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【今月の少女】完璧な日本デビュー【HULA HOOP】

10月16日、日本デビューを飾った이달의 소녀(イダレソニョ/今月の少女/LOONA)が「HULA HOOP」のMVを公開しました!

이달의 소녀(イダレソニョ)
今月の少女/LOONA/LOOΠΔ(様式化)

ヨジン イヴ チェリ ビビ ジンソル オリビア・へ
ヒョンジン ゴ・ウォン チュウ ヒジン キム・リプ ハスル

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ORBIT JAPAN
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今月の少女は、9月15日(水)にデジタルシングル「HULA HOOP/ StarSeed~カクセイ~」で日本デビューを果たしたBlockberry Creativeに所属する12人組ガールズグループです。

“日本デビューを飾るということ”、それはK-POPのアイドルが古(いにしえ)から続く、恒例行事であり収益獲得という大義名分を掲げた、伝統的なプロモーションです。

多くの方はご存知の通り、韓国の音楽市場というものは日本と比べると非常に狭く、余程のヒットメーカーでないと十分な収益を上げることができません。そこでアイドルグループとしてデビューを果たしたグループは“あのK-POPアイドル”という触れ込みを持って、日本に営業、つまり出稼ぎに来るという流れがあります。

昨今ではITZYのように英語ver.の曲を先にリリースし、世界デビューを果たしてから日本デビューするという例外もありますが、ほとんどのグループは「韓国→日本」という順番で人気と収益の基盤を確保したのち世界進出を図ります。これは、あのBTSやBLACKPINKでさえ、同じ道をたどっていますし、世界的なグループとなった今でも日本オリジナル曲や本国タイトル曲での日本語ver.のリリースは続いています。

これに起因して日本での活動には、ある傾向があります。明け透けに言ってしまえば本国でのリリースに比べ“質が低くなる”ということです。もちろん素晴らしい曲もたくさんありますし、それを手掛けている人々を揶揄するものではありません。要するに予算が圧倒的に少ないのです。

なぜなら日本での活動はブランディングではなく収益そのものが目的なので、元々の予算を大きく掛けること自体が本末転倒であり、あくまでローリスク・ハイリターンでなければ意味がありません。日本のファンもそれは理解しており、本国のようなクオリティはなくともK-POP本場のアイドルと触れ合える、もしくは彼ら彼女らの末永い活動を支援するという意義のもと収益が成立しています。

K-POPのアイドルがデビューするとき、売り上げに見合わないというか、売り上げも立っていない状態で“莫大な予算”を投じるのも、いずれの世界進出を見据えたものですし、日本での活動はその補完としてなくてはならない道だということです。

また、K-POPではデビューしてある程度知名度のあるグループに対して「精算」が終わっているかどうかという論点があります。それは練習生期間も含めた、このデビューに要した“莫大な予算”にも関係があり、それは借金としてグループ、メンバーに課されます。活躍度合いや分配にもよりますが、その精算が終わったのちアイドルとして正規の報酬を得ることができます。それが相場より早く終わっているように見えれば、アイドルを大切に扱っている“いい事務所”ということになり、遅ければその逆ということになります。

以上が、K-POPグループが日本デビューをする大まかな意義とあらましです。身も蓋もないことを言えば「K-POPアイドルは日本にお金を稼ぎに来ており、それを日本のファンは理解し、応援している」という少し歪んだ世界線が日本での活動ということです。

そして今月の少女も、K-POPアイドルの恒例行事である“日本デビュー”にこの度漕ぎ着けたわけですが、このグループには少し特殊な背景があります。

2018年8月19日韓国でデビューした今月の少女には、大きく分けて二つの歴史があります。それはメンバーを一人ずつ公開し始めた2016年10月〜2019年2月までのジェイデン・ジョン(Jaden Jeong)ことチョン・ビョンギ(정병기)の期と、それ以降から現在に至るまでのイ・スマンの期という二つです。

チョン・ビョンギ イ・スマン

前者はA&R、後者はプロデューサーという役職の違いはありますが、今月の少女全体の方向性を定めるという役割としては同じような立ち位置と言えるでしょう。

指揮官が変わった主な理由は“資金難”にあり、独特な世界観を持ってカルト的な人気を得ていたチョン・ビョンギ期から、売り上げ至上命題とした流行りに乗ったイ・スマン期というように分かれます。当然古くからのファンはチョン・ビョンギ期を、新たなファンはイ・スマン期をそれぞれ支持し、その隔たりは今も埋まる気配がありませんでした。

ただ先日、今月の少女のファンの対立構造を揺るがすニュースがありました。

それは今月の少女及びBlockberry Creativeが「会社内部の職員の給料及び経費も数ヶ月間滞っていたり、適時に支払われていないなど、深刻な資金難に苦しんでいる」と報じられたことです。

このことに関しては我々も救済の一助になればと「LOONAを助けてください #SaveLOONA」という動画を作成しました。

古くからのファン心理としては“資金難”という、グループ存続のためには背に腹は変えられないという思いでイ・スマン参入を受け入れたのに、Blockberry Creativeの杜撰な管理のせいでさらなる窮地に追いやられていると言った印象に変わったのです。“チョン・ビョンギの世界を信じていれば世界に通用したのに”という淡い期待は、厳しい現実に否定され、我々の親であるBlockberry Creativeは“いい事務所”ではなくなりました。

そして今やイ・スマン、日本での収益は今月の少女存続を叶えるたった一つの希望となりました。

しかも今月の少女の“資金難”の一つには日本デビューを協賛していた日本のIT企業DONUTSとの絡れも要因の一つで、そういった意味でも日本デビューは修羅の道となりました。

そんな状況の中、「HULA HOOP」のMVを観た私は驚きました。

MVにはチョン・ビョンギ期から紡がれた今月の少女の名シーンや象徴フルーツや動物、ソロのMVで使用された衣装などが続々と登場し、過去の今月の少女へのオマージュがふんだんに盛り込まれたものだったのです。前述のとおり、K-POPアイドルにおける日本デビューは収益のためであり、予算も設けられていないため、それまでのグループの世界観やコンセプトを無視したものがほとんどです。そしてそれは日本の新しいファンに少しでも喜んでもらおうという配慮として半ば諦めてきました。

調べてみるとMVのディレクションは本国でのMVのほとんどを手がけてきたDigipediが手がけており、ここまで世界観を継承したまま日本デビューしたグループを私は知りません。MVはワンカットでCGももしかしたらチープに感じる人もいるかもしれません。ただこれも前述の通り日本の活動には予算がかけられないという背景もありますし、その中でかわいい彩とシームレスな賑やかさを表現したMVは称賛に値すると思います。それでいて日本の市場を考慮したアップテンポで明るく楽しいポップソング、もう言うことありません。

点は線となり、円は縁となる。

それは今月の少女がLOONAとしてLOONAverseという世界観で紡いできたテーマそのものであり、存続を望む今月の少女の過去と今と未来の全てを紡ぐ、完璧なコンセプトだと言えます。

フラフープは軸となる人が遠心力を生み出し続けることができれば、半永久的に回り続けることができる代物です。

私は軸になりたい。今月の少女の日本デビューを支えてくれた全ての人を支持します。

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