第4世代の時代到来
近年では1990年代半ば(もしくは2000年代序盤)以降に生まれたZ世代を中心に構成された「第4世代」のグループが話題を集めています。K-POPでは新型コロナ蔓延の影響もあり、市場が変化が促進されたことでデビュー曲から大ブームを巻き起こすグループや、オーディション番組から結成されたグループ、大手事務所が満を持してデビューさせた大型新人グループまで、多種多様なアイドルが頭角を表しました。特にその現象は女性アイドルの方が顕著で、新たなムーブメントを巻き起こしています。
韓国には「韓国企業評判研究所(한국기업평판연구소)」という参加指数、メディア指数、コミュニケーション指数、コミュニティ指数などのビッグデータを分析する市場調査機関が存在しており、グループや個人のブランドとしての価値を発表しています。「ブランド評価ランキング」という数値化された客観性から、K-POPの“今”を代表するガールズグループのベスト10を紹介したいと思います。
今回の参照データは2022年5月12日から2022年6月12日まで測定されたものなので「韓国国内の」「現時点で」という前置きを踏まえてご覧ください。
10位 | |
少女時代 소녀시대/Girls’ Generation/SNSD |
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ユナ/ソヨン/ティファニー/ヒョヨン/ユリ/テヨン/サニー/ソヒョン | |
SMTOWN(KR) Girls’ Generation(JP) |
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デビューは2007年8月5日リリースの『また巡り逢えた世界(다시 만난 세계/Into the new world)』。SMエンターテイメント所属の8人組。全盛期の2009年からK-POPを代表する国民ガールグループとして数々の記録と最高の人気を謳歌しており、「レジェンド・ガールズ・グループ」「ガールズ・グループの教科書」などと呼ばれ、多くの後輩のロールモデルとなっている。ファン名は「S♡NE」(소원/ソウォン)。グループ名ではハングル読みのソニョシデを略したソシという呼び名も広く使われている。代表的なヒット曲では「Gee」、他にも数多くのヒット曲を持つ。2022年8月に約5年ぶりにカムバックすることが発表されている。 | |
9位 | |
LE SSERAFIM 르세라핌/ル セラフィム |
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サクラ ユンジン ガラム チェウォン ウンチェ カズハ | |
Official HP(KR) Official HP(JP) |
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デビューは2022年5月2日リリースの『FEARLESS』。HYBEエンターテイメント主導(所属事務所は傘下でGFRIENDが所属していたSOURCE MUSIC)で初めてローンチしたガールズグループとして注目を浴びた。メンバーにはAKB出身で元IZ*ONEの宮脇さくらとキム・チェウォンを擁しており大型新人として鳴り物入りでデビューしたが、ガラムのデビュー前の素行などが問題視され、現在は5名で活動している。 | |
8位 | |
aespa 에스파/エスパ |
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ジゼル カリナ ニンニン ウィンター | |
SMTOWN(KR) aespa(JP) |
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SMエンターテイメントからRed Velvet以来のガールズグループとして2020年11月17日にデビューした4人組。韓国人(カリナ/ウィンター)2名、日本人(ジゼル)と中国人(ニンニン)が1名ずつと、先輩f(x)と国籍の編成が似ている。「SMCU(SM CULTURE UNIVERSE)」という概念をもとに、「現実の世界」に存在するアーティストのメンバーと「仮想世界」に存在するアバターメンバーが現実と仮想の中間世界「デジタルの世界」を通じて疎通して交感し成長していくという設定があり、各メンバーごとにアバターが存在する。デビュー曲の「Black Mamba」のMVは、公開から51日と12時間で1億再生を突破した。これは歴代K-POPグループのデビュー曲においての最短記録である。第4世代ガールズグループの代表格といえる存在。 | |
7位 | |
OH MY GIRL 오마이걸/オーマイガール |
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アリン スンヒ |
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OH MY GIRL OH MY GIRL JAPAN |
