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【映画】スペース・スウィーパーズ【レビュー・ネタバレなし】

韓国初の超大作SF映画として話題の「スペース・スウィーパーズ(原題:「승리호(スンリホ/勝利号)」)」。現在Netflixで独占配信中ですが、最初に言っておきます。

超面白かった!!

映画は2月5日に配信を開始したばかりなので、まだ観ていないという方も少なくないでしょう。という事で、今回はネタバレなしで見どころをご紹介させて頂きます!

概要

スペース・スウィーパーズ
SPACE SWEEPERS
原題:승리호(スンリホ)
監督:チョ・ソンヒ
脚本:チョ・ソンヒ、モカン(ユン・スンミン、ユガン・ソエ)
制作:ム・スジン、ユン・インボム
制作総指揮:ユ・ジョンフン
音楽:キム・テソン
撮影:ピョン・ボンソン
編集:ナム・ナヨン、ハ・ミラ
制作会社:영화사 비단길
配給:MERRYCHRISTMAS、Netflix
公開日:2021年2月5日
上映時間:136分
製作費:240億ウォン

予告・あらすじ

2092年。地球は砂漠化と土壌の酸性化により植物が育たなくなっていた。そこで宇宙開発企業UTS(Utopia above the Sky)は衛生軌道上に居住地を建設。しかしそこに住めるのは人口の僅か5%に過ぎない選ばれた者たちだけだった。
一方で宇宙に散乱するゴミを回収して金を稼ぐ事を生業とした宇宙船「勝利号(승리호/スンリホ)」の船員たちは、ある日事故宇宙船の中で大量破壊兵器として知られているヒューマノイド「ドロシー」を発見する。その「ドロシー」が莫大な金に変わる可能性があると気付き彼らは危険な取引を計画する…。

登場人物

キム・テホ
(演:ソン・ジュンギ)
チャン船長
(演:キム・テリ)
勝利号のパイロット。とある目的のために必死に金を稼ごうとするが、思うようにいかない日々を送る。パイロットとしての腕は一流だが、抜けたところがある。ゴミ箱から拾った壊れた靴を履いているなど万年金欠状態。 勝利号の船長。金目になりそうなゴミを回収するためには容赦なく同業者を蹴散らす。威圧的な性格で脅しや暴力もいとわず、いつもスキットルに入った酒を飲んでいる。UTSのサリバンとは因縁がある。
タイガー・パク
(演:チン・ソンギュ)
バブズ
(声:ユ・ヘジン)
勝利号の機関士。ドレッドヘアーに全身タトゥーだらけという厳つい容貌で、チタン製の斧を携帯している。麻薬密売組織のボスだったという過去がある。 勝利号の船員で、軍事用に設計された人工知能ロボット。酸素を必要としない為、船外活動をさせられる事が多い。
ドロシー/コンニム
(演:パク・イェリン)
ジェイムス・サリバン
(演:リチャード・アーミティッジ)
高性能水素爆弾を搭載したヒューマノイドで「ドロシー」と呼ばれるが、「コンニム」という韓国名を持つ。 宇宙開発企業UTSの創業者であり会長。現在は火星へのテラフォーミング(地球の生物が生きることができる環境と生態系を構築すること)を完了させ、人類の移住を準備している。

見どころ

映像がスゴい!

本作の製作費は240億ウォンが投じられたという事ですが、この手の映画では決して多い予算ではありません。しかし安っぽさはゼロで、ハリウッドのビッグバジェット映画と比べてもなんら見劣りしません。それもそのはず。VFXを担当しているのが、「神と共に」シリーズでその技術が注目を浴び、あの「パラサイト 半地下の家族」にも参加したVFX制作会社・DEXTER STUDIOが担当しているのです。
勝利号の船内やコクピット、UTS所有の機動隊のビジュアルなんかもかなりイカしてます。

キム・テリしか勝たん!

