ALL YOU NEED IS KPOP!

【DREAMCATCHER】黒い夏が弾ける時【BEcause】

2021年下半期も8月に突入し、いよいよ夏全開という様相になって参りました。いやー、流石に日本のこの時期はヤバいですね。出来ればシーズンまるっと家の中で過ごしたいものですが、そうもいきません。とは言ってもとにかく陽の元を歩くことさえしんどい。そんな中、日陰に入ると温度がかなり違います。涼しい。日陰、超重要。やはり暑さをしのぐには冷やすしかないのです。

ということでドゥケことDREAMCATCHERが7月30日(金)に2枚目のスペシャルアルバム「Summer Holiday」(タイトル曲「BEcause」)でカムバックを果たしました!


DREAMCATCHER
(드림캐쳐/ドリームキャッチャー)
シヨン/ガヒョン/ハンドン/ダミ/スア/ジユ/ユヒョン
所属事務所:DREAMCATCHER COMPANY
レーベル:
🇰🇷  kakaoM / 🇯🇵  PONY CANYON
ファンダム:InSomnia(인썸니아/インソムニア)
Instagram① / Instagram②
Twitter / facebook / YouTube
HP(JP) / Twitter(JP)
YouTube(PONY CANYON)

前作は今年の1月にリリースしたDystopiaシリーズ完結編となる6thミニアルバム「Dystopia: Road to Utopia」(タイトル曲「Odd Eye」)だったので、約半年ぶりのカムバという事になります。

【DREAMCATCHER】あぁ遥かなるユートピア【Odd Eye】

制作陣は毎度お馴染みのLEEZ&Ollounderが手がけ、TRACK5「Alldaylong」には「Dystopia : The Tree of Language」以降作詞や作曲でも名を連ねるようになったジユが参加しています。

今回の“スペシャルアルバム”というカテゴライズはInSomnia(インソムニア:ドゥケのファンダム)であればご存知の通りシリーズとシリーズの間に挟まれるもので、本筋とは異なる箸休め的な立ち位置となり、前回は「悪夢シリーズ」から「Dystopiaシリーズ」へと移る前にリリースされた「Raid of Dream」(タイトル曲「데자부(Deja Vu)」)でした。

【DREAMCATCHER】玉座に刻まれし、裏切りの記憶【Deja Vu】

つまり「Summer Holiday」も「Raid of Dream」同様に次回から始まる新シリーズを前にした閑話休題ということになるんですが、まず驚いたのがそのタイトルです。これまで2度、夏にカムバックした事はあるものの、Kポップアイドルシーンにおける「サマーソング戦線」なんぞは「そんなの関係ねぇ!」とばかりに独自の路線を貫き通していたドゥケ。しかし今回はド直球すぎるほど「夏でっせヨロブン!」というタイトルで、それは我々InSomniaにとって一つの疑念を生み出したのです。

「まさかあのドゥケが…サマーソング…やっちゃうの?」

当然でしょう。サマーソングといえば清涼感があり、キラキラしてはっちゃけているものが定番です。一方のドゥケは「太陽の光とかやめて!砂浜とか走らないから!私たちが対峙するのは悪夢や人々の憎悪なの!」というコたちですから。だがしかしそれは杞憂に終わりましたね。
曲の解説によると「弦楽器のピチカート(弦楽器で、弓を使わずに指で弦をはじいて音を出す奏法)サウンドと声を結合したメロディのテーマがオカルトな雰囲気を演出し涼しを醸し出す」とありましたが、なるほど納得!
随所に分厚いギターサウンドやドラムンベースを織り交ぜながら、序盤から最初のサビでは抑えた音使いが不気味さを際立て、最終盤は静かで美しいピアノの音色に重なる「カチカチ」という時計の音でタメを作り、大サビで全てを飲み込んでしまうような怒涛の展開にもっていく様はまさしくドゥケ節炸裂といった感じでありながら、そこにはしっかり背筋が寒くなるような涼しさまで織り込まれていました。全体の構成もヘヴィ過ぎず、ホラー過ぎず、丁度良い具合に音の抜きを作り、“彼女たちだけが出来るサマーソング”に仕上げたことで、「そうか、サマーソングといってもこんなアプローチがあったか!」と改めてDREAMCATCHERというグループの懐の広さを感じた次第です。

