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【IZ*ONE】限界と損失【Panorama】

12月7日、IZ*ONEが4thミニアルバムOne-reeler / Act IV』をリリースし、タイトル曲「Panorama」のMVを公開しました。

IZ*ONE
(アイズワン/아이즈원)
アン・ユジン / キム・チェウォン / カン・へウォン / チョ・ユリ / 本田仁美 / キム・ミンジュ / チャン・ウォニョン / 宮脇咲良 / クォン・ウンビ / 矢吹奈子 / チェ・イェナ / イ・チェヨン
 OFF THE RECORD ENTERTAINMENT
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【IZ*ONE】終わりを忘れる幻想の始まり【Secret Story of the Swan】

【IZ*ONE】ガオガオしちゃうぞ 【Beware】

 

IZ*ONEの本国での前作は、6月15日にリリースされた3rdミニアルバム『Oneiric Diary』タイトル曲「幻想童話/환상동화(Secret Story of the Swan)」にあたります。また日本オリジナルとしては、10月21日にリリースされた1stアルバム『Twelve』リード曲「Beware」が最新作になります。

リリース直前の6日にはIZ*ONEを生んだサバイバル番組「PRODUCE 48」の配信元であるMnetが主催する音楽祭「MAMA(Mnet Asian Music Awards)2020」で、タイトル曲「Panorama」のステージが初披露されました。

アルバムタイトルの『One-reeler』とは、フィルム映画の1リール(10~12分)のことで、短編映画を指す言葉です。

IZ*ONEの美しい青春と成長を映画の一場面ように閉じ込めたアルバムとなっており、曲ごとにScene #1「Color of Youth」、Scene #2 「Becoming One」、Scene #3「Stay Bold」という3つのシーンに分けられています。それに合わせてアルバムも3つのVer.が存在しています。

また、前アルバムの『Oneiric Diary』の“Oneiric”同様、聴き慣れない単語をアルバムタイトルに採用しているということで、韓国内の検索キーワード上位に“One-reeler”が上がっているそうです。ちなみにYahoo! Japanのリアル検索ワードの1位にもなっています。

1.Mise-en-Scène
Scene #1「Color of Youth」

「Mise-en-Scène(ミジャンセン)」は、アイデンティティを表現したダンス曲で、演劇での舞台と映画でのシーンで登場人物を視覚的に紹介する場面を指す言葉で、世界で最も素晴らしく美しいシーンをプレゼントしたいというメッセージが込められています。『Oneiric Diary』収録曲でひぃちゃんが単独で作詞したことでも話題になった「회전목마 (Merry-go-round)」のチョン・ホヒョン(e.one)が作曲を務めています。

2.Panorama
Scene #1「Color of Youth」

「Panorama」は目前に風景が描かれるような美しい編曲と感性的なメロディーが印象的なポップ・ハウスジャンルの曲で、これまでの奇跡とこれからの煌びやかな瞬間を永遠に覚えておきたい心が歌詞に込められています。動画はリリース当日Mnetで放送されたカムバック・ショーケース「IZ * ONE One-reeler Premiere」でのステージです。

3.Island
Scene #2「Becoming One」

明るいエネルギーを込めたダンス曲で、隠すことができないドキドキ感と鼓動に従って“Island(楽園)”に向かうという意味が込められており、活気に満ちた心地良いメロディーとダイナミックな構成の編曲がエネルギッシュな雰囲気をより引き立てる楽曲となっています。2ndミニアルバム『HEART*IZ』収録曲「Really Like You」の作詞に参加したYOSKEが参加しています。

4.Sequence
Scene #2「Becoming One」

サブタイトル曲である「Sequence」はディスコとシンセポップがミックスされたダンス曲で、曲のパートごとに少しずつ楽器が変わる独特の編成となっています。“シーケンス(連続した事件/注文)”と、“シーケンス(映画のシーンの集合体)”をダブルミーニングとした歌詞が特徴的です。01「Mise-en-Scène」のチョン・ホヒョン(e.one)が作詞・作曲・編曲を務めています。

