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【Brave Girls】奇跡のチャート逆走クイーン爆誕【Rollin’】

 

「チャート逆走」

それは曲を発売した当時から時間を経て、なんらかの形で再注目を浴び音源チャートを上昇していく現象の事を指します。

有名どころで真っ先に挙げられるのは2014年8月27日にリリースされたEXIDの「위아래’ (UP&DOWN)」があるでしょう。
これはハニの직캠(チッケム/Fancam:メンバーを単独で捉えた映像)をきっかけにリリースから約3ヶ月後に音源チャートに入り、12月24日には韓国最大手の音源チャート・MelOnのリアルタイムチャートで1位を達成しました。
2019年1月2日にリリースされたN.Flyingの「옥탑방(Rooftop)」はオンラインコミュニティの口コミにより徐々にチャートの成績を上げ、2月25日にやはりMelOnのリアルタイムチャートで1位を獲得しています。

しかし両者とは比較にならない4年という長い長い時間を経て、現在チャートを席巻している楽曲があります。

それがBrave Girlsの「Rollin’」です。


(브레이브걸스/ブレイブガールズ)

ウンジ/ユジョン/ミニョン/ユナ
所属事務所:Brave Entertainment
ファンダム:FEARLESS(피어레스/ピオレス)
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Brave GirlsはBIGBANGなどにも多くの曲を提供している作曲家・勇敢な兄弟(용감한 형제/Brave Brothers)が設立したBrave Entertainmentから、2011年5月にウニョン、イェジン、ソア、ユジン、ヘランという5人組グループとしてシングル「Brave Girls:The Difference」(タイトル曲「아나요」)でデビューします。

以降は2枚のミニアルバムと1枚のシングルをリリースしますが、2016年2月にウニョン、イェジン、ソアが脱退し、代わりにミニョン、ユジョン、ウンジ、ユナ、ハユンを加えた7人組として再スタートを切る事が伝えられます。しかし同年9月にリリースされたシングル「유후 (우린 아직 여름)」を最後に初期メンだったユジンとヘランまで脱退してしまいます。
2018年にはハユンが脱退し現在の4人体制となりますが、初期メンのいた第一期、現メンバーが加わった2016年からの第二期以降も特に大衆の人気を獲得するまでには至らず。いわゆるマイナーグループど真ん中だった訳です。

そんな彼女たちの運命を大きく変えたのが2021年2月24日。YouTubeチャンネル「비디터(VIDITOR)」で1本の映像が公開されます。

これは「브레이브걸스_롤린_댓글모음(BRAVE GIRLS_Rollin’_コメントコレクション)」というタイトルが付けられ、2017年3月7日にリリースされた4thミニアルバム「Rollin’」の同名タイトル曲「Rollin’」の舞台を編集し、そこに「Brave Girls」と「Rollin’」を愛する人々が残したコメントを加えて作成されたものですが、兎にも角にもその映像をご覧下さい。

大盛り上がりで、みんなめちゃくちゃ楽しそうです。この映像は公開3日で130万再生を突破し、現在ではなんと600万オーバーです。

一体なにが起こったのか。

実は彼女たち、兵役のある韓国で軍人さんたちを慰問する公演を毎年のように行っており、2016年・9回、2017年・17回、2018年22回、2019年11回、2020年は新型コロナの影響もあり1回に留まっていますが5年間でなんと59回もの慰問公演に訪れているのです。

その慰問公演で人気のあるグループを군통령(グントンリョン/軍統領)と呼び、かつては少女時代やWonder Girls、SISTAR、Apink、Girl’s Dayといったグループが名を連ねていましたが、ここ数年はBrave Girlsが君臨しています。公演では毎回「하이힐 (High Heels)」という曲と「Rollin’」を披露していましたが、特に後者の人気は凄まじく、約2年で交代する軍隊内で「あの曲は最高だぞ」と先輩から後輩へと受け継がれているほどです。

ちなみに「Rollin’」は前記したように2017年3月7日のリリースですが、公式MVは当時のタイムラインに存在せず、「Dance Practice Video (Back ver.)」と以下に貼った「Dance Practice Video (사복 ver.)」のみが残されています。そしてなぜか2020年になって再びアップされ直されているという謎がありながら、その公式MVは年齢制限がかけられていて貼る事が出来ないので、「Clean ver.」を貼っています。