更には本筋から外れるスペシャルアルバムで、ショーケースでは「特にストーリーはない」とスアが語ってはいたものの、MVには過去作を彷彿とさせるシーンが盛り沢山という、まさしくInSomniaへ向けたお中元と言える作品になっていたのです。

「何かから逃げる」「鏡」は悪夢シリーズにおいて毎度のように登場する印象的なシーンですが、過去作オマージュはそれだけにあらず。

BEcause YOU AND I
BEcause PIRI
BEcause Chase Me
BEcause PIRI
BEcause Scream
BEcause Chase Me
BEcause 데자부 (Deja Vu)
BEcause 데자부 (Deja Vu)

一見わかりづらいかもしれない「Chase Me」には「赤いリンゴを一口かじって」という歌詞があります。これが全てではないと思いますが、ぱっと見でこれだけありましたし、今回はこれまで物語の中心だったユヒョンからガヒョンがメインになっています。タイトルの「BEcause」も大文字と小文字のバランスを見ると「Be(〜となる)」「cause(原因・要因)」から「原因となる」とも解釈できるので、新シリーズでは「BEcause」が何かしら作用するような予感がプンプンです。

上記のことを踏まえ、「Summer Holiday」というドゥケとしては異質なアルバムタイトル名も含めると、今回は色々なポイントが見てとれます。

これは今後これまでとは違う何かがありそうだぞ。

というのも今回の「Summer Holiday」のリリースは金曜日です。過去にはデビュー作「악몽 (惡夢)」とペンソン「Full Moon」もそうでしたが、現在グングン人気が上昇中だということを考えれば、その意味合いは大きく異なります。多くのKポップグループは韓国国内のチャートや音楽番組を狙って週の初め方にリリースする事でその優位性を確保しますが、世界をターゲットにし、実際成功を手にしているBTSやブルピンは金曜リリースです。これはビルボードの集計が金曜からという事に起因しています。
現時点でまだ一度も音楽番組1位を獲得していないドゥケがいきなりビルボードは大袈裟じゃない?というご意見もあるかもしれませんが、例えばSTAYCのデビュー曲「SO BAD」はビルボードの「World Digital Song Sales Chart」で21位に入るなど、年々多くのKポップアイドルグループが海外で注目されているという流れの中、元々ドゥケは韓国国内以上に海外人気があるという事も考えれば、これは果たして妄言なのか、と思う訳です。

そしてもうひとつ、日本のInSomniaにとっては7月に残念すぎるニュースがありました。

なんと日本のレーベルだったPONY CANYONがマネジメント契約の終了を発表しました。これについては当然コロナも大きく影響したのではないかと思いますが、仮にこの先コロナ禍が収束したとてこの一報は日本で彼女たちを見ることが出来なくなる事を意味します。ショックすぎる。胸が苦しい。ありえない。と、様々な感情が渦巻きますが、これももしや欧米・欧州へターゲットを向ける為の布石なのかもと勘ぐってしまうのです。とはいえ「米リパブリック・レコーズと契約!」なんてニュースがあった訳ではないので、現時点では単なる推測に留まりますし、彼女たちが日本で見れなくなり、ターゲットをどこにしたとしても韓国を拠点に活動する事は変わらないでしょう。だったら渡韓すれば良いんです。日本で追うより金がかかるなら貯めるまで。

5月からは初の単独バラエティ「DREAMCATCHER MIND」も始まり、彼女たちの韓国国内における人気の高まりを証明しています。

かつて音楽番組では何度も苦渋を味わい、我々InSomniaとしても歯がゆい思いをしてきた訳ですが、ついに大衆が彼女たちの素晴らしさを知る時が刻一刻と迫っているのは間違いありません。

振り返ってみれば2017年のデビューから約4年半、怪我や病気などによるメンバーの長期離脱or脱退なし、スキャンダルもなし、長期間の空白期もなしなんていうグループは彼女たちだけではないでしょうか。そんなクリーンで唯一無二の個性を持ち、独自のスタイルを維持しながら一般層へアジャストする力もある。そんなグループは売れて当然です。

DREAMCATCHERの熱い季節はここから本番を迎えるのです。

最新情報をチェックしよう!