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デビューは2015年4月21日リリースの『OH MY GIRL』。「コンセプトの妖精」と呼ばれるように、作品ごとに様々なコンセプトをグループのカラーに落とし込み、アルバムごとに様々なスタイルを見せる。グループ名には「大衆のマイ・ガールになりたい」という意味が込められており、愛称は「オマゴル」。2020年4月27日にリリースした7thミニアルバム『NONSTOP』で、ついに大ブレイクを果たし、収録曲の「Dolphin」もスマッシュヒットしたことで、ようやく人気グループの仲間入りを果たした。2022年にはデビュー7周年を迎え、メンバー全員が再契約を結ぶものと見られていたが、ジホは再契約を結ばず現在は6名体制となっている。また、そのタイミングでビニは本名であるユビンへと改名した。 | |
6位 | |
Red Velvet 레드벨벳/レッドベルベット |
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スルギ イェリ ウェンディ ジョイ アイリーン | |
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014年8月1日『행복(幸福) (Happiness)』でデビューし、2015年3月19日に練習生だったイェリが加わり5人組となった。グループ名は「強烈で魅惑的な色である赤(レッド)と、女性らしくて柔らかい感じのベルベットのイメージのように、色があり洗練された音楽とパフォーマンスで全世界を魅了する」という意味が込められている。2019年は『’The Reve Festival’』3部作シリーズで成功を収めたが、年末にはウェンディの事故や、Red Velvet – IRENE&SEULGIなどユニット活動に加え、アイリーンのパワハラ問題などもあり2020年はグループとしてのリリースがなかった。aespaという後輩グループが誕生したことや、デビュー7年目を迎えるキャリアから、今後の去就に注目が集まっていたが、デビュー7周年からミニアルバムを二作リリースしており、メンバー全員が再契約を果たしたものと見られている。 | |
5位 | |
LOONA 이달의 소녀/今月の少女/LOOΠΔ |
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オリビア・へ チュウ ヒジン チェリ ハスル ビビ イブ ジンソル ゴウォン キム・リプ ヒョンジン ヨジン | |
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ソロ→ユニット→完全体という通常とは逆行する形で2018年8月19日に1stミニアルバム『+ +』でデビューした。デビューには10億円とも言われる莫大な予算を投じられたが、海外人気とは裏腹に国内での人気が伸び悩んだ。2020年2月5日リリースの『#』(タイトル曲「So What」)から、それまで指揮をとっていたチョン・ビョンギに代わりSMの代表でもあるイ・スマンがプロデューサーに就任した。楽曲にトレンド性が加わったことで人気を獲得し始め、登録者100万人を超えるYouTuberとなったメンバーのチュウやカムバックサバイバル番組『Queendom2』での活躍もあり、グループとしての評価が急上昇している。 | |
4位 | |
TWICE 트와이스/トゥワイス |
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モモ ジヒョ ナヨン ダヒョン チェヨン サナ ジョンヨン ミナ ツウィ |
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JYP ENTERTAIMENT TWICE JAPAN |
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言わずと知れた現代K-POPを代表するガールズグループ。デビューは2015年10月20日リリースの『THE STORY BEGINS』。Mnetのサバイバル番組「SIXTEEN」によって9人が選出された。日本人3人(モモ/サナ/ミナ)、台湾人(ツウィ)という多国籍なメンバー構成で、様々なK-POPグループのロールモデルとなっている。日本でも一大旋風を巻き起こしているNiziUもそれに倣っている事は周知の事実である。ファンネームは「ONCE(ワンス)」。グループの愛称は「트둥이(トゥドゥンイ)」。代表曲「TT」のTTポーズはSNSを中心に日本でも大流行した。デビュー時から、ソロ・ユニット活動をしないというグループポリシーを貫いてきたが、近年はアルバムにユニット曲が収録され、2022年の6月24日にはナヨンがグループ初のソロデビューを果たした。 | |
3位 | |
IVE 아이브/アイブ |
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ガウル レイ アン・ユジン イソ チャン・ウォニョン リズ |
