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【Kep1er】進化と強化【Up!】

6月20日(月)、Girls Planet999から誕生したグローバルガールズグループ・Kep1er(케플러/ケプラー)が2ndミニアルバム「DOUBLAST」でカムバし、タイトル曲「Up!」のMVが公開されました!


Kep1er
(케플러/ケプラー)
キム・チェヒョン/シャオティン/マシロ/ソ・ヨンウン
チェ・ユジン/ヒュニン・バヒエ/ヒカル/カン・イェソ/キム・ダヨン
所属事務所
WAKEONE Entertainment/SWING Entertainment
レーベル
GENIE MUSIC/Stone Music Entertainment
ファンダム:Kep1ian(케플리안/ケプリアン)
HP
Instagram / Twitter / facebook / YouTube
Weibo / VLIVETikTok

1月3日のデビュー1stミニアルバム「FIRST IMPACT」(タイトル曲「WA DA DA」)は、アルバム初動売上で20万6,500枚以上を売り上げ、当時のガールズグループデビューアルバム初動1位(6月25日現在は「LE SSERAFIM / FEARLESS」の30万7,400枚)という記録を打ち立て、タイトル曲「WA DA DA」も音楽番組で3度の1位を獲得しています。

WA DA DA
2022年1月13日 M COUNTDOWN
2022年1月14日 MUSIC BANK
2022年1月20日 M COUNTDOWN

またMUSIC BANKでの1位は歴代ガールズグループ・デビュー後最短での地上波1位でもあり、あのITZYと並ぶ記録です。
一方の音源チャートでは発売3日目で全てのリアルタイムチャートアウトになるなどCD販売量に反して全く振るわず、20日後にMelOn・TOP100に入ったものの、韓国国内における人気の低さというグループが持つ大きな課題が露呈したデビューでもあったのです。

今回のカムバは「FIRST IMPACT」から5ヶ月ぶりではありますが、その間は皆さんもご存知の通り、この番組に参戦しておりました。

퀸덤 2
QUEENDOM 2 (2022)

Mnetで2019年に放送されたカムバックサバイバル番組・Queendomのシーズン2。
出場者はヒョリン、VIVIZ、Brave Girls、宇宙少女、LOONA、Kep1erの6組。
3回の予備公演と生放送のファイナルでステージを行う。最終順位は3回の予備公演の累積ポイント、YouTubeでの動画再生ポイント、ファン投票、カムバックシングルのデジタルポイント、ファイナルでのライブ投票の合算で決定する。
優勝グループには全世界同時生放送プレミアムカムバックショーが与えられる。

初めに番組へのKep1er参戦が噂されたニュースが出た時、私は「期間限定のグループがそんなことやってる場合か!出たら活動期間の10分の1近くを取られるんだぞ。それなら1回でも多くカムバして、リアリティ番組をガンガンやって知名度をあげろ!」と思っていたのです。しかし結果として、私のその考えは間違っていたと思い直しました。

OPENING SHOW
「See The Light」
1次ラウンド:代表曲対決
「WA DA DA (Queendom2 ver.)」
(4位)
2次ラウンド:カバー曲対決
「Pool Party (Rollin’ right now)」(Brave Girls)
(5位)
3次ラウンド:①ポジションユニット対決
ボーカル「해와 달 (LOONA×Kep1er)/나비소녀(Don’t Go)」(EXO)
(3位)
3次ラウンド:①ポジションユニット対決
ダンス「케비지 (VIVIZ×Kep1er)/Purr」
(3位)
3次ラウンド:②FANtastic Queendom
「The Boys (Queendom 2 ver.)」(少女時代)
(5位/3次合計:6位)
ファイナルライブカムバックステージ
「The Girls (Can’t Turn Me Down)」
(5位/最終順位:5位)

※MnetのオフィシャルYouTubeチャンネルに動画はアップされているものの、日本は公開地域外のためパフォーマンス動画を貼る事が出来ません。どうしても観たいという方はVPNがなんちゃらでご覧下さい。

最終結果も含めて、番組中の順位は残念なものだったと思います。しかしこれはあくまでも“順位だけ”を見ればの話です。
Queendomという番組は実力だけを競い合い、順位が決定するものではありません。また、ファンダムの規模が最終順位に大きく影響するのは確かではあるものの、それが全てではありません。この事はQueendomのシーズン1で、そのファンダムの規模も含めた下馬評で最も低かったOH MY GIRLが準優勝を果たした事からも明白です。要はファンダム以外の人たちに対し、実力だけではないグループの歴史や姿勢、想い、各ステージ1度きりという中で+αをどれだけ積み上げていけるかが最大のポイントになるのです。

しかしここで1度、なぜKep1erの順位が振るわなかったのかというところを考えなければいけません。
私が考えるポイントはどちらも5位となった3次ラウンド:②FANtastic Queendomとファイナルです。
彼女たちは3次ラウンド:②FANtastic Queendomで少女時代の「The Boys」をカバーし、ファイナルでは「THE GIRLS (Can’t turn me down)」という所謂ガルクラ曲を披露しました。

