォン ヒョンジン ビビ チュウ ヒジン
イヴ ジンソル ヨジン チェリ オリビア・へ キム・リプ
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ORBIT JAPAN
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その独創的な世界観で数多くの人を魅了してきた今月の少女のカムバックは、およそ1ヶ月前の9月16日に動画「[Teaser] 이달의 소녀 (LOONA) “12:00”」が公開されたところから始まりました。

カムバック予告を1ヶ月以上前からすることも稀なケースではありますが、今回は特にビジュアル面が秀逸で、実に4度もコンセプトを変えたイメージが順次公開されました。

1st Concept Photo
2nd Concept Photo
3rd Concept Photo
4th Concept Photo

Orbit(オービット=ファン)から注目を集めたのは、やはり第四の少女ヨジンでしょうか。短くカットされたストレートの明るい栗色の髪と鋭い目つきは、マンネ (最年少)だったヨジンの幼さを残しながらも神秘的な何かを感じさせる印象的なものでした。

『12:00(Midnight)』はNew Moon(新月)を迎える真夜中の宴「ミッドナイト・フェスティバル」がコンセプトになっており、「With all LOOΠΔ saround the world(世界のすべての今月の少女たちと一緒に)」というスローガンのもと、世の中のすべての今月の少女たちはいつも一緒で、誰しもが平等に自由を得る価値のある存在だというメッセージが込められています。

アルバムには、自由、個性あふれる自己を追求するストーリーが込められたタイトル曲「Why Not?」をはじめ、「12:00」「목소리 (Voice)」「기억해 (Fall Again)」「Universe」「숨바꼭질 (Hide & Seek)」「OOPS!」、そして「목소리 (Voice)」の英語バージョンの「Star」まで、全8曲が収録されています。これまでの今月の少女のミニアルバムでは6曲構成で『12:00(Midnight)』が最多の収録曲数となります。

【今月の少女】燃やし尽くされたLOONAVERSE【So What】

プロデューサーは前作『#』に引き続き、SMの総括プロデューサーのイ・スマン(이수만)です。

上記の記事に目を通していただくとご理解いただけるかと思いますが、今月の少女はイ・スマンがプロデューサーになった時から大きな変化を遂げました。事務所やメンバーに変更があったわけではありませんが、スタッフの一部が変更となり、過去のLOONAを知っている人からすれば、全く別物に見えていることでしょう。

私はイ・スマン就任後から、それまでLOONAと呼んでいたのを止め、“今月の少女”と呼ぶようにしました。それは自分の中で、何か区切りを付けたかったからに他ありません。それほど私にとってLOONAは大切なグループで、今の今月の少女と同じだとは思いたくないという気持ちがあるからです。元に戻るなんて、あるはずもないのですが…『12:00(Midnight)』は、その現実を突きつけました。ガールクラッシュを追求したエレクトロポップはKポップのスタンダードであり、もはや特別なものではなくなりました。

イ・スマンは、LOONAVERSEという理想郷を奪っていく代わりに、セールスという名の“残酷な正義”をもたらしました。

『#』のタイトル曲「So What」のMV再生回数(1theK+公式)で約3000万再生、「Why Not?」はリリースから3日で約1100万再生を記録しています。歴代での再生回数トップは『X X』のタイトル曲「Butterfly」の約3800万再生ですが、今回もそれに迫るか上回ることになるでしょう。それまでの再生数はマニア層(考察班)の個人によって複数回っていたことを考えれば、認知という意味ではより意味のある数字なのかもしれません。

そして22日0時『12:00(Midnight)』は、アメリカをはじめ、イギリス、ベトナム、シンガポール、カナダ、インドネシア、スウェーデンなど世界49ヶ国のiTunesアルバムチャートの1位を獲得し、リリースから最短期間で自己最高記録を更新したことが伝えられました。

負債を抱えていたLOONAと、その世界を信じるOrbitにとって、セールスは渇望されたものだったことは間違いありません。そしてそれが果たされつつある今、もうそれに抗う術はありません。

デビューからほとんどのMVの製作を手掛けた映像制作集団DIGIPEDIは本作「Why Not?」も手掛けており、唯一残されたLOONAVERSEの遺産とも言える存在です。

MVには、イ・スマンの意志がどれほど反映されているのかわかりませんが、Orbitとして見過ごせない箇所があります。

それは月面に着陸したと思われる足元、コンバース(CONVERSE)の存在です。

※MV「Hi High」のスクリーンショット

ハイカットのコンバースと言えばLOONAにとっては象徴的なアイテムとして知られており、完全体デビューのタイトル曲「Hi High」においては天に高く駆け上がる飛翔の靴として登場しています。そしてそれは“白”で統一されたものでした。

黒く染め上げられたコンバース。

それを履いていたのは第二の少女ヒョンジンでした。このことは「4th Concept Photo」の個人ティザーで、足元が写っているのがヒョンジンのみだったことから、すでに示唆されていました。

そのことから私は当初「ヒョンジン」=「第2フェーズに入った今月の少女」、「黒いコンバース」=「過去に囚われたOrbit」と捉え「裸足の左足」は「自由・解放」の象徴として、足かせにもなっているファンへの皮肉が込められているように解釈しました。それは、現在の今月の少女を応援できない自分に対する揶揄として、傷口に塩を塗られた気分でした。

しかしながら、この記事を書くにあたりMVを繰り返し観ていると、とあることに気づきました。

思い出して欲しいのは、月のシーンです。月の上で輪になって踊る今月の少女、そしてその大地を踏みしめる足は逆再生されているのです。

エンディングで明かされるヒョンジンがいる場所は右上に三日月がある事から地球だということがわかります。つまり、今月の少女は月から再び地球に還ってきたのです。

そしてずっと気になっていた本アルバムのタイトル

[12:00]

本記事では読み方の(Midnight)表記を併用していますが、あくまでタイトルの正式表記は[12:00]です。「真夜中」を意味しながら0:00でも24:00でもないのには理由があります。

各コンセプトフォトの3番目の欄にグリーンのブランク画像を配置しているのをお気づきでしょうか。

そこには前作『#』から健康上の理由で活動に参加していない、グループのリーダーで第三の少女ハスルが本来居るべき場所です。[12:00]が表すもの、それは今月の少女のメンバー数の12です。地球に戻ってきたヒョンジンは飛び忘れた鳥を迎えに来たのかもしれません。

私は一介のOrbitであり、今月の少女の現状を変えることはできませんし、過去のLOONAを超えて愛するほど自分に嘘もつけません。イ・スマンの恩恵により、今月の少女が第2フェーズに入ったのは間違いありません。私はハスルが還ってくる第3フェーズにわずかな希望を持っています。だから、もう少し待ってみようと思います。

今月の少女の物語が、さかのぼることを信じて。

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