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【æspa】KWANGYAは北緯37度32分40.2秒:東経127度02分40.0秒【Next Level】

すげー。やっぱり只者じゃなかった。さすがSM。さすが次世代を担うガールズグループ。もう住んでる世界が異次元です。

という事で5月17日(月)、SM Entertainment所属の4人組ガールズグループ・aespa (에스파/エスパ)が3rdデジタルシングル「Next Level」をリリースしました!


aespa

(에스파/エスパ)
ニンニン/ウィンター/カリナ/ジゼル
所属事務所:SM Entertainment
レーベル:Dreamus
ファンダム:MY(마이/マイ)
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aespaは今年の2月5日に2ndデジタルシングルとなるリメイク曲「Forever (약속)」をリリースしていますが、こちらは活動曲ではなかったため、正式なカムバックとしては「Next Level」が初という事になります。

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その「Next Level」は「Forever (약속)」同様オリジナル楽曲ではなく、2019年に公開されたハリウッド映画「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」(原題: Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw)のOSTに収録されていた「A$ton Wyld/Next Level」のリメイク曲となっています。

前記した通り「Next Level」はリメイク曲ではあるものの、その事実を知らなければ「これがaespaの新曲か!」と疑うことはないでしょう。事実、私もその1人でした。
というのも、もう音からして「これこれ!」というまごうことなきSMサウンドだからです。そして複数の曲調が入り混じった楽曲構成も“らしさ”全開ですが、これはSMP(SM Music Performance)と呼ばれるSMが得意とする自称「ハイブリッドリミックス」というもので、代表的なものには「東方神起/Rising Sun (순수)」、「少女時代/I GOT A BOY」、「SHINee/Sherlock•셜록 (Clue + Note)」、「SuperM/One (Monster & Infinity)」などが挙げられます。

そんな「Next Level」は楽曲だけでなく、すでにティーザー段階から我々のテンションを大いに昂らせてくれました。

カリナ ウィンター
ジゼル ニンニン

この突き抜け具合。ヤバいです。デビュー時のティーザーはどこかファンタジックな雰囲気が漂っていましたが、今回はもうやる気満々の戦闘モードといった感じで、SNSでも「ソシャゲか!?」みたいなコメントを数多く見かけ、更にブッ飛んだ世界観で圧倒してくれたのです。
そもそも「Black Mamba」のティーザーはパクリ疑惑が浮上し物議を醸していたという過去があります。

 

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しかし今回のティーザー写真は、その元ネタとされていたカナダのフォトグラファー・Bryan Huynhが手掛けているのです。「デビュー時のティーザーで迷惑かけちゃってゴメンね」というSM側の誠意だったのか、この辺りの回収の仕方もSMらしくてもはや面白いです。

そして極め付けは5月15日に公開された「aespa 에스파 ‘ep1. Black Mamba’ – SM Culture Universe」という10分にも及ぶ動画です。

「Next Level」は「aespaとアバターであるae(アイ)の接続を妨害して世界を混乱に陥れたBlack Mambaを探しにKWANGYA(荒野)に出ていく」というストリーラインになっており、その経緯が動画内で描かれています。

ではここでaespaが描く世界観のおさらいも含めて動画に登場する用語を見てみましょう。

ae(아이 /アイ)とは…
人々が日常の中でネットに投稿するデータを基に作られる存在。人格を持っており、データ元の人間とそっくりな姿をしている。自分のaeを認識出来ない人がいる一方、そのaeと活発な交流が出来る人もいる。
SYNK(シンク)とは…
人間とアバターが接続された状態。お互いの思いと感情を共有すればするほどシンクレベルが上がり、メッセージ→音声→REKALLという段階に発展する。SYNK状態が切れることをSYNKOUTと言う。
REKALL(リコール)とは…
SYNK状態が続く事によりREKALL(リコール)現象が起こり、アバターが現実の世界に来るようになる。
P.O.S(Port of Soul)とは…
FLATと現実世界を繋ぐエネルギー体。人間は通過することが出来ず、どのような作用で開くのかはまだ知られていない。
FLATとは…
KWANGYA(광야/クァンヤ:荒野)にあるaeが住むデジタル世界。
KWANGYA(광야/クァンヤ:荒野)とは…
FLATの“向こう側”にあり、何も定められていない無規則、無定形の無限の領域。
MY(마이/マイ)とは…
KWANGYAでベストフレンドを意味する。
NAVIS(나비스/ナビス)とは…
仮想世界の中のアバターをサポートする助っ人であり案内人。女性の姿をしている。FLATからKWANGYAへ出る“門”を開ける事が出来る。
Black Mambaとは…
aeと人間のSYNKを妨害する存在。

