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【LOOΠΔ】希望は全てを一つに【&】

2020年始まりのとき、白き鳥が休息を告げた

- それは我々が愛した世界の崩壊、11人の少女たちが忌み嫌う異世界に堕ちていく悲しき物語の始まり -

2021年6月28日18時(KST)、イダレソニョ(이달의 소녀/今月の少女)ことLOOΠΔ(LOONA)が完全体の姿に戻り、4thミニアルバム『&』をリリース、そのタイトル曲である「PTT(Paint The Town)」のMVを公開し、復活の刻を告げました。

이달의 소녀(イダレソニョ)
今月の少女/LOONA/LOOΠΔ(様式化)
ヒジン ヒョンジン ハスル ヨジン ビビ キム・リプ ジンソル チェリ イヴ チュウ ゴ・ウォン オリビア・へ
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【今月の少女】その正しさが僕を苦しめる【Why Not?】

LOONAのラストリリースは2020年10月19日の3rdミニアルバム『12:00(Midnight)』(タイトル曲「Why Not?」)で、約8ヶ月ぶりのカムバックということになります。

HaSeul

冒頭の“白き鳥”とはLOONAのリーダーでもある3番目の少女ハスルのことを指します。

ハスルは2020年の1月に健康上の理由からグループとしての活動を休止することが告げられ、今回のカムバックで一年半ぶりに復帰を果たしました。

『12:00(Midnight)』のカムバック活動終了直後に「[Teaser] 이달의 소녀 (LOONA) “New Moon” 」という動画が公開され、ラストカットにハスルらしき横顔の映像が差し込まれたことで、復帰は示唆されてきました。

休息期間中もハスルは、アルバム収録曲の音源収録に参加したり、LOONAが初めて音楽番組で1位を獲得したときにハスルが掲げていた公約を他のメンバーが果たしたりとグループとしての絆を見せてはいたものの、メンバーのVLIVEへのコメントの残し方が不安定で、LOONAのハスルとしてではなく一家族として雑誌の取材を受けていたりと、グループに復帰するかどうかは曖昧なままでした。

一方でハスルが離れていたLOONAにも、その間大きな変化が訪れていました。

LOONAは、デビューミニアルバム『+ +』のリパッケージアルバム『X X』(タイトル曲「Butterfly」)を2019年2月19日にリリースした後、日本のIT企業であるDounutsに敗訴するなどデビューに投じられた99億ウォン(約10億円)が回収できず、資金難に陥ったことでグループとしての活動ができなくなっていました。

その結果としてLOONA計画を一から立ち上げ、全ての根幹を担っていたジェイデン・ジョン(Jaden Jeong)ことチョン・ビョンギ(정병기)が、LOONAverse(LOONAが構築している世界観)から離れることになります。ちなみに彼は現在ボーイズグループのOnlyOneOfに携わっており、その手腕を遺憾無く発揮しています。

【365】#SaveLOONA【LOOΠΔ】

大黒柱を失い、窮地に陥ったLOONAはOrbit(オービット:ファン)によって、その一命を取り留めます。

複雑すぎるLOONAverseという独特の世界観もあり、国内からの支持はあまり受けられていなかったLOONAですが、海外には多くのファンを抱えており「#SaveLOONA」運動(iTunesでアルバム『X X』を購入することで、金銭的に手助けしようという運動)が起こり、息を吹き返します。

そして一連の現象と自分の所属事務所のNCT 127のカバーダンス動画を見て、LOONAに将来性を感じたSMのボスであるイ・スマン(이수만)が手を差し伸べたのです。

イ・スマンが携わるようになりLOONAはハスルを除く11人体制で活動を再開し、2020年2月5日に2ndミニアルバム『#』(タイトル曲「So What」)をリリースし、3月12日放送のMnet『M COUNTDOWN』でデビュー後初の1位を獲得します。10月19日には3rdミニアルバム『12:00(Midnight)』(タイトル曲「Why Not?」)をリリースし、アメリカ・ビルボードのメインチャート「ビルボード200」の112位にランクインするなど、LOONAの活動を制限していた資金難という点をクリアしていくようになります。