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IVE公式ホームページ IVE JAPAN OFFICIAL FANCLUB DIVE JAPAN |
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Starshipエンターテイメントから誕生した超大型グループで、メンバーにはIZ*ONEの中心メンバーだったアン・ユジンとチャン・ウォニョンを擁する。2021年12月1日にシングル『ELEVEN』でデビューすると音楽放送13冠という、ガールズグループ史に残る偉業を成し遂げ、瞬く間にスターダムにのし上がった。2022年4月5日にリリースされた2ndシングル『LOVE DIVE』でも同様のヒットを飛ばし、第4世代の象徴的な存在となった。 | |
2位 | |
(G)I-DLE (여자)아이들/アイドゥル |
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ミンニ ミヨン ソヨン ウギ シュファ | |
CUBE ENTERTAINMENT (G)I-DLE JAPAN |
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2018年5月2日『I am』でデビューしたCUBE所属のガールズグループ。ミンニ(タイ)、ウギ(中国)、シュファ(台湾)とメンバーの半数を外国人メンバーが占めており、グローバルな人気を得ている。同じく世界的に人気のあるゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」とのコラボレーションが注目を浴びており、他のグループとは異なった種類の人気を博している。元々はスジンを含めた6人組だったが過去の校内暴力が発覚し2021年8月14日に脱退し現在は5人体制。その影響もあり、一時は活動も大人しくなり、人気も落ち込んだが、2022年3月14日にリリースした1stフルアルバム『I NEVER DIE』(タイトル曲「TOMBOY」)が爆発的なヒットとなり、最盛期を迎えた。 | |
1位 | |
BLACKPINK 블랙핑크/BLΛƆKPIИK |
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リサ ジス ジェニ ロゼ | |
YG ENTERTAIMENT ブラックピンク・オフィシャル・サイト(JP) |
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2016年8月8日『SQUARE ONE』でデビューした。略称は「블핑(ブルピン)」。近年は海外有名アーティストとのコラボが目立っており、K-POP=BTS or BLACKPINKというイメージを世界中に発信している。MVの再生数も桁違いで「DDU-DU DDU-DU」「Kill This Love」「BOOMBAYAH」「AS IF IT’S YOUR LAST」「How You Like That」は10億回以上、「PLAYING WITH FIRE」「WHISTLE」「Ice Cream (with. Selena Gomez)」「Lovesick Girls」も、5億回を超えるMVを9タイトルも所有している。またソロでもジェニ「SOLO」、リサ「MONEY」、ロゼ「On The Ground 」「Gone」は1億回を突破しており、圧倒的な数字からもK-POPの女王といえる。 | |
1位はBLACKPINKという事で、こちらもBTS同様不動の感もあり、さすがの貫禄といったところです。
売り上げや知名度という点では、BTSに分があるのは間違いありませんが、BLACKPINKの場合はカムバック、リリースが少ない状態で、この順位を保てています。第4世代が躍進し、中堅・ベテラン勢が伸びを見せている中、代わり映えのない1位であり続けるということにBLACKPINKというグループの凄さを改めて感じずにはいられません。
一方でLOONAや第4世代がランクインしており、勢力図が変化していることは間違いありません。
11位以下はこちら。
11 | 宇宙少女 | 12 | Apink |
13 | BRAVE GIRLS | 14 | MAMAMOO |
15 | fromis_9 | 16 | LABOUM |
17 | DIA | 18 | NMIXX |
19 | Weeekly | 20 | Kep1er |
21 | MOMOLAND | 22 | STAYC |
23 | Dreamcatcher | 24 | GIRL’S DAY |
25 | APRIL | 26 | ITZY |
27 | woo!ah! | 28 | CLC |
29 | LADIES’ CODE | 30 | EXID |
※グループ名のリンクはブログ記事です。
11位以下では、人気のカムバックサバイバル番組で活躍を見せたグループや、惜しくも解散してしまったグループなど、話題性のある存在が目立っています。BLACKPINKはさて置いておいて、世代交代が起こっていると言えるかもしれません。