5.O Sole Mio
Scene #3「Stay Bold」

ナポリ民謡としても有名な言葉である“O Sole Mio”はイタリア語で「私の太陽」という意味で、暗く冷たい夜に熱い太陽が現れる様子をIZ*ONEの話に準えた愛の切実な心を表現したレトロシンセポップジャンルの曲です。イントロからサビまでのキャッチーなリードに強烈なドラム・サウンドが加えられた魅力的なボーカル曲となっています。PRODUCE 48のコンセプト評価曲「Rumor」の作曲家チーム「13」のSCORE、MEGATONE、EDENが参加しています。

6.느린 여행(ゆっくり旅)
Scene #3「Stay Bold」

チェウォンが作詞・作曲に参加したミディアムポップジャンルの曲で、WIZ*ONEとメンバーとの残された時間を惜しむ気持ちが歌われています。この瞬間をゆっくりと楽しんで欲しいという気持ちと、みんなと一緒に同じ景色を見ながら共にしたい願望を「ゆっくり旅」に例えて表現しています。イントロは電車の音で始まり、まるでIZ*ONEとの思い出の旅に出るような気分にさせてくれます。1stミニアルバム『COLOR*IZ』収録曲「꿈을 꾸는 동안(夢を見ている間)」と2ndミニアルバム『HEART*IZ』収録曲「우연이 아니야」のイギヨンベ(이기용배)の二人が作詞・作曲・編曲を務めています。

『One-reeler / Act IV』は、タイトル曲「Panorama」を含め、『COLOR*IZ』『HEART*IZ』など初期IZ*ONEを彷彿とさせる楽曲です。WIZ*ONEのみならず、世間の注目も高いものとなっている印象で、かなりの人気、セールスを獲得しそうな予感に満ちています。


2018年10月29日のデビューから2年6ヶ月という期間限定で活動を活動を行ってきたIZ*ONEは、2021年4月に終わりの刻を迎えます。

そのためMVのとあるシーンから、今回が最後のカムバックになるのではないかと噂になっています。

それは、00:30の映画の撮影に使う“カチンコ”が映るシーンです。「00:18:10:29」つまりIZ*ONEのデビュー日にカットが掛かり、「00.00.00.00」に戻るというものです。

しかしながら『One-reeler / Act IV』「Panorama」の楽曲説明にもあるとおり、“これまでの奇跡とこれからの煌びやかな瞬間を永遠に覚えておきたい”というIZ*ONEにとって、“途中”を切り取ったものであるということです。

プレスリリースのアルバム紹介文も“아이즈원만의 색깔로 현재 진행 중인 성장 스토리를 보여주고 있다.(IZ*ONEだけのカラーで現在進行形のストーリーを披露する)”という一文で締められており、このアルバムが“継続”を示すものであることは間違いありません。そのことから、最低でも後一回、ラストアルバムへの期待も含めると二回はカムバックしてくれるはずと、私は思っています。

IZ*ONEを輩出したPRODUCEシリーズから生まれたグループは、I.O.Iにしろ、WANNA ONEにしろ、同様に期間限定でした。そして解散の日が迫る度、“もったいない”と思ってしまい、こんなにも素晴らしいグループを存続させる方法はないのかと思いを巡らせるのが常でした。

しかし「Panorama」のステージ、そしてMVを観たときに、それまでとは違う感情が芽生えました。

ウンビ
咲良
カンちゃん
イェナ
チェヨン
チェウォン
ミンジュ
奈子
ひぃちゃん
チョ・ユリ
ユジン
ウォニョン

この素晴らしい12人の才能を一つのグループ、少ないパート、それこそ限られたシーンに閉じ込めておくのは、もったいない。1つのグループとしてはその全てを表現するのは限界があるなと感じたのです。

そして、この一人でも十分に輝ける才能たちを各事務所に戻さず、シーンに広く還元しないのは、KポップにとってもJポップにとっても大きな損失のような気がしたのです。

“解散”は悲しいけれど、正しいように思います。

その覚悟をくれた『One-reeler / Act IV』「Panorama」という素晴らしい楽曲に“今は”感謝したいと思います。

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