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【ペク・イェリン】誰がために音は鳴る【tellusboutyourself】

12月10日(木)、ソロシンガーのペク・イェリンが2ndフルアルバム「tellusboutyourself」(タイトル曲「0415」「Hate you」)をリリースしました。

ペク・イェリン
(백예린/YERIN BAEK)
ペク・イェリン(백예린)
1997年6月26日
大韓民国・大田広域市 中区
165cm/B型
所属事務所:BLUEVINYL
所属グループ:The Volunteers
Instagram / SOUNDCLOUD / YouTube

このアルバムは、昨年長らく在籍していたJYP Entertainmentとの契約を終了し、自身が設立した「BLUEVINYL」から最初にリリースした1stフルアルバム「Every letter I sent you.」以来ちょうど1年ぶりのリリースとなります。

【ペク・イェリン】苦難から生まれた次なる音源強者【Every letter I sent you.】

「Every letter I sent you.」のタイトル曲「Square(2017)」はMelOn、genie、Bugs!といった主要チャートで1位を獲得しただけでなく、韓国人アーティストが英語歌詞で歌った曲としても初の1位という記録を残しました。
年が明けた2月に行われた初の単独コンサート「Turn on that Blue Vinyl」は約4400席のチケットが30秒で完売。

先日開催されたMelon Music Awards(MMA2020)では「TOP10」と、R&B/ソウル部門で「Square(2017)」が「ミュージックスタイル賞」を受賞し2冠を達成。ペク・イェリンというアーティストの実力を遺憾なく発揮した1年となったのです。

今回の「tellusboutyourself」は、所属事務所によると「彼女が従来披露してきた音楽の延長線を超え、新しいジャンルに挑戦し、より広い音楽世界を描く。特に全曲の作詞、作曲だけでなくアレンジ参加の比率を高め、音楽家ペク・イェリンの今をまるごと見せる作品を披露する予定だ」と説明していましたが、実際生楽器をメインに据えていた前作とは異なり、打ち込みを多様したディープハウスやドリームポップ、ハウスジャンルなどの楽曲が並んでいます。
アルバムには全14曲が収録され、1曲(TRACK14「Bubbles&Mushrooms」)を除いて全てが英語詞という前作との共通点もあります。
リリース当日には「Full Album Lyric Video」が、12月13日には「0415」とダブルタイトル曲になっている「Hate you」のMVも公開されました。

音源チャートではBugs!のリアルタイムチャートで収録曲「Lovegame」が1位を獲得しただけでなく、全ての楽曲がチャートイン(画像では1曲漏れていますが、その下に入っていました)しています。

 12月10日 Bugs!リアルタイムチャート 20:00 

ただし、他のチャートでは前作ほど奮っておらず、その理由として一般的な大衆音楽に比べるとややマイナー調な楽曲構成になっている事が挙げられるようです。

イェリンはアルバムに関して「前作はファンのためのアルバムに近かったので、今回のアルバムは最近いくつかの音楽を聴きながら影響を受け、自分の好みで作ったアルバム」だと語っています。

「Every letter I sent you.」と「tellusboutyourself」という2つのアルバムを音源チャートという物差しで比べた場合、前者は“ファンを含めて大衆が望んでいたもの”で、後者は(極端に言えば)“そうでなかったもの”と言えるかもしれません。

しかし、イェリンが「自分の好みで作ったアルバム」は間違っていたのか、と言えばそうではないでしょう。アーティストが作品を作る意図は人それぞれです。例えばごく私的な事を書いた小説が多くの共感を呼んでヒットする事もあれば、大衆向けに書いたにも関わらず見向きもされないものもあります。結局のところ良し悪しを評価するのは消費者であり、作品は世に出た時から受け手側に委ねられるのです。

つまり“評価された・されない”は結果論でしかありません。もちろん作り手側がどういった意図で作品を作るのかは自由です。その中で大切なのは自身が持つ矜持なのではないかと思います。

開始数秒で聴く聴かないを判断するというストリーミング全盛の現代でも重要な役割を果たすMVですが、「0415」のMVは8分31秒あります。私はその長さにイェリン自身のスタンスが現れているように思います。

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