更に2018年には「Rollin’」の作詞作曲を手がけた勇敢な兄弟が再アレンジを施した「New Version」もリリース(記事冒頭の動画)されていますが、こちらも特に陽の目を見ることなく、知る人ぞ知る曲に留まっていました。

この背景には「Rollin’」が「숨듣명(スムドゥンミョン)」と呼ばれる楽曲だった事が関係しています。これは「숨어 듣는 명곡(スモ ドゥンヌン ミョンゴk)」の略語で「隠れて聴く名曲」という意味です。
同様の楽曲には「EXO/늑대와 미녀 (Wolf)」や「OH MY GIRL BANHANA/바나나 알러지 원숭이(Banana allergy monkey)」「WJSN CHOCOME/흥칫뿡 (Hmph!)」などが挙げられますが、ちょっとトンチキな曲調だったり歌詞がイミフな楽曲のため「オレこの曲大好き!」と人前で言うには憚れるけど「曲としては名曲だろ!」というものを指します。とはいえ私は「Rollin’」を純粋に良い曲だと思っているので、なぜそこに入るのかはちょっと理解しかねるところですが、本国でそういう評価なのだから仕方ありません。

そんな中、「브레이브걸스_롤린_댓글모음(BRAVE GIRLS_Rollin’_コメントコレクション)」が公開された事により、初めは軍人さんたちの熱狂ぶりを嘲笑混じりで観ていたのに、いつの間にか曲にハマってしまうという人が続出。瞬く間にチャートを爆走で逆走していきます。
これには「Rollin’」自体がアッパーな楽しい曲調で、軍人さんたちの怒号のような떼창(テチャン:一緒に歌うこと)が曲の良さを更に倍増させて見せたという事もあるように思います。加えて、Brave Girlsが昨今ではすっかりお目見えする事のなくなった「まぁまぁエロい」「ほどよくセクシー」なグループだった事も、今の人たちにはある種の新鮮さがあったのではないでしょうか。

その「Rollin’」は3月2日に、それまで他を一切寄せ付けず独走状態だったあのIU嬢の「Celebrity」を抑え、genieとBugs!のリアルタイムチャートで1位を獲得。一時はアイドルグループが1位を獲得することはチョモランマくらいハードルの高いMelOnの24Hitsでも1位に躍り出るなど快進撃を続け、それは現在も継続中なのです。

上記の画像は「iChart」という音楽順位の統合チャートで、2021年3月8日22時30分現在のものです。1位は相変わらずIU嬢ですが、Brave Girlsはすぐその下につける2位。アイドルグループとしては4位に「BTS/Dynamite」、9位に「SHINee/Don’t Call Me」と「BLACKPINK/Lovesick Girls」が同率、17位に「ONF/Beautiful Beautiful」と、これらの面子を見ても彼女たちがどれほどの勢いを誇っているかお分かりになるでしょう。

なお、この大爆発により「Rollin’」のアルバムジャケットがまだハユンのいたリリース時の5人バージョンから現在の4人バージョンへと差し替えられ、更にはメンバーのユジョンが過去に表紙を務めた男性マガジン「MAXIM」に注文が殺到し品薄になる(画像はちょっと刺激が強過ぎるので載せません。気になる人はググってください)という事態まで起こっています。どんだけー!

旧バージョン 新バージョン

ここ暫くはあらゆるグループのメンバーによるイジメ暴露記事が乱発され、その真偽はともかくとしても「またか」とげんなりする事ばかりでしたが、Brave Girsというグループとしてはデビューから10年、「Rollin’」のリリースからは4年という長き年月を超えてついに一般大衆から眩いばかりの脚光を浴びる事となり、Kポップ史に残るであろう素晴らしい大逆転劇を見せてくれました。

「隠れて聴く名曲」は「名曲」となったのです。だから今はまだ人気がイマイチというグループ達よ、聞け!

諦めなければ奇跡は起こるぞ!!

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