彼女たちが持つパフォーマンススキルに疑いの余地はありません。そして構成も含めた完成度というところにおいても、2つのステージでは現在のKep1erが持つ最大値以上のものを見せたとは思います。
ただ、なのです。「The Boys」というカバーはやはりどこまでいってもカバーでしかありません。そして「THE GIRLS (Can’t turn me down)」に関しても既存のガルクラ曲の範疇を出なかったように思います。
「WA DA DA」はガルクラ要素もありながら、TikTokでバズるような振りのキャッチーさや耳障りの良いポップさによってKep1erのカラーを提示したと思っています。
にも関わらず「The Boys」と「THE GIRLS (Can’t turn me down)」では、昨今メインストリームになっている所謂“強いパフォーマンス”だけに終始した感じが否めず、それが結果として数多いるガルクラコンセプトのグループとの差異には繋がらなかったというのが私個人の見解です。グループとしての頑張りやスキルをどれだけ見せられたかという事と、ステージの評価は別に考えなければいけません。それは共に5位という順位を見れば明らかでしょう。

結果論ではありますが、私はやはりFANtastic Queendomでは「O .O.O」か「Shine」をやるべきだったと思います。この2曲を選択しなかったのは「The Boys」がファンからの推薦だったというのが番組上での決め手になっていますが、実際には“ガルプラでの曲”だったこと、「Mnetの娘」というレッテルから脱する為などがあったと推察されます。
しかし、それこそが彼女たちだけが持つ歴史であり、他のグループとは違う個性ではないでしょうか。そこに正面から向き合い、ここに至るまでの成長を見せる事が出来たならば、結果は違ったように思うのです。

とはいえ、彼女たちがQueendomに出た事はマイナスだったのかと言えば、それは間違いなく否です。

デビュー間もないグループだからこそ番組で得たものは計り知れず、それは今後の大きな糧となったはずです。なによりI.O.IやWanna One、IZ*ONEといったサバイバル番組出身の先輩グループが経験してこなかった時間を彼女たちだけが通ったのです。
また、共演した他グルメンバーが彼女たちに向ける寵愛っぷりは、Kep1ian以外のファンダムにとっていかにKep1erが魅力に溢れたグループなのかという事を教えてくれた事でしょう。

そんな彼女たちにとって最初のカムバとなった「DOUBLAST」は、まさにQueendom2からの進化と強化を見て取れるようなものではなかったでしょうか。

タイトル曲「Up!」はまるで「The Boys」と「THE GIRLS (Can’t turn me down)」が今回の布石だったんじゃないかと思えるほど真逆のベクトルで、清涼感に溢れ、新人グループらしい溌剌さを存分に発揮した曲だったように思います。いや、正確に言えば、前記した2曲の真逆ではなく、「WA DA DA」の延長線上にある“Kep1erらしい曲”であり、チェヒョンのボーカルスキルなどもまた一段と上がったように感じます。それはやはりQueendomでの経験が大きく反映されているはずです。
アルバムの初動販売数も発売2日目にして前作の20万6,500枚に迫る20万5,900枚を叩き出しています。現在、アルバム販売数に関してはインフレ状態にありますが、とはいえ全てのグループがその数字を大幅に伸ばしている訳ではないという事を考えれば、この結果は確実にQueendomからファンダムが拡大したものだと言えます。また、このペースが続けば歴代ガールズグループ初動売上で12位に位置する「ITZY/CRAZY IN LOVE」の25万9千7百も射程圏内でしょう。

アルバム収録曲も秀逸な曲ばかりですが、中でも白眉だったのがTRACK.2「LE VOYA9E」で、私が彼女たちにガルクラを求めない最大の理由はここにあるという事を改めて実感しました。Kep1erというグループを唯一のものにしてくれるコンセプトはおそらくこの「LE VOYA9E」の中に潜んでいるのです。そもそもKep1erは惑星や宇宙をメインモチーフとしている為、こういった重力の影響を感じさせない浮遊感溢れる楽曲こそが彼女たちのカラーをより際立たせ、強固にするように思えます。
もう一つ付け加えるならば、私はパフォーマンス面におけるグループのキーパーソンはダヨンだと思っていますが、他グルとの差を広げる最重要人物はシャオティンだと信じてやみません。

彼女だけが持つ気品と凛々しさ、一流の競技ダンス選手だったバックボーンは確実にKep1erを後にも先にもないオンリーワンのグループにする力を持っているはずです。それほど彼女は際立ったポテンシャルを持っていながら、その魅力をまだ大いに発揮出来ずにいるのは事務所の所為以外のなにものでもありません。

Queendom2での結果を踏まえれば、彼女たちに足りないのはスキルではなく、その見せ方です。「LE VOYA9E」の方向性とシャオティンを最大限に活かせるスタイルを披露出来れば、Kep1erは更なる進化を遂げ、Kポップ史に深く名を刻む存在になるでしょう。

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