LOONAを愛する全ての人が欲していた“売り上げ”の代償は、LOONAverseの崩壊でした。12人の少女たちに課せられた宿命は成りを潜め、チョン・ビョンギが構築していたLOONAverseという世界観からは程遠い曲調のグループとなってしまったのです。

ただMVは、デビューからのLOONAのMVのほとんどを手がけている映像制作集団DIGIPEDIが継続しており、映像においては“LOONAverseとは異なる裏世界”ということが示唆されていました。

『12:00(Midnight)』タイトル曲「Why Not?」では、LOONAの象徴である白いコンバースが黒くなっていたり、月面で踊るLOONAが逆再生されていたり、最後には地球に戻ってくるヒョンジンが描かれていたのです。

そしてチョン・ビョンギが構築していたLOONAverseという世界観を愛する古くからのOrbitは“ハスルの帰還”に希望を見出したのです。

こちらは今回のカムバック前に公開された3つのティザー「[Trailer] 이달의 소녀 (LOONA) “&1″」「[Trailer] 이달의 소녀 (LOONA) “&2″」「[Trailer] 이달의 소녀 (LOONA) “&3″」ですが、ハスルが戻っていることはもちろん、”&2″ではキム・リプがソロデビュー曲である「Eclipse」の舞台に戻り、そこから新たな世界へと変化する様子が描かれていたのです。

PTT(Paint The Town)」が開示され、それは明確なものとなりました。

キム・リプの歌詞では「시작된 eclipse(開始されたeclipse)」と謳われており、2つあるハスルの2番目のパートでは、そのキム・リプからハスルへ繋がり、第一の少女であるヒジンと重なり合います。月を司どるLOONAにとって順番は非常に重要なファクターであり、ハスルの帰還はヒジンという原点への回帰を示しています。

今回の『&』はギリシャ神話に登場するオリュンポスの十二神がモチーフになっているとされておりキム・リプが訪れた廃墟は、まるで神殿のように変化を遂げています。キム・リプのソロデビュー曲である「Eclipse」とは「日食」や「月食」など天文現象における「蝕」を意味した英語で、語源であるギリシア語では「姿を消す」「力を失う」ことを意味しており、LOONAの象徴である“月”の失墜を意味しています。

つまりそれは戻ってはきたが、全く同じ世界ではないということを表しているように思います。そこには古くからのLOONAverseにいつまでも幻想を抱く古きOrbitに対するメッセージが込められているのではないでしょうか。イ・スマンが構築したものはチョン・ビョンギとは確かに相容れないものですが、LOONAという同じ夢を見るものにとって、それは消せる過去ではないということです。

そして、6番目の少女キム・リプから始まった「PTT(Paint The Town)」で、ラストカットに現れるのは青を象徴色とする7番目の少女ジンソルで、二人はチェリを含む3人のユニットODD EYE CIRCLEの衣装を身に纏っています。

ODD EYE CIRCLEはソロでメンバーを順次公開していた頃のユニットで、それまでは主に過去のアイドルソングをオマージュにした曲が多かったのですが、エレクトロニックの要素を加え、LOONAの音楽性に大きな幅をもたらした存在でもあります。

今回の「PTT(Paint The Town)」もイ・スマンが携わった以降の楽曲に類する現代的なK-POPで、音楽性が変わり異なるステージに突入したことを表現しているものと思われます。

ODD EYE CIRCLEの二つのアルバム『Mix&Match』『Max&Match』、そのタイトルには、混り合うことで最高の力を発揮するという意味が込められました。

チョン・ビョンギが作ったLOONAverse。イ・スマンが作ったLOONAverse。それはどちらも本物のLOONAverseであり、一つのLOONAなんだと。

ハスルは戻り、その幻想の羽は燃やされました。

我々が手を取り、一つになること。それがLOONAを神話へと導くのです。

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