はい、この言い回し、なんか恥ずかしくて今まで一度も使った事ないんですが、それくらいキム・テリが最高なのです。
彼女は元々どこか垢抜けなくて、おとなしそうな顔立ちをしているので初めは「船長とかって柄なのかしらん」とやや懐疑的ではあったんですが杞憂でした。ラフにかき上げた髪や、ティアドロップのサングラス姿がもう素敵。隙あらばスキットルに入った酒をあおり、船員にいちゃもんを付けられるとテーブルを星一徹ばりにひっくり返し、仲間内の喧嘩でもガチ。横暴さと尊大な振る舞いがカッコ良すぎなのです!とある事でたかりにきた警察官に対し、機転を利かせて凄むシーンなんてヤバいです。シビれる!
雑用係でいいので、ぜひ船員にして欲しい。そして足蹴にされて、眼前で「てめえちゃんと仕事しろよ」と睨まれたい!そんな妄想をしてしまうほどサランヘヨ!

コンニム可愛すぎ問題

表情に喋り方、歩き方などもう一挙手一投足が天使。なに?なんなの!?っていうくらい愛らしい。頭を洗うシーンは必見の可愛さで、“キュン死に”とはまさにこのこと。もう見て!とにかく見て!演技も上手。無敵かよ。1月に8歳になったばかりというパク・イェリンちゃん。今後も注目しない訳にはいかないでしょう。インスタもあった。

助演男優賞を差し上げます!ユ・ヘジン!

バブズの声とモーションキャプチャーを担当しているのがこのお方、ユ・ヘジン。日本映画「鍵泥棒のメソッド」をリメイクした「LUCKY(럭키)」や「タクシー運転手 約束は海を越えて(택시운전사)」「1987、ある闘いの真実(1987)」などで幅広い演技を見せてきた彼は声だけでも凄かった。個人的に「トイ・ストーリー」で素晴らしい演技を披露した唐沢寿明がオーバーラップしました。バブズも登場ごとに服が違っていて、服に気を遣うお洒落なロボットという設定も面白かったです。

結局みんな最高なんだって

キム・テリと共に主役を努めるのがソン・ジュンギ演じるテホですが、他のキャラ同様に彼も過去にとある問題を抱えていて、登場人物一ダークなバックボーンがあり、それ故に最終盤に最もエモいシーンを見せてくれます。しかしそんな過去がありながらも湿っぽくなく、基本的には適度に軽薄、まぁまぁバカという愛すべき主人公です。
そしてコンニムからは「タイガーおじさん」と呼ばれるタイガー・パクですが、とにかくコンニム&タイガーは名バディなのです。序盤、「お腹空いた」というコンニムに対し、タイガーおじさんが取る行動を見れば、その後の関係性は容易に想像がつくでしょう。

主要キャラ全員にちゃんと見せ場があって、136分という時間もあっという間です。そして最終盤、序盤にあった一つの伏線が回収されますが、そこで「神と共に」に出演していた“ある人”がカメオ的に出てきます。私は初見で全くわからなかったのですが、ぜひ以下の動画を参考に、誰だろうかと想像しながらご覧下さい。

まとめ

物語のベースとなる「腕は立つけど、うだつの上がらない登場人物たちが宇宙で大暴れ」と聞くと、かの大ヒット映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を思い浮かべる人も多いと思いますが、その通り!話の構造なんてほとんどそれ。+ピクサーの「モンスターズ・インク」の要素にニール・ブロムカンプ監督のSF映画「エリジウム」の世界観も入ってたりします。
レビューでも「真新しさがない」とか「ハリウッドの真似」とか色々ありましたし、確かに話の筋とか、よくよく考えると「?」ってなったりしたところもあります。

でもだからなに?

こういう映画は色々考えちゃダメ!

無粋!

チョ・ジョンソクと少女時代のユナが出ていた「EXIT」を観て、「2人が大学時代の先輩後輩?えー、見えなーい」とか言ってたら始まらないでしょ?
タイガー・パク役のチン・ソンギュが出てた「エクストリーム・ジョブ」だってツッコミどころ満載だったけど、とんでもなく楽しい映画だったじゃないですか。

なので、とにかく気楽に観てください。とはいえ、中身がスカスカなわけではありません。格差社会や選民思想、贖罪、社会構造的な分断や“家族とは”といったメッセージもあります。けれども、わからないところは飛ばしてください。主要キャラだけ愛でに行く位の気軽さで大丈夫です。細かいところはゴミ箱にポイしちゃって下さい。それでもしっかりハラハラドキドキ、笑って泣いて、またドキドキして、最後はガッツポーズです。劇伴もカッコいいし。

ということで、

「スペース・スウィーパーズ」は、

文句なしにオススメです!!

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