わかりましたか?わかったような気もしますが、わからないような気もしますね。

ちなみに動画の8分10秒から流れるクレジットの冒頭で「ep1. Black Mamba」の文字下に出てくる「CAWMAN」とは、Cartoon(カートゥーン)、Animation(アニメーション)、Web-toon(ウェブトゥーン)、Motion graphic(モーショングラフィック)、Avatar(アバター)、Novel(ノべル)の頭文字を組み合わせたもので、「SMCU(SM CULTURE UNIVERSE)」を表現する新しい混合映像ジャンルを意味するそうです。

「えー、もう相変わらず横文字だらけでさっぱりだよ泣」と思ったあなた。大丈夫です。彼女たちの世界観がまだぼんやりしか認識できなかった「Black Mamba」から、「Next Level」ではこれらのキーワードによって大まかな輪郭が現れたレベルです。なので誰もはっきりはわからないのです。いや、わかりようがないのです。

とはいえ、この丁度いいわからなさが功を奏したのか、MV公開後のSNSでは奇妙な構成の楽曲から、ダンス、今後の展開などに対してほとんど大喜利状態と化し、挙げ句の果てにはMV中に出てきたKWANGYAを示す座標から、「KWANGYAは移転予定とされているSMの新社屋だった!」ということまで発覚するに至ります。

この盛り上がり方、とても良い傾向です。

振り返ればaespaはデビュー時から大きな注目を集めていた一方、先に挙げたティーザー盗作疑惑などから数多くの物議を醸し、瞬く間に数多くのアンチも生み出しました。おまけにその難解な世界観と過渡期とも言えるガールクラッシュ路線によって、いまいち世間がグループとの距離感を掴みかねているという感じだったような気がします。

しかし3作目にして行き過ぎともいえる世界観を提示した事が一周回って「あのaespaってグループ、なんだかわかんないけどぶっ飛んでて面白いくない?」状態となり、それまでなかった付け入る隙を作ったのではないかと思っています。つまりは「ツッコみながら楽しめるグループになった」という事です。

荒唐無稽で様子のおかしなことを大真面目にやる。これはエンターテインメントの一つのあり方です。

とはいえそこにはダンスにボーカル、そしてラップパートといった全てにおいて彼女たちが高いスキルを持っているからこそ、その質と説得力が伴っているという事は忘れてはなりません。

 

その証として「Next Level」は国内外のチャートで1位を記録し、MVは「Black Mamba」より早くYouTubeの再生回数が5000万回に達しています。

aespaは現在、Black Mambaというヴィラン(悪役)を倒すことを目的としていますが、物語としての王道をいくならばどこかで困難にぶつかるはずです。その一つが「Black Mamba」でも登場したカリナの暗黒落ちで、それを他のメンバーがいかにaeと共に乗り越えていくのかという展開になっていく可能性もあるでしょう。

そして今後も延々とBlack Mambaと戦うとも思えないので、その物語はいずれまた別の段階へと進んでいくはずです。
ただ「Next Level」発売記念オンライン記者会見でのインタビューでニンニンが語った事によると、次は早くもフルアルバムが出る予定だそうなので、いきなり最初のクライマックスを迎えるかもしれません。

まぁそういう風にあれやこれやと色々想像して楽しめるのがaespaというグループなのだと思います。

次はどんなブッ飛んだネタでイカれた展開を見せてくれるのか。もはや期待するなというのが無理な話。あとは歌詞に出てきた「KOSMO」ってなんやねんっていうね。それも何なのかNext LevelのNext Levelへと続く。

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