10月19日、SEVENTEEN(通称:セブチ)がスペシャルアルバム『; [Semicolon]』をリリースし、タイトル曲「HOME;RUN」のMVを公開しました!
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『; [Semicolon]』は、6月22日の7thミニアルバム『Heng:garæ』以来、約4ヶ月ぶりとなるリリースです。
比較的短いカムバック期間のように思いますが、セブチは2015年のデビューから年で2~3回のリリースを繰り返しているワーカホリックなグループなので通常営業と言えます。唯一の例外が2019年の9月16日にリリースされた3rdフルアルバム『An Ode』の前後で、その時期はそれまでの忙しさがたたって離脱者が続出していた時期でもあって、致し方なしと言ったところでしょうか。
セブチはある種の区切りとなった『An Ode』以降、“青春”というテーマに挑んでおり、“胴上げ”を意味する7thミニアルバム『Heng:garæ』では「Journey of Youth(青春の旅程)」というコンセプトを表現しました。
ここでいう“青春”とは、単に十代や学生に向けた言葉ではなく、人生を一生懸命に生きる「今がまさに青春!」と言える世代を問わない言葉です。
『; [Semicolon]』では、『Heng:garæ』で応援した青春を生きる人に向けて「少し休んで」、またこれからの青春を楽しもうとメッセージが込められています。
「;(セミコロン)」は関係性の深い文章の間に打たれるもので、本アルバムでは休符の記号として“青春の休息”を意味しており、次回以降も同シリーズが続くものと予想されます。
MVも前作の続きとなっており、「HOME;RUN」のオープニングは「Left & Right」のエンディングと同じくS.COUPSが同じ車で事故にあったシーンから始まります。ちなみにMVの制作は前作に引き続きDIGIPEDIです。
不思議なのは、ここまで継続性がありながら7thミニアルバムの後が“8th”ではなく、スペシャルアルバムという定義になっているかという点です。
セブチのこれまでのスペシャルアルバムといえば2018年2月の『DIRECTOR’S CUT』がありますが、こちらは2017年2月の2ndフルアルバム『TEEN, AGE』のリパッケージなので今回のとは別物のような気がします。
この動画「COMMENTARY of SVT」では、ユニットごとに楽曲における製作秘話などを語ってくれているんですが、注目は語っているメンバー編成です。
CARAT(ファン)であればご存知、セブチはヒップホップ、ボーカル、パフォーマンスの3チームに分かれています。今回のアルバムはそのチームをシャッフルしたメンバーでアルバム曲が構成されています。
02「도레미(Do Re Mi)」は、スングァン(ボーカル)、バーノン(ヒップホップ)、ディノ(パフォーマンス)。
03「HEY BUDDY」は、THE 8(パフォーマンス)、ミンギュ(ヒップホップ)、ドギョム(ボーカル)。
04「마음에 불을 지펴(Light a Flame)」は、ジュン(パフォーマンス)、ホシ(パフォーマンス)、ウォヌ(ヒップホップ)、ウジ(ボーカル)。
05「AH! LOVE」は、S.COUPS(ヒップホップ)、ジョンハン(ボーカル)、ジョシュア(ボーカル)。
というバランスの取れた編成となっています。メンバー構成やアルバムの意味を踏まえて連番としなかったことで、もしかしたらセブチを一生懸命追いかけるCARATに対する配慮もあったのかも知れません。
06「겨우(All My Love)」はメンバー全員が参加したミディアムテンポのバラード曲で、暖かな癒しを与える楽曲といえます。タイトル曲の「HOME;RUN」は華やかで軽快なブラスサウンドが印象的なスウィングジャンルの楽曲で、楽しく聞いてストレスを吹き飛ばせる曲として「겨우(All My Love)」とは対照的なアプローチで、アルバムコンセプトに寄り添った内容となっています。
大所帯グループであるセブチは、これまで3つのチームに分けることでグループとしての特性を打ち出してきましたが、離脱者が多く出たことで個人個人に大切さに、よりスポットが当たるようになりました。シャッフルはそれを逆手に取ることで、メンバーそれぞれのタレント性を、より際立たせようという狙いがあったように思います。
セブチの代名詞である、美しいダンスフォーメーションは健在で、揃いつつも個性が際立つパフォーマンスを魅せてくれています。
『; [Semicolon]』には『青春を生きる人が、これからをもっと楽しむための休息」という意味が込められていますが、セブチにとっても本アルバムは、これから飛躍するための“音楽的な休息”になったのではないかと思います。